家電の徹底比較

日立RASX22Fと富士通ゼネラルASX22Fの違い

 まず型番が非常に似ているので注意。型番は最初のRがあるかないかだけの違いである。

日立(白くまくん)Xシリーズ室内機

2016年日立のXシリーズ室内機(すべての畳数で同じ大きさ)

スターホワイトのみ。

富士通ゼネラルXシリーズ室内機【畳数によって大きさ違う】

2016年富士通ゼネラルXシリーズ室内機

ホワイトのみ。

これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。

日立RASX22Fと富士通ゼネラルASX22Fの違い

以下、日立:、ゼネラル:と省略して記載。

スペック

RAS-X22Fのスペック

AS-X22Fのスペック

※冷房と暖房の項目が逆なので注意。能力の平均は同じだが
カッコの中の最大・最小運転能力に注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。

表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方

エアコン室内機・室外機セットの値段をチェックする

各メーカーの売り

日立:くらしカメラ4(下記、センサー項目参照)

ゼネラル:デュアルブラスター

富士通ゼネラル独自のデュアルブラスターとは?

デュアルブラスターの可動イメージ

左右にあるサイドファンの事である。ここからの独自気流により快適な空調を実現。

暖房時

暖房時の気流

「デュアルブラスター」からの “室温気流” が、 “暖房気流” を押え込むように吹き出し、足元から暖める床暖房のような暖かみが得られる。

冷房時

冷房時の気流

「デュアルブラスター」からの “室温気流” が、 “冷房気流” より下向きに吹き出すことにより、人に直接冷風を当てることなく控えめな運転でも緩やかな空気の流れで、快適な涼感が得られる。

センサー(カメラ)

日立:くらしカメラ4

ゼネラル:3Dセンシングシステム

日立の場合

検知可能なものは、家具・人が居るか居ないか・人の位置/足もと・距離・活動量(人の動きの多い・少ない)日差し人数・人の周囲温度・熱源・気流の通り道(家具の位置や形状を自動検知)・床の種類・天井の温度・下がり壁・吊り戸棚・窓の位置

ゼネラルの場合

検知可能なものは、人が居るか居ないか・人の位置・人の周囲温度・床の温度

性能解説

上の太文字が2016年版から搭載された新機能。

日立の特徴の一つはソファやテーブルなどの家具のや形状も検知して自動できる点。

2016年版はさらに床の種類、天井の温度や下がり壁ま
で検知可能。

日立エアコンのお部屋カメラ

なぜ床の種類なのか?

暖房時は床の表面温度が同じでも床の種類によって『接触温冷
感』が異なる事に着目しフローリングでも素足で過ごせる暖房
機能へ進化。

日立Xシリーズの特徴的な6枚のフラップ

日立エアコンのステンレスフラップ6

日立の気流の例1(気流の通り道)

くらしカメラ4(ものカメラ)により、家具の位置や形状を検知、『気流の通り道』を認識。

日立のものカメラ

『ものカメラ』は家具の位置や形状を検知する。

それによって気流の通り道を見つけ、効率よく風を循環させることができるようになった。冬は家具に邪魔されないようにうまく足元を温めてくれるなど、自動ですべてやってくれるのだ。

暖房時のイメージ写真

cats

冷房時のイメージ写真

cats

独自のフラップにより上の写真のような気流や、さらなるきめ細かな気流で快適な空調が可能。

一方、ゼネラルXシリーズの場合

3Dセンシングシステム

富士通ゼネラルの3Dセンシング

富士通ゼネラルXシリーズの特徴の一つとして、リモコンの裏面に温度センサーがあり、リモコン付近(人のいる場所)の温度を認識して温度調整してくれる点。

この3Dというのは、エアコン本体のセンサー(部屋の温度)と床温度(足もとの温度)センサー、リモコンセンサーの3つ(空間)を合わせた機能であることがわかる。

つまり

リビングに家具などが多くあって人数が多い場合は日立の方が利点があるかもしれない。だが、日立の風向版(フラップ)による気流の細やかさ、ゼネラルのダイナミックなサイドの気流が部屋に合うかどうかをよく考えるべきだろう。

間取りを検知

日立:・間取りサーチ

ゼネラル:なし

これは日立独自の機能といってもいいだろう。

日立の間取りサーチ

部屋の形と大きさを検知、送風すべき範囲を自動認識してパワーとスイング幅を自動調整。

それ以外の日立の特徴

日立のステンレス・クリーンシステム

日立白くまくんのステンレスクリーンシステム

他メーカーにない日立の特徴としてエアコンへのステンレスの使用がある。これによりエアコン本体の除菌・防汚の効果あり。エアコン内部を空気が通るため間接的に綺麗な空気を部屋に送れるという事。

また、今までエアコン内部の掃除で困った事がある人には嬉しいコーティングである。

一方、ゼネラルの方はこの2016年版Xシリーズから『ファン』に新しくコーティングされているが、日立のように通風路や風向版まではされていない。

ゼネラルのメタルハイコート

富士通ゼネラルのメタルハイコート

カビの発生原因となるホコリの付着を防ぐ。

リモコンの違い

日立: 液晶バックライトなし・蓄光ボタンなし

ゼネラル: 液晶バックライトあり・蓄光ボタンなし

バックライトありの場合は、就寝時(電気を消して暗い時)のエアコン操作に便利。

空気清浄機能

日立: ステンレスイオン空清

ゼネラル: プラズマクリーン

各メーカー色んな名前を付けているが、結論から先に言うとどちらも簡易的な機能である。

日立の場合はマイナスイオンを放出することで浮遊するチリを帯電させステンレスフィルターで捕集する仕組み(特に手入れなし)

ゼネラルはエアコン内部にあるプラズマクリーンユニットにより静電気の力で花粉やハウスダストなどの微細な汚れ物質を集めて空気をキレイにするというもの(ランプ点灯で手入れ必要)

この2メーカーで比べた場合は空気清浄能力だけで言えばゼネラルの方が上。

だが、注意点がある。0.3μm未満の微小粒子状物質については、除去の確認が出来ていませんとある。この除去物質できるサイズが実はメーカーによって違う点はあまり知られていない。

空気清浄に重点を置いているのであれば、最低限0.3μm未満の物質も除去できた方が良いだろう。

ラインナップ

日立Xシリーズ

RASX22F RASX25F RASX28F RASX36F RASX40F2 RASX56F2 RASX63F2 RASX71F2 RASX80F2 RASX90F2

6~29畳まで。型番の最後が2のタイプが200Vで、それ以外は100V。

ゼネラルXシリーズ

ASX22F ASX25F ASX28F ASX40F2 ASX56F2 ASX63F2 ASX71F2 ASX80F2

6畳から26畳まで。型番の最後に2が付いているのが200Vでその他は100V。

室外機のサイズ

日立(白くまくん)Xシリーズ室外機

2016年日立Xシリーズの室外機のサイズ

ゼネラルXシリーズ室外機

2016年富士通ゼネラルXシリーズ室外機

それぞれ畳数によって大きさが違う。

※例  S22STESの場合22型2.2kWタイプ=6畳

22(6畳用) 25(8畳用) 28(10畳用) 36(12畳用) 40(14畳用) 56(18畳用) 63(20畳用) 71(23畳用) 80(26畳用) 90(29畳用)