まずはこちらも参考に→各エアコンメーカーを鬼比較!
この2シリーズの一番大事な違いがフィルター掃除方式の違いなので、ど ちらの方が適しているか、設置工事可能なのか、買う前にしっかりチェッ クしておくべきだろう。
三菱電機(霧ヶ峰)のMシリーズ、シャープVXシリーズ共に上から二番目の上位クラスになるが両シリーズは値段が近い。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
AY-D28VXとMSZ-M284を鬼比較
三菱電機のエアコンは霧ヶ峰という名称でも有名。
以下、シャープ:、霧ヶ峰:と省略して呼び一般的な社名としての表記の場合※をつけるとする。
まず両メーカーの売り
※シャープ:プラズマクラスター
※霧ヶ峰:ムーブアイ(下記センサーの項目参照)
プラズマクラスターとは?
自然界と同じイオンで空気を浄化するというもの。具体的には浮遊菌の作用を抑えたり、カビ菌を除菌、臭いの分解・除去、浮遊ウィルスの作用を抑える。※追記 新型コロナウイルスの抑制にシャープのプラズマクラスターは効果があるのか?シャープ公式で空気中に浮遊する新型コロナウイルスの減少効果を確認したとの発表あり!プラズマクラスターイオンを約30秒照射することにより、感染価が90%以上減少することを世界で初めて実証!イオン濃度が高い方が細菌やウイルスの抑制や不活化に有効である。シャープの場合はプラズマクラスターNEXTの効果が一番高い。ダニのふん、しがいの増加を抑え静電気も抑えるという効果もあり。多くの企業で採用さえているようだ。
フィルター自動掃除の方式の違い
まず霧ヶ峰がフィルター自動掃除の中でもダストボックス方式と言われるもの。
文字どおりダストボックスがエアコン本体の内部に内蔵されているタイプで約1年に一度はダストボックスを取り外して捨てるのが標準的な目安だ。(ダストボックスのサインで教えてくれる)
シャープが自動排出方式と言われイメージとしてエアコンの内部に小さな掃除機が付いていてホコリを外に出す。
実は自動排出方式には専用のホースが一本つく。
他メーカーでもこのタイプがあり、同じく専用ホースが必要になる。
この点で建物の数は少ないが隠蔽配管になってる建物などでは工事不可!
なので注意が必要だ。
標準工事の場合は普通は室内機と室外機をつなぐホースが壁を貫通してすぐ外に出ているのだが、壁の中に埋まって見えないケースがある。
これが隠蔽配管だ。
建物内部、天井裏や下を通るケースもありさまざま。
自動排出方式の利点はやはりゴミ捨てが必要ないという事に尽きるが、もしキッチンの近くに設置するなど、油汚れなどが管の中に長年付着してきた場合はどうするかなども考える必要があるかもしれない。
こちらも参考に⇒エアコン配管(化粧)カバーは掃除方式によっては必ずつけるべき
この点は買う人の判断になる。
その他の違いを詳しくみていこう。
センサー
シャープ:日射センサー・(照明・湿度制御・季節制御は下記自動運転参照)
霧ヶ峰:ムーブアイ
霧ヶ峰のムーブアイの場合
霧ヶ峰のムーブアイは人の体感温度、状態だけでなく、間取り、壁、床、天井までの距離まで感知可能。
ただ注意点はこのムーブアイの感知する範囲は広角約160度の範囲と言う点。
具体的にこれで何がいいかと言うと人の場所を感知してくれる事で
風当て・風よけも可能になるという事。
切り忘れ防止機能⇒こちらも参考に⇒各メーカーの切り忘れ防止機能まとめ
シャープ:なし
霧ヶ峰:あり
霧ヶ峰の場合、ムーブアイによって人の不在を検知可能、それによって自動で省エネ運転にしてくれたり運転を切ってくれるという機能。
左右風向切り替え
シャープ:自動
霧ヶ峰:自動
どちらもリモコンで上下左右風向切り替え可能。
熱交換器のコーティング
シャープ:あり
霧ヶ峰:あり
霧ヶ峰の場合、ファンと通風路にもコーティングがされている。
エアフィルター
シャープ:ミクロンメッシュエアフィルター
霧ヶ峰:一般的なエアフィルター
エアフィルター以外の付属フィルター
シャープ:なし
霧ヶ峰:帯電ミクロフィルター(1個)
一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。
エアフィルターのイメージ写真↓
これの奥につけるフィルターの事だ。
帯電ミクロフィルターのイメージ写真↓
霧ヶ峰の場合一個ついている。
エアコンの内部を風が通るので当然大きい方が効果がある。
掃除のしやすさ
ほとんどの一般的なタイプは取り外し不可だが、
霧ヶ峰には『はずせるボディ』というのがある。
風向版が半分に分かれており、手前2枚奥に2枚で計4枚↓
上下風向版の4枚を取り外して洗えるという事だ。
左右風向版は片方のロックを外して手前に引き出すことでエアコン内部を清掃できるようになる。
今までこの部分を気にしていた人は嬉しいかも知れないが
繊細な部分なので壊さないように注意。
自動運転
シャープ:自動運転+照明・湿度制御・季節制御
霧ヶ峰:冷房時(暖房時は自動でサーキュレーター運転併用)
シャープの場合
シャープは冷房・暖房・除湿・送風の中から自動選択される、日射センサーが付いているのでさらに部屋に入る日差しを感知することで省エネ運転が可能。
日射・湿度制御・照明・季節制御によるエコ自動運転となっている。
この点がわかりにくいので調べてみた。
他のメーカーでもよくつけている日射センサーと、シャープのこの照明制御というのは違う。
日射センサーは窓から入った日差しを感知するのに対して照明制御は部屋が暗くなるのを感知するのだ。
それによっておやすみ運転モードに入る。
具体的には
日射がなく照明が消されたと検知すると
設定温度を段階的にゆるめて省エネ運転を行う。
さらに本体表示部のランプが暗くなるのだ。
そして4つ目の季節制御の具体的な内容。
すでに夏~秋口、冬~春先、梅雨の運転内容が室温、外気温によってどのように運転するかのプログラムがすでに入っているのだ。
季節の判定にはリモコンの日時情報と外気温によって行うとなっている。
霧ヶ峰の場合
ハイブリッド運転という機能も売りにしている。
これは冷房と送風を自動的に切り替えてくれる便利な機能だ。
暖房運転時には部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれるのだ。
霧ヶ峰は除湿ボタンを押すことで除湿可能。
メーカーや機種の違いで自動運転の方法にも違いがるのでしっかりチェックすべし。
気流制御
シャープ:ロングパネル気流
霧ヶ峰:ムーブアイによる細かい気流制御可能
シャープのロングパネル気流とは?
