両シリーズ共に2015年の量販店向けフィルター自動掃除付きエアコン(ダストボックスタイプ)だ。
そして両シリーズとも各メーカーの最上位クラス。
シャープSXシリーズ室内機
東芝SDRシリーズ室内機
グランホワイトのみ。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
シャープAY-E63SX2と東芝RAS-636SDRの違い
以下、シャープ:、東芝:と省略して表記。
スペック
※冷房と暖房の項目が逆なので注意。能力の平均は同じだが
カッコの中の最大・最小運転能力に注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
まず両メーカーの売り
ちなみに両シリーズも単独で空気清浄運転も可能。
センサー
シャープ:日射センサー・(足もと・ヒト・照明・湿度制御・季節制御は下記自動運転参照)
東芝:人サーチセンサー・日射センサー
東芝の場合
日当たりサーチセンサ(日射センサー)
明るさをセンサーが自動的に感知して、例えば窓際の日差しが強くなったと検知すれば控えめに運転してくれるのだ。センサーとしては初歩的な機能だ。
人サーチセンサー
センサーが人の有無をチェック。
これにより風当て・風よけが可能になる。
切り忘れ防止機能
シャープ:なし
東芝:あり
東芝の場合、センサーによって人の不在を検知可能、それによって自動で省エネ運転にしてくれたり運転を切ってくれるという機能。
左右風向切り替え
シャープ:自動
東芝:自動
どちらもリモコンで上下左右風向切り替え可能。
熱交換器のコーティング
シャープ:有機性親水性コート
東芝:マジック洗浄熱交換器
どちらも自然発生するドレン水で熱交換器の汚れを浮かせて洗い流すというもの。
シャープの場合さらにファン・通風路・新パワー集中ガイド(下記シャープ独自の機能参照)にコーティングを施す事でホコリをはじく機能が格段にアップ(チタニアコート)最先端の防汚技術という事だ。
エアフィルター
シャープ:ホコリブロックフィルター
東芝:一般的なエアフィルター
シャープの場合
2015年版SXになってさらにエアフィルターの網目が細かくなった。具体的には2014年版の四分の一。網目が細いため、空気を吸い込む面積は同じだという。
自動運転
シャープ:自動運転+足もと・ヒト・照明・湿度制御・季節制御
東芝:あり(ecoモード)
シャープの場合
シャープは冷房・暖房・除湿・送風の中から自動選択される、日射センサーが付いているのでさらに部屋に入る日差しを感知することで省エネ運転が可能。
足もと・ヒト・日射・湿度制御・照明・季節制御によるエコ自動運転となっている。
この点がわかりにくいので調べてみた。
他のメーカーでもよくつけている日射センサーと、シャープのこの照明制御というのは違う。
日射センサーは窓から入った日差しを感知するのに対して照明制御は部屋が暗くなるのを感知するのだ。
それによっておやすみ運転モードに入る。
具体的には
日射がなく照明が消されたと検知すると
設定温度を段階的にゆるめて省エネ運転を行う。
さらに本体表示部のランプが暗くなるのだ。
そして4つ目の季節制御の具体的な内容。
すでに夏~秋口、冬~春先、梅雨の運転内容が室温、外気温によってどのように運転するかのプログラムがすでに入っているのだ。
季節の判定にはリモコンの日時情報と外気温によって行うとなっている。
【足もと】とは『足もと温度コントロール』という名称がついているが、足冷えまセンサーによって床の温度をみはり、足もとの温度を設定しコントロールできるというもの。
例えば人が動いて気流が変化し床の温度変化があった場合、自動で風量、温度、風向を調整してくれる。
【ヒト】とは、人がいない時に運転をゆるめてくれるなどの機能だ。ちなみにシャープSXの場合、人の有無だけを検知する。
東芝の場合
ecoモードボタンを押すことで自動運転になる。冷房か暖房を自動で選んで運転してくれる点に注意、除湿が含まれていないが、同時に人サーチセンサー・明るさサーチセンサーで省エネ運転も行う。
例えば人の動く量に合わせて室温を調整して省エネ運転してくれたり、日差しを検知して夏は暗くなると弱めの冷房運転、冬の昼間の明るい時は弱めの暖房運転など。
メーカーや機種の違いで自動運転の方法にも違いがるのでしっかりチェックすべし。
気流制御
シャープ:ロングパネル気流とセンサーによる細かい気流制御
東芝:センサーによる細かい気流制御可能
シャープのロングパネル気流とは?
