家電の徹底比較

霧ヶ峰MSZZW715SとシャープAYE71SX2の違い

両シリーズとも2015年版のフィルター自動付き(ダストボックスタイプ)で最上位クラスである。

本体価格は高いと思っても高級機種は電気代が安いのでトータルで考えれば快適プラス元が取れる 仕組み。

三菱電機・霧ヶ峰のこのZシリーズは主に量販店向けに販売されている。

三菱電機Zシリーズ室内機

2015三菱電機ZWシリーズ室内機

2色。

シャープSXシリーズ室内機

2015シャープSXシリーズ室内機

これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。

霧ヶ峰MSZZW715SWとシャープAYE71SX2Wの違い

型番の最後のwはホワイトの意味

以下、霧ヶ峰:、シャープ:と省略して呼ぶことにする。

スペック

MSZ-ZW715Sのスペック

AY-E71SX2のスペック

カッコの中の最大・最小運転能力にも注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。

表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方

エアコン室内機・室外機セットの値段をチェックする

まず両メーカーの売り

霧ヶ峰:ムーブアイ極

シャープ:プラズマクラスター

霧ヶ峰のムーブアイ極とは?

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ムーブアイ極は人の体感温度の体の部位ごとの表面温度を0.1℃単位まで検知可能。部屋の明るさに関係なく、人のいる、いない、床・壁・状態・間取り・日射熱・天井・距離をチェックして検知可能。

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さらに人の場所を検知してくれる事で

風当て・風よけも可能、

冬場の冷えた足の温度を見て温風を立ててくれるなどの便利さもある。

2014年版までの160℃検知では死角が出来ていた。

2015年版は360°検知だ、エアコンの後ろにある窓の温度まで見張る事が可能になった。

エアコンの設置麺に窓がある割合は約7割という三菱電機のデータに基づいた新発想の機能。

夏の場合

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360℃センシングにより窓の後ろの日射の温度変化を検知。

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自動で日射熱をガードする風+人感センサーによる風の吹き分け(風よけ・風あて)などが可能になった。

日射熱ガード冷房という名称がついている。

さらに人が離れると自動でこの日射熱ガード運転をやめるので省エネにもなる。

これは冬場にも効果を発揮する。

窓からの冷気を検知することで、下向きの気流で冷気をカット。

なぜかと言うと冷たい空気は下からくるからだ。

同じく窓からの冷気をカットしながら、人感ムーブアイ極によるピンポイント暖房が可能。

プラズマクラスターとは?

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自然界と同じイオンで空気を浄化するというもの。具体的には浮遊菌の作用を抑えたり、カビ菌を除菌、臭いの分解・除去、浮遊ウィルスの作用を抑える。※追記 新型コロナウイルスの抑制にシャープのプラズマクラスターは効果があるのか?シャープ公式で空気中に浮遊する新型コロナウイルスの減少効果を確認したとの発表あり!プラズマクラスターイオンを約30秒照射することにより、感染価が90%以上減少することを世界で初めて実証!イオン濃度が高い方が細菌やウイルスの抑制や不活化に有効である。シャープの場合はプラズマクラスターNEXTの効果が一番高い。ダニのふん、しがいの増加を抑え静電気も抑えるという効果もあり多くの企業で採用されている。

シャープ独自の機能

プラズマショット

2015年版になってパワフルショット機能が追加されている。

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パワフルショットモードを使えば、カーペットに染み付いた汗のニオイを効果的に消臭可能というもの。使い方としては就寝時にリビングで運転しておけば、効率的に気になるニオイが消臭される。2014年もプラズマクラスターはついているので具体的に何が違うのかと言うと『新パワー集中ガイド』が新しくついた事で風を細かく絞り込み、より遠くまで風を送り届けられるようになったのだ。

新パワー集中ガイドとは?下の写真を参照。

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プラズマクラスターパトロール↓

エアコンの停止中にカビの発生しやすい環境になると、エアコン内部の空気を動かすことで高濃度のイオンで満たし、

カビの発生を防ぐ。

プラズマクラスターパトロール

具体的にはエアコンの停止中に、温度20℃、湿度70%を上回るとオンになりファンを逆回転させるとの事。

センサー

霧ヶ峰:ムーブアイ極(上記説明参照)

シャープ:日射センサー・(足もと・ヒト・照明・湿度制御・季節制御は下記自動運転参照)

気流制御

霧ヶ峰:ムーブアイによる細かい気流制御可能

シャープ:ロングパネル気流とセンサーによる細かい気流制御

シャープのロングパネル気流とは?