シャープは気流制御にもこだわった会社だ。
上下両開きにより、体に直接あたりにくい風を実現。
他メーカーの風向版より大きく、少し違う構造なのでこの気流が生まれるようだ。
除湿性能
シャープ:新・コアンダ除湿(1種類だが、湿度設定可能)
霧ヶ峰:3種類(弱・標準・強)
シャープの場合
『湿度制御』がついており、除湿ボタンを押すごとに5%単位で湿度が設定できる湿度が切り替わる(50%→55%→60%)
霧ヶ峰の場合
再熱除湿方式ではないので、部屋が若干寒くなる可能性あり。
再熱除湿方式について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。
イオン
シャープ:プラズマクラスター
霧ヶ峰の:ピュアミストイオン
イオンと言えばパナソニックのナノイーや
シャープのプラズマクラスターが有名だが
そのようなイオンが出るという事だ。
ただ、イオンの効能で言えばこのピュアミストは簡易的なものであって
イオンを重視している二社にはかなわない。
一応ピュアミストというものを説明すると
電気を帯びた水の微粒子であり、肌へのうるおいを保つ、部屋の臭いを軽減、ウィルス、菌の活動などを抑制させる効果あり。
おやすみ運転
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。
シャープ:簡単切タイマー
霧ヶ峰:ねむり運転
シャープの場合
切タイマーの場合、押すごとに0.5→1→2→3→5時間まで設定可能。
一つ下のDXシリーズにはおやすみ切タイマーというのがあって寝ている間の微妙な自動温度調節がついているのだが、なぜかVXはそれがついていない。これは盲点の一つになるかもしれない。
霧ヶ峰の場合
冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能(ハイブリッド運転については上記『ハイブリッド運転』参照)。
フィルター自動お掃除時間
シャープ:約4分30秒
霧ヶ峰:約2分30秒
シャープの場合
自動運転に設定していると4分30秒だが、リモコンのフィルター掃除ボタンを押すことで手動運転すると約14分かかる。これ以外に掃除フルコースボタンを押せばフィルター掃除とプラズマクラスターを併用した内部洗浄(クリーン)約2時間コースも用意されている。
霧ヶ峰場合:
前回のフィルターおそうじメカ運転からのエアコンの運転積算時間
が24時間を超えたときは、運転停止後に自動で行う。24時間未
満のときは行わない。(内部クリーン設定をしている場合は内部クリーン時間約55分の後にフィルター掃除が始まる)
・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
シャープ:約20分~90分
霧ヶ峰:約55分
シャープの場合
暖房時に約20分。冷房・除湿時に約70分~90分との事(自動か手動設定可能)
・もちろん両機種ともに内部クリーンの解除も設定可能。
ダストボックスサイン
自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、どちらもエアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる
シャープ:ダストボックス自体なし
霧ヶ峰:あり
霧ヶ峰の場合
約1万時間運転でお手入れランプ点灯。点灯したまま約1500時間運転するとフィルター掃除の運転はしなくなる。
暖房に特化した機能
シャープ: あり
霧ヶ峰: あり
シャープの場合
やさしさ暖房
やさしさ暖房とはカタログに小さく記載されているが、
『冷やしすぎ、暖め過ぎを抑えた優しい運転、おやすみ時におすすめ』とある。
これだけではわかりにくいのでさらに調べてみた。
具体的にはリモコンの『やさしさ』ボタンを押すことで設定可能。
・冷房時:28℃設定で、扇風機モードと冷房を自動で切り替えながら運転する
・暖房時:15℃設定で運転
ノンストップ除霜システム
室外機の霜取り中も暖かい冷媒を室内機にも届けるので、室温の極端な低下を防ぎ、暖かさが続くというもの。
霧ヶ峰の場合
60℃温風
下向き気流で、約60℃温風を直接床へ。温風を足元に押さえ込み、床暖房のような快適さを実現。
室温キープシステム
霜取り運転前にあらかじめ室温を上昇させることで、霜取り運転時に暖房を一時的に停止することによる室温低下を抑制。つまり、暖房は一時停止するが、それを補うための機能。
リモコンホルダー
シャープ: なし
霧ヶ峰:別売り
新冷媒R32
シャープ: ×
霧ヶ峰: 〇
新冷媒について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。
シャープと霧ヶ峰の共通項目
据え付け位置設定可能・入/切タイマー併用可能
生産国
シャープ:中国製
霧ヶ峰:日本製(付属品の一部除く)
型番
シャープ
AY-D22VX,AY-D25VX,AY-D28VX,
AY-D40VX,AY-D56VX
霧ヶ峰M
MSZ-M224 MSZ-M254 MSZ-M284 MSZ-M364
MSZ-M404S MSZ-M564S
6畳から18畳まで。型番の最後にSが付くのが200V その他は100V。