家電の徹底比較

パナソニックCS-GX254CシャープAY-D25EXの違い

どちらも2014年モデルのパナソニックGXシリーズとシャープEXシリーズ。

どちらもフィルター掃除付き(ダストボックスタイプ)の各メーカーの最安値シリーズ。

ちなみにパナソニックのフィルター自動掃除つきは4シリーズ、シャープのフィルター自動掃除つきは3シリーズある。

これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。

CS-GX254CとAY-D25EXを鬼比較

まず両メーカーの売り

パナソニック:ナノイー

シャープ:プラズマクラスター

ナノイーとは?

水に包まれたイオンを気流に乗せて部屋中に飛ばす事で、見えない空気の汚れを抑制するというもの。

浮遊菌、付着菌、カビ菌、アレル物質(花粉)、ウィルス、脱臭、美肌、美髪に効果があるとされる。※追記 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を対象に、帯電微粒子水「ナノイーX」を曝露した場合と曝露しない場合で比較実験を行い、2時間で99.99%抑制という効果が確認された!イオン濃度が高い方が細菌やウイルスの抑制や不活化に有効なので、最近発売されたパナソニックのエオリアシリーズから搭載されはじめたナノイーX搭載の機種がおすすめ。

プラズマクラスターとは?

自然界と同じイオンで空気を浄化するというもの。具体的には浮遊菌の作用を抑えたり、カビ菌を除菌、臭いの分解・除去、浮遊ウィルスの作用を抑える。※追記 新型コロナウイルスの抑制にシャープのプラズマクラスターは効果があるのか?シャープ公式で空気中に浮遊する新型コロナウイルスの減少効果を確認したとの発表あり!プラズマクラスターイオンを約30秒照射することにより、感染価が90%以上減少することを世界で初めて実証!イオン濃度が高い方が細菌やウイルスの抑制や不活化に有効である。シャープの場合はプラズマクラスターNEXTの効果が一番高い。ダニのふん、しがいの増加を抑え静電気も抑えるという効果もあり。多くの企業で採用さえているようだ。

ちなみにどちらのシリーズも単独運転可能だ。

両シリーズともにフィルター自動掃除の中でもダストボックス方式と言われるもの。

シャープの場合の例↓

シャープのエアコンのダストボックス

シャープの場合、半年に一回を目安にこのダストボックスを取り外してほこりを捨てる事になっている。

その他の違いを詳しくみていこう。

センサー

パナGX:日射センサー

シャープEX:日射センサー・(照明・湿度制御・季節制御は下記自動運転参照)

どちらも日射センサーにより日差しの具合を感知し温度を自動調節し無駄な運転を抑える機能あり。

パナGXの場合

具体的にはエコナビボタンを押すことでオン・オフ可能。

冷房・除湿時:曇りの日や夜は、約1~2℃高めに、暖房時:晴れた日の昼間は、約1℃低めに。さらに外の明るさに合わせて本体ランプの明るさも自動調整。

気流制御

パナGX:天井気流

シャープEX:コアンダ気流

パナGXの天井気流とは

カタログには夏は気流を頭上へ集中させて天井からふりそそぐ涼風をつくります。となっているが具体的に言うと上下風向版が大きいからこの気流制御ができるのだ。気流制御で有名なシャープも同じく大きい。(今回比較しているシャープEXの方が大きい)

シャープのコアンダ気流とは?

シャープは気流制御にもこだわった会社だ。

天井や床面を沿うように流れる気流を作ることで、体に直接あたりにくい風を実現させたもの。

・冷房の時に天井方向へ風を送り冷風感を防ぐ(すこやかシャワー気流)

・暖房の時は下方向への吹き出しによって足元を温める気流

リモコンで選択する事ができる。他メーカーの風向版より大きく、少し違う構造なのでこの気流が生まれるようだ。

除湿

パナGX:除湿2段切り替え

シャープEX:普通の除湿(1種類だが、湿度設定可能)

シャープEXには少し特徴がある。EXシリーズから『湿度制御』がついており、除湿ボタンを押すごとに5%単位で湿度が設定できる湿度が切り替わる(50%→55%→60%)

両機種とも再熱除湿方式ではないので、部屋が若干寒くなる可能性あり。

エアフィルター

パナGX:一般的なエアフィルター

シャープEX:ミクロンメッシュエアフィルター

シャープEXの方が網目が細かい。

エアフィルター以外の付属フィルター

パナGX:空気清浄フィルター(1個)