シャープは気流制御にもこだわった会社だ。
上下両開きにより、体に直接あたりにくい風を実現。
他メーカーの風向版より大きく、少し違う構造なのでこの気流が生まれるようだ。
除湿性能
シャープ:新・コアンダ除湿(1種類だが、湿度設定可能)
東芝:選んで再熱除湿
シャープの場合
『湿度制御』がついており、除湿ボタンを押すごとに5%単位で湿度が設定できる湿度が切り替わる(50%→55%→60%)
東芝の場合
おすすめ除湿・除湿強・除湿弱・衣類乾燥から選べる。文字通り再熱除湿方式だ。
シャープは再熱方式でもない新しい方式。
各メーカーの除湿方式について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。
イオン
シャープ:プラズマクラスター
東芝:ピコイオン
プラズマクラスターについては上記『プラズマクラスターとは?』を参照。イオン性能としてはシャープの方が有名。
東芝の場合、ピコイオンによって脱臭・お肌にうるおいとカタログに記載あり。
東芝独自の機能
エアモニター
エアコン室内機本体に空気の汚れをチェックできるエアセンサーがついていて、汚れた空気からきれいな空気2段階でお知らせしてくれるもの。
エナジーセーブ コンプレッサー
2014年まではデュアルコンプレッサーだった名称が変わった。分かりやすく端的に言うと最小運転できるということ。これについてはパンフレットの冷房(暖房)能力(kw)を見るとわかりやすいのだが、例えば冷房4.0と書かれてあった場合これは平均値なのだその下にある()も重要で(0.2~5.1)となっていた場合0.2が最少運転の能力。
つまりこの数値が小さいほど、きめ細やかな温度調整が可能だという事。これによって業界最小の能力で運転可能になった。
節電運転
これは上で説明したエナジーセーブにも関連するのだが、扇風機なみの小電力で運転できるという『消費電力45W運転』というものがある。
リモコンの節電ボタンを押す事で運転可能。
シャープ独自の機能
パワフルショット
2015年版になってパワフルショット機能が追加された。
パワフルショットモードを使えば、カーペットに染み付いた汗のニオイを効果的に消臭可能というもの。使い方としては就寝時にリビングで運転しておけば、効率的に気になるニオイが消臭される。2014年もプラズマクラスターはついているので具体的に何が違うのかと言うと『新パワー集中ガイド』が新しくついた事で風を細かく絞り込み、より遠くまで風を送り届けられるようになったのだ。
新パワー集中ガイドとは?
