両シリーズともに2015年度、住宅設備用モデルのフィルター掃除機能つきエアコンの中で一番安いシリーズにあたる。
三菱電機(霧ヶ峰)BXVシリーズ室内機
パナソニックGXシリーズ室内機
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
パナソニックCS-365CGXと三菱電機MSZ-BXV365の違い
三菱電機(霧ヶ峰)のBXVとパナソニックのCGXシリーズなので、
以下、霧ヶ峰BXVとパナCGXと呼ぶことにする。
スペック
※冷房と暖房の項目が逆なので注意。
カッコの中の最大・最小運転能力にも注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
イオン
霧ヶ峰BXV:なし
パナCGX:ナノイー
まず一番の違いがイオン性能とセンサーの差
パナソニックの売りがイオン
三菱電機・霧ヶ峰の売りがセンサー
ナノイーに関しては量販店用の安いシリーズでたくさん説明したので重複するため省略。
次にセンサーの性能、これはもちろん霧ヶ峰のセンサーが全メーカーの中で一番すぐれている。
が
機種によって差があるので確認が必要だ。
霧ヶ峰BXVのムーブアイは人の体感温度、状態だけでなく、間取り、壁、床、天井までの距離まで感知可能。
ただ注意点はこのムーブアイの感知する範囲は広角約160度の範囲と言う点。
具体的にこれで何がいいかと言うと人の場所を感知してくれる事で
風当て・風よけも可能になるという事。
さらに『ムラなし』という設定でムーブアイが部屋の中で人がいることが多い生活エリアを学習してくれるのだ。生活エリアの温度ムラを抑える気流で運転可能。
パナCGXにセンサーがないのかと言えば実はついている。
パナCGXのセンサーは日射センサーと言って、
日差しの具合を感知してくれて控えめ運転にしてくれる。
具体的にはエコナビボタンを押すことでオン・オフ可能。
気流制御
霧ヶ峰BXV:ムーブアイによる細かい気流制御可能
パナCGX:天井気流
パナソニックの『天井気流』これは何なのか。
カタログの後ろの機能一覧に小さくひっそりと書かれてある。
夏は気流を頭上へ集中させて天井からふりそそぐ
涼風をつくります。
これはエアコンの本体の上下風向版の形が下のランクの機種よりも良くなって気流制御できるようになったと言うもの。
だが、霧ヶ峰の人感センサーによる風の吹き分けには当然適わない。
コーティングの場所
霧ヶ峰BXV:ハイブリッドナノコーティング(ファン)
パナのCGX:熱交換器(親水コーティング)
霧ヶ峰BXVは『ファン』にハイブリッドナノコーティングと言うものを使っておりホコリも油もよせつけない、となっている。
エアフィルターと付属フィルター
霧ヶ峰BXV:エアフィルターと帯電ミクロフィルター(左1個)
パナCGX:銀イオンフィルター
帯電ミクロフィルターとは?
これがあることでPM2.5も除去できるとあるが、帯電ミクロフィルター自体はエアフィルターよりだいぶ小さいので簡易的なものと見ていい。
一般的なエアフィルターのイメージ写真↓
帯電ミクロフィルターのイメージ写真↓
霧ヶ峰BXVの場合一個ついている。
パナCGXの場合
フィルターに銀イオンを練り込ませることで、
若干の抗菌効果が期待できる。
清掃のしやすさ
霧ヶ峰BXV:はずせるボディ
パナのCGX:特になし
パナソニックの方は通常の一枚の風向板でとりはずす事はできない。
霧ヶ峰のBXVには『はずせるボディ』というのがある。
風向版が半分に分かれており、
上下風向版の2枚を取り外して洗えるという事だ。
左右風向版は片方のロックを外して手前に引き出すことでエアコン内部を清掃できるようになる。
今までこの部分を気にしていた人は嬉しいかも知れないが
繊細な部分なので壊さないように注意。
除湿
霧ヶ峰BXV:3種類(弱・標準・強)
パナCGX:2モード除湿(除湿・除湿弱)
両機種ともに再熱除湿方式ではないので、除湿を使う事で部屋が少し寒くなる可能性あり。
切り忘れ防止機能⇒こちらも参考に⇒各メーカーの切り忘れ防止機能まとめ
霧ヶ峰BXV:あり
パナCGX:なし
ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓
自動運転
