両シリーズとも2015年発売の2016年モデル。寒冷地用エアコンで暖房に特化したモデルとなっている。どちらのメーカーも2シリーズのうちの安い方の機種である(中級クラス)
パナソニックのTXシリーズに関しては畳数によってフィルター自動清掃の方式が違うので建物の構造によっては工事不可の場合があり、しっかり把握しておく必要がある。
霧ヶ峰XDシリーズ室内機
パナソニックTXシリーズ室内機
畳数によってデザインも少し変わる。
※室外機の大きさは記事の一番下参照
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
霧ヶ峰ズバ暖MSZ-XD2816Sとパナソニック寒冷地エアコンCS-TX285C2の違い
以下、霧ヶ峰:、パナソニック:と省略して表記する。
スペック
どちらも200Vタイプ。期間消費電力量は同じだが、低温時暖房能力でパナTXの方が上回っている。
※カッコの中の最大・最小運転能力にも注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
まず両メーカーの売り
- 霧ヶ峰:ムーブアイ(下記センサーの項目参照)
- パナソニック:ナノイー
パナソニックのTXシリーズの場合6~14畳用がダストボックス方式で
18と20畳用が自動排出方式となっているので注意。
霧ヶ峰の方はダストボックス方式。
センサー 飛ばして次の項目へ
霧ヶ峰:ムーブアイ
パナソニック:日射センサー
霧ヶ峰の場合
霧ヶ峰のムーブアイは人の体感温度、状態だけでなく、間取り、壁、床、天井までの距離まで感知可能でそれにより自動でより快適な吹き分けを可能にしている。
ただ注意点はこのムーブアイの感知する範囲は広角約160度の範囲と言う点。
パナソニックの場合
日射センサーとは
日差しの具合を感知し温度を自動調節し無駄な運転を抑える機能。
具体的にはエコナビボタンを押すことでオン・オフ可能。
冷房・除湿時:曇りの日や夜は、約1~2℃高めに、暖房時:晴れた日の昼間は、約1℃低めに。さらに外の明るさに合わせて本体ランプの明るさも自動調整。
センサー性能では格段の差がある。
霧ヶ峰:3種類(弱・標準・強)
パナソニック:選べる除湿2モード
霧ヶ峰の場合
従来の除湿方式なので、部屋が若干寒くなる可能性あり。
再熱除湿・各メーカーの除湿方式について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。
パナソニックの場合
冷房除湿モードとマイルド除湿の2種類のみ。同じく従来の寒くなりがちな冷房除湿となる。
エアフィルターのコーティングなど
霧ヶ峰:抗菌・金属フィルター
パナソニック:Ag⁺除菌フィルター
パナソニックの場合、もう一つ上位機種にあたるUXシリーズに【UVユニット】が搭載されていて、より除菌に効果がある。
エアフィルター以外の付属フィルター
霧ヶ峰:帯電ミクロフィルター
パナソニック:空気清浄フィルター(交換は2年に一度)
一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。イメージ写真
これの奥につけるフィルターの事だ。
帯電ミクロフィルターのイメージ写真↓
帯電ミクロフィルターとは?
以下、三菱電機(霧ヶ峰)公式サイトより抜粋↓
PM2.5とは、2.5μm以下の微小粒子状物質の総称です。本エアコンで、0.3μm~2.5μmの粒子を約50%キャッチ。
「帯電ミクロフィルター」で、PM2.5、花粉をキャッチ。
パナソニックの空気清浄フィルター
カバーを開けてフィルター設置のイメージ写真↓
同じく若干の空気清浄効果あり。
暖房に特化した機能
霧ヶ峰:室温キープシステム・最高60℃温風
パナソニック:すぐでる暖房・もっとモード
霧ヶ峰の場合
室温キープシステムとは?
霜取り運転前にあらかじめ室温を上昇させることで、霜取り運転時に暖房を一時的に停止することによる室温低下を抑制。つまり、暖房は一時停止するが、それを補うための機能。
吹き出し部の温度が最高60℃。15分で室温20℃へ が売り。
パナソニックの場合
すぐでる暖房という機能あり。
従来のエアコンの場合、暖かい温風が出るまで時間がかかっていたものが大幅に時間短縮できるようになった。
朝に運転をオンにする時間をエアコンが学習する事と室外機の余熱運転の組み合わせで、これを可能にしている。
もっとモードとは?
