どちらも2015年モデルのシャープDXシリーズと東芝のSPシリーズ。
いつも通り他の価格比較サイトでは比較しきれていない詳細な部分まで鬼比較する。
シャープDXシリーズの室内機
東芝SPシリーズの室内機
東芝の室内機は18畳用だけ大きさとデザインが違う。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
シャープAY-E56DX2と東芝RAS-566SPの違い
スペック
※冷房と暖房の項目が逆なので注意。能力の平均は同じだが
カッコの中に注目。最大・最小運転能力が違う。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
まずシャープはプラズマクラスター有名だ。
プラズマクラスターは色んな家電に搭載されていて除菌などに効果があると宣伝されているが、効果が目に見えてわかるものではないので迷う人もたくさんいるだろう。
目に見えないものなので賛否両論はあるが、これは買う人が判断すればいい事。厳密には効果はある。
エアコンの場合、カビ抑制や臭いの除去などにも効果があるとされる。
プラズマクラスター
まずシャープのプラズマクラスターには濃度の違いがある。
イオン濃度が違うという事は空気清浄能力に違いが出るという事だ。
4倍近く違うことがわかる。
今回のDXは25000のシリーズだ。
一方東芝の売りはPM2.5除去のプラズマ空清。
東芝の場合
電気集塵方式のプラズマ空清
静電気のプラズマによってウィルス、カビ、細菌、ほこり、PM2.5、花粉にも効く。
東芝はこのプラズマの能力の差もつけている。
最上位シリーズからさらに空気清浄能力がアップする。
ちなみに写真はフィルター自動お掃除付きだが、SPはついていない。
ユニット部分の清掃
東芝にはプラズマイオンチャージャーというユニットがエアコンの内部の見える部分についているが、特に手入れの必要はない。
ちなみに似たようなタイプで装置の手入れ(交換)が必要なのはダイキンとシャープ、三菱電機の一部シリーズだ。機種によっても違うので要確認。
センサー
シャープDX:日射センサーと湿度センサー
東芝SP:日射センサー
両機種ともに日射センサーがついていて、これによって日差しの加減を感知するので自動で省エネ運転可能。
シャープDXの湿度センサーに関しては下記(プラズマクラスターパトロール)説明参照。
エアフィルター
シャープDX:ミクロンメッシュエアフィルター
東芝SP:普通のエアフィルター
シャープのはエアフィルターの網目が細かいという事。
これによってホコリが内部に侵入するのを防ぐ。
長期的にみれば内部にホコリが侵入しないという事は
寿命だけでなく、清潔度、電気代にも影響してくる。
DXには『プラズマクラスターパトロール』という機能あり
エアコンの停止中にカビの発生しやすい環境になると、エアコン内部の空気を動かすことで高濃度のイオンで満たし、
カビの発生を防ぐ。
具体的にはエアコンの停止中に、温度20℃、湿度70%を上回るとオンになりファンを逆回転させるとの事。
シャープはプラズマクラスターが一番の売りだ。
ただ、効果を持続させるためには注意点もある
気流制御
シャープDX:コアンダ気流
東芝SP:クルッとルーバー
シャープは気流にもこだわっている。
シャープのコアンダ気流とは?
シャープは気流制御にもこだわった会社だ。
天井や床面を沿うように流れる気流を作ることで、体に直接あたりにくい風を実現させたもの。
・冷房の時に天井方向へ風を送り冷風感を防ぐ(すこやかシャワー気流)
・暖房の時は下方向への吹き出しによって足元を温める気流
リモコンで選択する事ができる。他メーカーの風向版より大きく、少し違う構造なのでこの気流が生まれるようだ。
東芝のクルッとルーバーとは?