霧ヶ峰BXV:冷房時(暖房時は自動でサーキュレーター運転併用)
パナCGX:あり
パナCGXの自動運転とは
室温と外気温を感知して冷房・暖房・除湿のどれかを自動的に選んで運転してくれる便利な機能。
パナCGXには日射センサーが付いているのでさらに
部屋に入る日差しを感知することで省エネ運転が可能。
一方三菱電機はハイブリッド運転という機能も売りにしている。
これは冷房と送風を自動的に切り替えてくれる便利な機能だ。
暖房運転時には部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれるのだ。
霧ヶ峰BXVは除湿ボタンを押すことで除湿可能。
メーカーや機種の違いで自動運転の方法にも違いがるのでしっかりチェックすべし。
おやすみ機能
霧ヶ峰BXV:ねむり運転
パナCGX:おやすみ切タイマー
三菱電機ねむり運転とは約30分間は、ねむりボタンを押す前の設定温度で運転を続け、30分後にねむり運転の設定温度に切り替わるというもの。
霧ヶ峰のBXVは冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能(ハイブリッド運転については上記『ハイブリッド運転』参照)。
一方パナのCGXのは設定した時間後に電源を切るという簡易的なタイマーのみ。
リモコンの温度単位
霧ヶ峰BXV:0.5℃単位で可能
パナCGX:1℃単位
入・切タイマー
霧ヶ峰BXV:併用可(入タイマー10分単位、切タイマー0.5時間単位)
パナCGX:併用可(両方とも10分単位)
フィルター自動お掃除時間
霧ヶ峰のBXV:約2分30秒
パナCGX:約12分
これには補足が必要だ(説明書確認済み)↓
霧ヶ峰のBXVの場合:
前回のフィルターおそうじメカ運転からのエアコンの運転積算時間
が24時間を超えたときは、運転停止後に自動で行う。24時間未
満のときは行わない。(内部クリーン設定をしている場合は内部クリーン時間約55分の後にフィルター掃除が始まる)
パナCGXの場合:
基本的には前回のフィルター掃除運転から『暖房など』を積算か連続で約24時間以上運転して、停止した時と書かれてあるが・・・
暖房だけの場合12分だけだが、冷房・除湿の場合これに本体内部お掃除運転が加算される。
CGXの本体内部おそうじ運転とは
基本的に30分以上、冷房・除湿を運転して停止した時約60分~90分の間送風→暖房→送風の後に自動停止させるもの。
いわゆる内部クリーンである。
パナソニックの場合も自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。
内部クリーン
霧ヶ峰BXV:約55分
パナCGX:約60分~90分
ダストボックスの手入れ
霧ヶ峰BXV:約1万時間運転でお手入れランプ点灯。点灯したまま約1500時間運転するとフィルター掃除の運転はしなくなる。
パナCGX:ボックスお手入れランプが点灯してお知らせする。手入れをしないで運転を続けると約120時間後に点滅し、自動でフィルター掃除運転はしなくなる。
リモコンホルダー
霧ヶ峰BXV:別売り
パナCGX:付属
送風機能
霧ヶ峰BXV:あり
パナCGX:なし
室内機のサイズ(高さ)
霧ヶ峰BXV:25㎝
パナCGX:29.5㎝
業界最小の高さ25㎝は他のメーカーでは
東芝と富士通ゼネラルがある。
霧ヶ峰BXVとパナCGXの共通項目
新冷媒R32使用・据え付け位置の設定可能・上下だけでなく左右風向切り替えリモコンで可
生産地
霧ヶ峰BXV:日本製
パナCGX:中国製(パナソニックの上位機種に日本製あり)
型番
霧ヶ峰BXV
MSZ-BXV225 MSZ-BXV255 MSZ-BXV285 MSZ-BXV365 MSZ-BXV405S MSZ-BXV565S
6畳から18畳まで。型番の最後にSが付くのが200V その他は100V。
パナCGX
CS-225CGX CS-255CGX CS-285CGX CS-365CGX CS-405CGX2 CS-565CGX2
6畳から18畳まで。型番の最後に2が付いたのが200V 、それ以外が100V。
室外機
霧ヶ峰BXV
パナGX
それぞれ畳数によって大きさが違う。
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