足元の温度約40℃が売り。
今だけもっと暖めたい時に助かる。例えば「暖房」ボタンで運転中、「もっと」ボタンのひと押しで、暖房をもっと強力に。自動で元に戻る便利な機能。夏は冷房をもっと強力にすることも可能。
ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓
自動運転
自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。
霧ヶ峰:冷房時(暖房時は自動でサーキュレーター運転併用)
パナソニック:自動運転+日射センサー
霧ヶ峰の場合
霧ヶ峰はハイブリッド運転という機能も売りにしている。
これは冷房と送風を自動的に切り替えてくれる便利な機能だ。
暖房運転時には部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれるのだ。
除湿ボタンを押すことで除湿可能。
さらにムーブアイによる自動制御あり(上記センサーの項目参照)
メーカーや機種の違いで自動運転の方法にも違いがるのでしっかりチェックすべし。
パナソニックの場合
室内、室外温度に応じて、除湿、冷房、暖房のいずれかを選択してくれる。
日射センサーによってさらに快適に自動で吹き分けしてくれる。
おやすみ機能
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。
霧ヶ峰:みまもり快眠
パナソニック:おやすみ切タイマー
霧ヶ峰の場合
冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能(ハイブリッド運転については上記『ハイブリッド運転』参照)
他のメーカーにはない、この機能の特徴は
冷房・暖房・除湿/ハイブリッド暖房運転時は、約30分間はねむりボタンを押す前の設定温度・除湿の強さで運転が続く点。
30分経過後に設定温度になるので慣れるまで使い方に注意。
パナソニックの場合
パナソニックの場合、1時間後や2時間後に『切』という設定ができ
しかもおやすみ切タイマー運転中に温度を調節するとエアコンが学習して次の運転から自動調節してくれる、という優れもの。
設定できる温度の単位
霧ヶ峰:0.5℃単位
パナソニック:1℃単位
フィルター自動お掃除時間
霧ヶ峰:約2分30秒
パナソニック:約16~60分
霧ヶ峰の場合
前回のフィルターおそうじメカ運転からのエアコンの運転積算時間
が24時間を超えたときは、運転停止後に自動で行う。24時間未
満のときは行わない。(内部クリーン設定をしている場合は内部クリーン時間約55分の後にフィルター掃除が始まる)
パナソニックの場合
運転条件によりフィルター掃除の時間、本体内部お掃除運転(内部クリーン)の時間が変わる。フィルター掃除を『念入り』に設定も可能。その場合約140分になる。
・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
霧ヶ峰:約55分
パナソニック:約40分~85分
・もちろん両シリーズともに内部クリーンの解除も設定可能。
リモコン液晶のバックライト
霧ヶ峰:あり
パナソニック:あり
リモコンの蓄光ボタン
真っ暗の場合でも、少しの間ボタンが光ってくれるもの。ボタンが見えなくて明かりをつけるという煩わしさがなくなる。
霧ヶ峰:あり
パナソニック:なし
室外機
霧ヶ峰:凍結防止ヒーター
パナソニック:凍結防止ヒーター
パナソニックの場合
室外機の底面に配線した凍結防止ヒーターという新素材を採用している。しかも室外機底面の新形状の開発で、溶けたドレン水の、よりすばやい排出が可能になった。
どちらもヒーター付きで互角と言ってもいいだろう。
据え付け位置の設定
エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定
霧ヶ峰:できる
パナソニック:できる
生産地
霧ヶ峰:日本製(付属品の一部除く)
パナソニック: -
型番
霧ヶ峰
MSZ-XD2216 MSZ-XD2516 MSZ-XD2816S MSZ-XD3616S MSZ-XD4016S MSZ-XD5616S
型番の最後にSが付いているのが200Vで、付いていないのが100V
パナソニック
CS-TX225C CS-TX255C CS-TX285C2 CS-TX405C2 CS-TX565C2 CS-TX635C2
型番の最後に数字の2があるものが200Vでないのが100V
霧ヶ峰XDシリーズ室外機
畳数によって大きさが違う。
パナソニックTXシリーズ室外機
畳数に関係なく一種類の大きさ。
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