風向版の形状(クルッとルーバー)の違いを利用して効率的に風を送る事ができるという意味。
より的確な部分に冷風、温風を届けられるという簡易的な機能だ。
ただ、
シャープと比較すると風向版の大きさが全然違うのだ。
シャープの方が大きく、空調に関してはシャープの方が上だろう。
除湿
シャープDX:普通の除湿(1種類)
東芝SP:やわらかドライ(1種類)
両機種とも再熱除湿方式ではないので、部屋が若干寒くなる可能性あり。
入/切タイマー
シャープDX:併用不可
東芝SP:併用可
サイズ
シャープDX:高さ26㎝
東芝SP:高さ25㎝
東芝SPは全メーカーと比較しても高さが一番最少の25㎝だ。
熱交換器のコーティング
シャープDX:簡易的なコーティング
東芝SP:マジック洗浄熱交換器
東芝のマジック洗浄熱交換器というのは東芝の一番上位シリーズでも採用されており、水で汚れを洗い流すもの。
どういうことかと言うとコーティングがしっかりしているので水滴で熱交換器についた汚れをドレン水と一緒に外に出すという事だ。
ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓
自動運転
自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。
シャープDX:エコ自動運転
東芝SP:自動運転(ecoモード)
シャープDXの場合
エコ自動ボタンを押すだけで、エアコンが温度を感知して運転の種類を決定だけでなく、さらにで日射センサーが日差しの強さを感知して室内の暖めすぎや冷やしすぎを抑えることが可能。
そしてDXは日射センサーだけではない、湿度制御も可能。
具体的には
湿度により、体感温度が変化することを考慮した温度管理、となっている。
冷房時:室内湿度が低くなれば設定温度を自動的に上げ省エネ運転へ
暖房時:室内湿度が高くなれば、設定温度を自動的に下げて省エネ運転へ
湿度が低いと体感温度が低くなるからだ。
東芝SPの場合
冷房・暖房から選択されるので送風が含まれていない。送風ボタンなし。さらに日射センサーにより窓際の日差しを検知しながらの省エネ運転可能。
加湿空気清浄機連動運転とみはり機能など
シャープDX:あり
東芝SP:なし
みはり機能
シャープの公式サイトには
温度と湿度をエアコンが自動でみはり、夏は高温・高湿状態に、冬はウイルスの生存しやすい環境になると、音と光でお知らせします。状況に応じて、自動で扇風機モード、冷房を開始する設定を選ぶこともできます
となっている。
ちなみに冬乾燥して教えてくれたとしてもエアコン自体に加湿の機能はない。
だが、ここで役に立つのが加湿空気清浄機連動運転だ↓
下記リンクの中盤参照
もう少し冬場について詳しく調べてみると
低温、低湿ではない場合は緑
低温、低湿になるとピピピピッという音と共に赤く光るようだ。
連動するとは、ずいぶん気配りが出来た機能である。
おやすみ機能
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。
シャープDX:おやすみ切タイマー
東芝SP:快眠運転(下記説明参照)
シャープDXの場合
切タイマー(おやすみ切タイマー)の場合、押すごとに0.5→1→2→3→5時間まで設定可能。
おやすみ切タイマー設定から1時間後に、設定温度を徐々にゆるめ、冷房・除湿時は約1℃高くし、暖房時は約3℃低くし、冷やしすぎや暖め過ぎを抑えるというもの。
東芝SPの場合
具体的に言うと東芝の快眠運転(おやすみ切タイマー)は設定温度に近づけたあと、少し温度を下げて、その後温度を徐々に上げていくというもの。
注意点は、切タイマーで設定できる次の時間
(1,2,3,4,5,7,9時間)のうち
5,7,9時間を選んだ時に快眠運転と連動するのだ。
自動・冷房・暖房運転中か停止中におやすみボタンで設定する事が可能。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
シャープDX:約20分~90分
東芝SP:200分
シャープの場合
暖房時に約20分。冷房・除湿時に約70分~90分との事(自動か手動設定可能)
プラズマクラスターと併用して運転
東芝SPの場合
冷房か除湿を約10分以上運転した後に停止するとクリーニングが始まる
・もちろん両機種ともに内部クリーンの解除も設定可能。
冷媒
シャープDX:旧冷媒
東芝SP:新冷媒R32使用
シャープDXと東芝SPの共通項目
1℃単位温度設定・左右風向切り替え手動・据え付け位置設定なし
生産地
シャープDX:中国製
東芝SP:タイ製
シャープDX
AY-E22DX AY-E25DX AY-E28DX AY-E40DX AY-E56DX2
6畳から18畳まで。AY-E56DX2だけ200V。
東芝SP
RAS-225SP RAS-255SP RAS-285SP RAS-405 SP
RAS-566 SP
6畳用~18畳用まで、12畳タイプがなく18畳用だけ200Vの型番の数字最後が6になる点に注意。
室外機
シャープDX
※上のシャープの型番は室外機の型番である
それぞれ畳数によって大きさが違う。
東芝SP
東芝SPの場合、6畳用だけサイズが小さい。
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