両シリーズともフィルター自動付き(ダストボックスタイプ)で最上位クラスだ。エアコンの最上位クラスは比較する部分が多いので、しっかり把握すべし。
三菱電機ZWシリーズ室内機
2色。
東芝SDRシリーズ室内機
グランホワイトのみ。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
霧ヶ峰MSZ-ZW635Sと東芝RAS-636SDRの違い
以下、霧ヶ峰:、東芝:と省略して呼ぶことにする。
スペック
※冷房と暖房の項目が逆なので注意。能力の平均は同じだが
カッコの中の最大・最小運転能力に注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
各メーカーの売り
霧ヶ峰Zシリーズの特徴
ムーブアイ極がさらに進化している。
冬場の冷えた足の温度を見て温風を立ててくれるなどの便利さもある。
2014年版までの160℃検知では死角が出来ていた。
2015年版は360°検知だ、エアコンの後ろにある窓の温度まで見張る事が可能になった。
エアコンの設置麺に窓がある割合は約7割という三菱電機のデータに基づいた新発想の機能。
夏の場合
360℃センシングにより窓の後ろの日射の温度変化を検知。
自動で日射熱をガードする風+人感センサーによる風の吹き分け(風よけ・風あて)などが可能になった。
日射熱ガード冷房という名称がついている。
さらに人が離れると自動でこの日射熱ガード運転をやめるので省エネにもなる。
これは冬場にも効果を発揮する。
窓からの冷気を検知することで、下向きの気流で冷気をカット。
なぜかと言うと冷たい空気は下からくるからだ。
同じく窓からの冷気をカットしながら、人感ムーブアイ極によるピンポイント暖房が可能。
東芝独自の機能
エアモニター
エアコン室内機本体に空気の汚れをチェックできるエアセンサーがついていて、汚れた空気ときれいな空気2段階でお知らせしてくれるもの。
赤と青のLEDランプ採用で見やすくなっている。エアコン本体の形が2014年版と変わった事にも注目。前よりもデザインが良くなった。
エナジーセーブ コンプレッサー
2014年まではデュアルコンプレッサーだった名称が変わった。分かりやすく端的に言うと最小運転できるということ。これについてはパンフレットの冷房(暖房)能力(kw)を見るとわかりやすいのだが、例えば冷房4.0と書かれてあった場合これは平均値なのだその下にある()も重要で(0.2~5.1)となっていた場合0.2が最少運転の能力。
つまりこの数値が小さいほど、きめ細やかな温度調整が可能だという事。これによって業界最小の能力で運転可能になった。
逆にこの数値が大きいほど設定しているはずの温度とのギャップが出てきて不快度が増す可能性がある。
節電運転
これは上で説明したエナジーセーブにも関連するのだが、扇風機なみの小電力で運転できるという『消費電力45W運転』というものがある。
リモコンの節電ボタンを押す事で運転可能。
センサー
霧ヶ峰:ムーブアイ極(上記、【各メーカーの売り】項目を参照)
東芝:人サーチセンサー・日射センサー
東芝の場合
日当たりサーチセンサ(日射センサー)
明るさをセンサーが自動的に感知して、例えば窓際の日差しが強くなったと検知すれば控えめに運転してくれるのだ。センサーとしては初歩的な機能だ。
人サーチセンサー
センサーが人の有無をチェック。
これにより風当て・風よけが可能になるが、今回比較している霧ヶ峰Zシリーズとセンサーだけの性能比較した場合は、さすがに霧ヶ峰Zには適わない。
除湿
霧ヶ峰:湿度を選べる除湿
東芝:選んで再熱除湿
霧ヶ峰の場合
湿度を10%単位で40%~70%の範囲で設定できる。こちらは再熱除湿方式だ。
再熱除湿・各メーカーの除湿方式について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。
東芝の場合
おすすめ除湿・除湿強・除湿弱・衣類乾燥から選べる。こちらは文字通りの再熱除湿方式だ。
エアフィルター以外の付属フィルター
霧ヶ峰:帯電ミクロフィルターとアレル除去脱臭空清フィルター
東芝:なし
一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。
エアフィルターのイメージ写真↓
これの奥につける小さいフィルターの事だ。
帯電ミクロフィルターのイメージ写真↓
この霧ヶ峰の場合、一個ついている。
アレル除去脱臭空清フィルターとは?
