日立（白くまくん）XシリーズとXJシリーズ違い 2026年&2025年モデル

🏢 モデル区分と購入場所

Xシリーズは家電量販店向けモデルで、ヨドバシカメラやビックカメラなどの店舗で購入可能。実物を見て、店員から説明を受けながら購入できる。工事込みのパッケージで安心して購入したい人向け。

XJシリーズは住宅設備向けモデルで、ネット通販や住宅設備業者経由で購入可能。量販店モデルより安価に購入できるケースが多く、ネットで安く購入したい人向け。

🏨 XJシリーズのみの特化機能

カードキー対応：ホテルや民泊などで使用されるカードキーコントローラーに対応。客室のドア付近に設置されたカードキーを挿入することで、エアコンの運転を制御可能。退室時にエアコンの運転停止を自動で行える。

HLINK接続可能：日立ビル空調管理システムのHLINKに接続可能。この接続を通じて、エアコンの運転制御や監視を一括管理できる。商業施設やビルでの一括管理に対応。

ドレンアップキット対応：通常、ドレン水を外に流すためにエアコン設置時に勾配をつける必要があるが、建物や状況によって勾配確保が困難な場合がある。ドレンアップキットを用いることで、このような場合にも対応可能となり、設置の柔軟性が高まる。

⚙️ 基本性能・機能は全て同じ

上記3つの住宅設備向け特化機能を除き、省エネ性能・冷暖房性能・清潔機能・快適機能など、基本的な性能と機能は全て同等。2026年モデルで新搭載されたLAB制御も両シリーズに搭載されており、冷媒配管長さ（20mまで）や高低差（10mまで）も同じ。室内機サイズも幅798×高さ295×奥行385mmで同一。

つまり白くまくん XシリーズとXJシリーズの違いは、販売ルート（量販店 vs ネット通販・住宅設備業者）と、XJシリーズにのみ搭載された3つの特化機能（カードキー対応・HLINK接続・ドレンアップキット対応）。一般家庭で使用する場合、これら3つの特化機能は不要なケースがほとんどであり、基本性能は全て同じため、購入場所と価格で選択するのがポイント。

⚡ LAB制御で室温安定時の消費電力を削減

2026年モデルでは、設定温度に到達した後の安定運転時に、より効率的に運転するLAB制御を搭載。室温が安定している状態で、従来のようにON/OFFを繰り返すのではなく、低出力での連続運転に自動で切り替わる。

これにより、暖房時は約15%、冷房時は約12%の消費電力量削減を実現。具体的には、RAS-XR4026Dの室温安定時1時間あたりの消費電力量は、暖房時250Wh（従来295Wh）、冷房時283Wh（従来320Wh）となっている。

春や秋、夏場の夜間など室温と外気温の差が小さい場合や、断熱性能の高い住宅など、エアコンが長時間安定して運転する環境での電気代削減に貢献する。また、圧縮機のON・OFFする頻度を抑えることで、室温変化の少ない快適な環境を維持できる。

🌡️ 温度・湿度の安定性が向上

従来制御では設定温度に到達後、室温が上昇（冷房時）または下降（暖房時）するとエアコンが再び運転を開始し、設定温度になると停止するというON/OFFサイクルを繰り返していた。このため室温と湿度が変動しやすかった。

LAB制御では低出力での連続運転により、温度変動と湿度変動を抑制。暖房時は床面温度が安定し、部屋全体の暖かさも長く続く。冷房時も快適状態が長続きする。温度・相対湿度・風速・輻射温度・代謝量・着衣量をパラメータとした快適域の算出において、LAB制御は快適域内に長く留まることが確認されている。

💡 バックライト液晶（リモコン）を新搭載

2026年モデルのリモコンにはバックライト液晶を搭載。暗い場所でも液晶表示が見やすくなり、夜間の操作性が向上した。2025年モデルはバックライトなしの液晶のため、暗い部屋での操作がしづらかった。

つまり白くまくん 2026年モデルと2025年モデルの重要な違いは、LAB制御の搭載とバックライト液晶の有無。室温安定時に低出力運転へ自動切替することで、暖房時15%・冷房時12%の電力削減を実現しながら、ON/OFF頻度を抑えて室温と湿度を安定化。高断熱住宅や長時間運転する家庭ほど節電効果と快適性が高まる。

どっちがおすすめ？

家電販売の経験から一言

XシリーズとXJシリーズは販売ルートの違いで、基本性能は同じ。XJの3つの特化機能（カードキー・HLINK・ドレンアップ）は一般家庭では不要なため、購入場所と価格で選べばよい。量販店で実物確認と説明を受けたいならXシリーズ、ネットで安く購入したいならXJシリーズという選択。2026年モデルはLAB制御の搭載で、室温安定時に低出力運転へ自動切替し暖房時15%・冷房時12%の電力削減を実現。従来のON/OFFサイクルを抑えて温度・湿度を安定化するため、長時間運転や高断熱住宅で特に効果を発揮する。白くまくんの最大の特徴は凍結洗浄技術による清潔性で、凍結洗浄・ファンお掃除ロボ・カビバスターの3つの自動お掃除で10年を超えても性能を維持。室内機横幅800mm以下のコンパクト設計で設置場所を選ばない。節電効果と快適性向上を重視するなら2026年モデル、基本機能で十分なら型落ち2025年モデルという選択。