シャープEX:なし

一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。

イメージ写真↓

img_airfilter

これの奥につけるフィルターの事だ。

エアコン本体に対してパナの空気清浄フィルターの大きさ

カバーを開けてフィルター設置のイメージ写真↓

空気清浄フィルタ

付ける事で文字通り空気清浄の効果はあるが、大きさが小さいので簡易的なものと思っていいだろう。

切り忘れ防止機能⇒こちらも参考に⇒各メーカーの切り忘れ防止機能まとめ

パナGX:あり

シャープEX:なし

ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓

自動運転

自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。

パナGX:自動運転+日射センサー

シャープEX:自動運転+照明・湿度制御・季節制御

パナGXの場合

冷房・暖房・除湿の中から自動選択され日射センサーが付いているのでさらに部屋に入る日差しを感知することで省エネ運転が可能。

シャープEXの場合

シャープEXは冷房・暖房・除湿・送風の中から自動選択される、日射センサーが付いているのでさらに部屋に入る日差しを感知することで省エネ運転が可能。

日射・湿度制御・照明・季節制御によるエコ自動運転となっている。

この点がわかりにくいので調べてみた。

他のメーカーでもよくつけている日射センサーと、シャープのこの照明制御というのは違う。

日射センサーは窓から入った日差しを感知するのに対して照明制御は部屋が暗くなるのを感知するのだ。

それによっておやすみ運転モードに入る。

具体的には

日射がなく照明が消されたと検知すると

設定温度を段階的にゆるめて省エネ運転を行う。

さらに本体表示部のランプが暗くなるのだ。

そして4つ目の季節制御の具体的な内容。

すでに夏~秋口、冬~春先、梅雨の運転内容が室温、外気温によってどのように運転するかのプログラムがすでに入っているのだ。

季節の判定にはリモコンの日時情報と外気温によって行うとなっている。

おやすみ機能

おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。

パナGX:おやすみ切タイマー

シャープEX:簡単切タイマー

パナの場合

パナソニックの場合、1時間後や2時間後に『切』という設定ができ

しかもおやすみ切タイマー運転中に温度を調節するとエアコンが学習して次の運転から自動調節してくれる、という優れもの。

シャープEXの場合

切タイマーの場合、押すごとに0.5→1→2→3→5時間まで設定可能。

一つ下のDXシリーズにはおやすみ切タイマーというのがあって寝ている間の微妙な自動温度調節がついているのだが、なぜかEXはそれがついていない。これは盲点の一つになるかもしれない。

フィルター自動お掃除時間

パナGX:約12分

シャープEX:約4分30秒

パナGXの場合

前回のフィルター掃除運転から『暖房など』を積算か連続で約24時間以上運転して、停止した時に自動でフィルター掃除が始まる(手動の設定にすることも可能)

暖房だけの場合12分だけだが、冷房・除湿の場合これに本体内部お掃除運転が加算される。

それでも汚れが気になってきた場合は掃除を『おそうじ念入り』に設定変更可能。その場合、エアフィルターの往復回数が増えるので運転時間が約30分になる。

パナソニックの本体内部おそうじ運転とは

基本的に30分以上、冷房・除湿を運転して停止した時約60分~90分の間送風→暖房→送風の後に自動停止させるもの。

いわゆる内部クリーンである。

シャープEXの場合

自動運転に設定していると4分30秒だが、リモコンのフィルター掃除ボタンを押すことで手動運転すると約14分かかる。これ以外に掃除フルコースボタンを押せばフィルター掃除とプラズマクラスターを併用した内部洗浄(クリーン)約2時間コースも用意されている。

・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。

内部クリーン(乾燥)

エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。

パナGX:約60分~90分

シャープEX:約20分~90分

シャープEXの場合

暖房時に約20分。冷房・除湿時に約70分~90分との事(自動か手動設定可能)

ちなみにパナソニックには運転内容によって内部クリーン時間が変わるとの記載は何もされていない。

・もちろん両機種ともに内部クリーンの解除も設定可能。

ダストボックスサイン

自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、エアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる。

パナGX:お手入れ間隔設定可能

シャープEX:あり

パナGXの場合

下記の3つから設定を変更可能

・標準 :約2000時間の運転後にサイン

・短 :約1000時間の運転後にサイン

・長 :約4000時間の運転後にサイン

シャープEXの場合

積算1万時間運転するとお掃除ランプが点滅

設定できる温度単位

パナGX:1℃単位

シャープEX:0.5℃単位

新冷媒R32

パナGX:使用

シャープEX:旧冷媒使用

新冷媒について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・
一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考に していただきたい。

据え付け位置の設定

エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定

パナGX:できる

シャープEX:できる

パナGXとシャープEXの共通項目

上下左右風向切り替え自動・入/切タイマー併用可

生産地

パナGX:中国製

シャープEX:中国製

パナGX

CS-GX224C,CS-GX254C,CS-GX284C,CS-GX284C2

,CS-GX364C2,CS-GX404C2,CS-GX564C2,

となっており10畳用に100V 用と200V用の二機種あり

6畳から18畳まで。型番の最後に2が付いたのが200V の意味でそれ以外が100V。

シャープEX

AY-D22EX,AY-D25EX,AY-D28EX,AY-D40EX,AY-D56EX,

同じく12畳用がないので注意。