ココロエンジン
これは運転状況を音声でお知らせしてくれるもので、
例えば
『少し温度が高すぎませんか?1℃下げると約10%の省エネになりますよ』
『ダストボックスのお手入れありがとう』
などなど。
プラズマクラスターパトロール
エアコンの停止中にカビの発生しやすい環境になると、エアコン内部の空気を動かすことで高濃度のイオンで満たし、
カビの発生を防ぐ。
具体的にはエアコンの停止中に、温度20℃、湿度70%を上回るとオンになりファンを逆回転させるとの事。
おやすみ運転
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。
シャープ:簡単切タイマー
東芝:快眠切タイマー
シャープの場合
0.5・1・2・3・5時間後の切タイマーを簡単に予約できるというもの。
冬場のおやすみ時などは、15℃暖房ボタンを押すことを推奨しているようだ。
東芝の場合
心地よい睡眠が出来るように、時間の経過に合わせて室温を調整。
5,7,10時間を選んだ時に快眠運転になる。
快眠運転中は、室内ユニットの表示ランプが暗くなる。
リモコンで情報を見る
シャープ:あり
東芝GDR:あり
シャープのリモコンの場合
確認ボタンを押す事で電気代(今日・昨日・今月・一週間・3か月)室内・室外温度など。
東芝のリモコンの場合
おしえて機能というものがあり、情報を見たい場合はリモコンの教えてボタンを押す。液晶も大きいので見やすい。
運転時間・電気代・CO2排出量・室内温度(湿度)・室外温度・今日(昨日・一昨日)の電気代・今月(先月・先々月)の電気代・運転モードなど。
フィルター自動お掃除時間
シャープ:約4分30秒
東芝:約13分
シャープの場合
自動運転に設定していると4分30秒だが、リモコンのフィルター掃除ボタンを押すことで手動運転すると約14分かかる。これ以外に掃除フルコースボタンの約2時間コースも用意されている。
東芝の場合
10分以上運転をさせてから停止した場合掃除が始まる。(冷房・除湿を使った場合さらに内部乾燥運転が約45分あるがボタンを押して切ることも可能)※手動クリーニングもあり。
・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
シャープ:約20分~90分
東芝:約45分
シャープの場合
暖房時に約20分。冷房・除湿時に約70分~90分との事(自動か手動設定可能)
・もちろん両シリーズともに内部クリーンの解除も設定可能。
ダストボックスサイン
自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、どちらもエアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる
シャープ:あり
東芝:あり
シャープの場合
積算5000時間運転するとお掃除ランプが点滅。半年に一度を目安に掃除。
東芝の場合
サインが積算何時間で点灯するかの記載はない。リモコン(液晶部)にダストボックスお手入れと画面に文字が表示される。
リモコンのチャイルドロック
シャープ: あり
東芝: なし
暖房に特化した機能
シャープ: あり
東芝: あり
シャープの場合
やさしさ暖房(15℃暖房)
やさしさ暖房とはカタログに小さく記載されているが、
『冷やしすぎ、暖め過ぎを抑えた優しい運転、おやすみ時におすすめ』とある。
これだけではわかりにくいのでさらに調べてみた。
具体的にはリモコンの『やさしさ』ボタンを押すことで設定可能。
・冷房時:28℃設定で、扇風機モードと冷房を自動で切り替えながら運転する
・暖房時:15℃設定で運転
ノンストップ除霜システム
室外機の霜取り中も暖かい冷媒を室内機にも届けるので、室温の極端な低下を防ぎ、暖かさが続くというもの。
スピード暖房
文字通り、即暖房が可能になったというもの。設定温度までの時間が6分以下というのが目安のようだ。
足元温度コントロール
上記『自動運転』の項目参照。
東芝の場合
ダッシュ暖房
ヒートポンプ余熱で一気にあたたか快適暖房を実現。あらかじめリモコンのダッシュボタンを押しておく事で、最長3時間の余熱を開始。その後リモコンの暖房ボタンを押すことで素早い温風吹き出しが可能になるというもの。
リモコンホルダー
シャープ: 付属
東芝: 付属
新冷媒R32
シャープ: 〇
東芝: 〇
新冷媒について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。
シャープと東芝の共通項目
据え付け位置設定可能・入/切タイマー併用可能
生産国
シャープ:中国製
東芝:タイ製
型番
シャープ
AY-E22SX AY-E25SX AY-E28SX AY-E36SX AY-E40SX2 AY-E56SX2 AY-E63SX2 AY-E71SX2
型番の最後に2がついてるのが200Vで、その他は100V。
東芝
RAS-225 SDR RAS-255 SDR RAS-285 SDR RAS-365 SDR RAS-405 SDR RAS-406 SDR RAS-566 SDR RAS-636 SDR RAS-716 SDR RAS-806 SDR
6畳から26畳まで。型番の数字の最後に6が付くのが200V その他は100V。
室外機
シャープSXシリーズ
東芝SDRシリーズ
※それぞれ畳数によって大きさが違う。
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