実は2015年の省エネ大賞を受賞している日立のエアコンは一番値段が高いクラスの数機種だという点はあまり知られていない。
2015年日立の量販店向け最上位シリーズがXシリーズで、その下がZシリーズ。
日立Xシリーズ室内機
日立Zシリーズ室内機
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
日立RAS-X56E2とRAS-Z56E2の違い
この二つの違う機能の部分だけを集中して書くことにする。
Xにはあって、Zにはない機能は何か。
以下、省略してX:とZ:で表記することにする。
スペック
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
カメラの変化
X:くらしカメラ3D
Z:くらしカメラツインF
エアコンの室内機本体に付いているカメラ。
Zは二つ付いていたのだがXになって3つになったのだ。
カメラといっても撮影する機能ではない。
画像カメラと温度カメラにより、人の位置、人数、活動量(人の動きの多い・少ない)、人の周囲の温度を検知。
さらにXになり新しくついた機能がこれ、画像カメラと近赤外線LEDと組み合わせた『ものカメラ』により、家具の位置や形状を検知、『気流の通り道』を認識するのだ。
気流の通り道?
どういうことかと言うと、この『ものカメラ』は家具の位置や形状を検知する。
それによって気流の通り道を見つけ、効率よく風を循環させることができるようになった。冬は家具に邪魔されないようにうまく足元を温めてくれるなど、自動ですべてやってくれるのだ。
暖房時のイメージ写真
冷房時のイメージ写真
Xのリモコンには気流の通り道ボタンが新しく追加されたのだが、上の写真を見て??と思った人がいるかもしれない。
真ん中だけよけて風を出せるのだろうかと。
Zシリーズは通常の一枚タイプの風向版なのだが、
Xシリーズは新しい今までにない風向版になった。
風向版が3つに分かれ『3分割フロントフラップ』という名称になっている。これによって細かく気流を制御できるようになった。
ちなみに他メーカーに3分割はないが、2分割になっているのは三菱電機の一部シリーズで売られている。
この3分割になったことにより、リモコンのボタンにも『ハネ選択』という新しいボタンがついた。
つまりこの3つの風向版をそれぞれ調整できるわけだ。
省エネ大賞受賞機種
2015年日立の全シリーズの中でXシリーズの14畳以上の大きさの機種だけ受賞されている。文字通り省エネ性能の優れたエアコンだけが選ばれる。
記事の最後に全部の型番と一緒にわかりやすく、まとめてみたので参考にしていただきたい。
みはっておやすみ運転の違い
両シリーズにこの機能はついているのだが、性能の違いがある。
Zシリーズの場合は、おやすみに適した風速でのタイマー切運転だ。タイマー時間が経過して運転停止したあと、室温が上がると自動で再運転するというもの。
Xシリーズになると、寝返りの頻度まで見てくれるようになるのだ。
つまり寝苦しい夜には最適の運転となる。
次は公式サイトにもカタログにも書かれてない変化。
Zの場合は、暖房や冷房などを15分以上運転してから停止した時に、前回のフィルター掃除運転終了からの運転時間の積算が38時間を超えている場合に自動でフィルター掃除運転がされる。
Xになり、積算が42時間以上の場合に自動でフィルター掃除運転される、に変わった。
型番
Zシリーズ
RAS-Z22E RAS-Z25E RAS-Z28E RAS-Z36E RAS-Z40E2 RAS-Z56E2 RAS-Z63E2 RAS-Z71E2 RAS-Z80E2
6畳~26畳。型番の最後が2のタイプが200Vで、それ以外は100V。
Xシリーズ
RAS-X22E RAS-X25E RAS-X28E RAS-X36E
ここから下が14畳以上の省エネ大賞受賞機種↓
RAS-X40E2 RAS-X56E2 RAS-X63E2
RAS-X71E2 RAS-X80E2
6畳~26畳。型番の最後が2のタイプが200Vで、それ以外は100V。
室外機
Zシリーズ
Xシリーズ
※それぞれ畳数によって大きさが違う。
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