プラチナがニオイ分子を分解、調理臭やカビ菌などを除去。さらに捕まえた花粉やダニのフン・死がい・カビ菌の活動を抑制。こちらも同じようなサイズでこちらも一個ついている。
暖房に特化した機能
霧ヶ峰:あり
東芝:あり
霧ヶ峰の場合
ムーブアイ極による冷えた足先への暖房はもちろんのこと、霧ヶ峰は暖房立ち上がり時に風がすぐに高温になるような急速Wヒートという仕組みがある。
さらに室温キープシステムにより、室温低下を予測しあらかじめ室温を上げる事で室温低下を抑制させる機能もあり。
東芝の場合
ダッシュ暖房
ヒートポンプ余熱で一気にあたたか快適暖房を実現。あらかじめリモコンのダッシュボタンを押しておく事で、最長3時間の余熱を開始。その後リモコンの暖房ボタンを押すことで素早い温風吹き出しが可能になるというもの。
ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓
自動運転
自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。
霧ヶ峰:冷房時(暖房時は自動でサーキュレーター運転併用)
東芝:あり(ecoモード)
霧ヶ峰の場合
三菱電機はムーブアイ極による風の吹き分け以外にハイブリッド運転という機能も売りにしている。
これは冷房と送風を自動的に切り替えてくれる便利な機能だ。
暖房運転時には部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれるのだ。
霧ヶ峰は除湿ボタンを押すことで除湿可能。
東芝の場合
ecoモードボタンを押すことで自動運転になる。冷房か暖房を自動で選んで運転してくれる点に注意、除湿が含まれていないが、同時に人サーチセンサー・明るさサーチセンサーで省エネ運転も行う。
例えば人の動く量に合わせて室温を調整して省エネ運転してくれたり、日差しを検知して夏は暗くなると弱めの冷房運転、冬の昼間の明るい時は弱めの暖房運転など。
メーカーや機種の違いで自動運転の方法にも違いがるのでしっかりチェックすべし。
おやすみ機能
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。
霧ヶ峰:ねむり運転
東芝:快眠切タイマー
霧ヶ峰の場合
冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能(ハイブリッド運転については上記『ハイブリッド運転』参照)。
最初の30分はねむり運転設定前の設定温度で運転し、約30分後にねむり運転の設定温度に切り替わるという機能。
東芝の場合
心地よい睡眠が出来るように、時間の経過に合わせて室温を調整。
5,7,10時間を選んだ時に快眠運転になる。
快眠運転中は、室内ユニットの表示ランプが暗くなる。
設定できる温度単位
霧ヶ峰:0.5℃単位
東芝:0.5℃単位
フィルター自動お掃除時間
霧ヶ峰:約3分
東芝:約13分
霧ヶ峰の場合
前回のフィルターおそうじメカ運転からのエアコンの運転積算時間
が24時間を超えたときは、運転停止後に自動で行う。24時間未
満のときは行わない。(内部クリーン設定をしている場合は内部クリーン時間約55分の後にフィルター掃除が始まる)
東芝の場合
10分以上運転をさせてから停止した場合掃除が始まる。(冷房・除湿を使った場合さらに内部乾燥運転が約45分あるがボタンを押して切ることも可能)※手動クリーニングもあり。
・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
霧ヶ峰:約55分
東芝:約45分
・もちろん両シリーズともに内部クリーンの解除も設定可能。
リモコン液晶のバックライト
霧ヶ峰:あり
東芝:なし
忘れてはならないのが、2015年版の霧ヶ峰Zシリーズの場合、全メーカーで唯一のタッチパネル式のリモコンという点。
パッと見でわかる通りボタンがかなりシンプルになった。
ボタンがなくなった分は液晶に出る絵と文字の一覧表示から直感操作が可能に。つまり指で液晶ボタンをタッチして操作できるため、以前のようにリモコンのボタンを何度も押す手間もはぶけ、わかりやすく簡単に操作できるようになったという事。
東芝SDRシリーズのリモコン↓
液晶部分のバックライトはないが、一部に蓄光ボタン(停止・ecoモード・温度)が採用されており、暗くなっても操作しやすくなっている。
ダストボックスサイン
自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、エアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる。
霧ヶ峰:あり
東芝:あり
霧ヶ峰の場合
約1万時間運転するとお手入れランプ点灯。
東芝の場合
サインが積算何時間で点灯するかの記載はない。リモコン(液晶部)にダストボックスお手入れと画面に文字が表示される。
据え付け位置の設定
エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定
霧ヶ峰:できる
東芝:できる
生産地
霧ヶ峰:日本製(付属品の一部除く)
東芝: タイランド製
霧ヶ峰
MSZ-ZW225 MSZ-ZW255 MSZ-ZW285 MSZ-ZW365 MSZ-ZW285S MSZ-ZW365S MSZ-ZW405S MSZ-ZW565S MSZ-ZW635S MSZ-ZW715S MSZ-ZW805S MSZ-ZW905S
6畳から29畳用まである。最後の型番がSとなっているのは200Vという意味。その他は100V。
東芝
RAS-225 SDR RAS-255 SDR RAS-285 SDR RAS-365 SDR RAS-405 SDR RAS-406 SDR RAS-566 SDR RAS-636 SDR RAS-716 SDR RAS-806 SDR
6畳から26畳まで。型番の数字の最後に6が付くのが200V その他は100V。
室外機
霧ヶ峰ZWシリーズ
東芝SDRシリーズ
※それぞれ畳数によって大きさが違う。
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