シャープは気流制御にもこだわった会社だ。

上下両開きにより、体に直接あたりにくい風を実現。

他メーカーの風向版より大きく、少し違う構造なのでこの快適気流が生まれる。

除湿

霧ヶ峰:湿度を選べる除湿

シャープ:新・コアンダ除湿(1種類だが、湿度設定可能)

霧ヶ峰の場合

湿度を10%単位で40%~70%の範囲で設定できる。こちらは再熱除湿方式だ。

再熱除湿・各メーカーの除湿方式について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。

シャープの場合

『湿度制御』がついており、除湿ボタンを押すごとに5%単位で湿度が設定できる湿度が切り替わる(50%→55%→60%)

エアフィルター以外の付属フィルター

霧ヶ峰:帯電ミクロフィルターとアレル除去脱臭空清フィルター

シャープ:なし

一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。

エアフィルターのイメージ写真↓

img_airfilter

これの奥につける小さいフィルターの事だ。

帯電ミクロフィルターのイメージ写真↓

霧ヶ峰の帯電ミクロフィルター

この霧ヶ峰の場合、一個ついている。

アレル除去脱臭空清フィルターとは?

プラチナがニオイ分子を分解、調理臭やカビ菌などを除去。さらに捕まえた花粉やダニのフン・死がい・カビ菌の活動を抑制。こちらも同じようなサイズでこちらも一個ついている。

暖房に特化した機能

霧ヶ峰:あり

シャープ: あり

霧ヶ峰の場合

ムーブアイ極による冷えた足先への暖房はもちろんのこと、霧ヶ峰は暖房立ち上がり時に風がすぐに高温になるような急速Wヒートという仕組みがある。

さらに室温キープシステムにより、室温低下を予測しあらかじめ室温を上げる事で室温低下を抑制させる機能もあり。

シャープの場合

やさしさ暖房(15℃暖房)

やさしさ暖房とはカタログに小さく記載されているが、

『冷やしすぎ、暖め過ぎを抑えた優しい運転、おやすみ時におすすめ』とある。

これだけではわかりにくいのでさらに調べてみた。

具体的にはリモコンの『やさしさ』ボタンを押すことで設定可能。

・冷房時:28℃設定で、扇風機モードと冷房を自動で切り替えながら運転する

・暖房時:15℃設定で運転

ノンストップ除霜システム

室外機の霜取り中も暖かい冷媒を室内機にも届けるので、室温の極端な低下を防ぎ、暖かさが続くというもの。

スピード暖房

文字通り、即暖房が可能になったというもの。設定温度までの時間が6分以下というのが目安のようだ。

ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓

自動運転

自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。

霧ヶ峰:冷房時(暖房時は自動でサーキュレーター運転併用)

シャープ:自動運転+足もと・ヒト・照明・湿度制御・季節制御

霧ヶ峰の場合

三菱電機はムーブアイ極による風の吹き分け以外にハイブリッド運転という機能も売りにしている。

これは冷房と送風を自動的に切り替えてくれる便利な機能だ。

暖房運転時には部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれるのだ。

霧ヶ峰は除湿ボタンを押すことで除湿可能。

シャープの場合

シャープは冷房・暖房・除湿・送風の中から自動選択される、日射センサーが付いているのでさらに部屋に入る日差しを感知することで省エネ運転が可能。

足もと・ヒト・日射・湿度制御・照明・季節制御によるエコ自動運転となっている。

この点がわかりにくいので調べてみた。

他のメーカーでもよくつけている日射センサーと、シャープのこの照明制御というのは違う。

日射センサーは窓から入った日差しを感知するのに対して照明制御は部屋が暗くなるのを感知するのだ。

それによっておやすみ運転モードに入る。

具体的には

日射がなく照明が消されたと検知すると

設定温度を段階的にゆるめて省エネ運転を行う。

さらに本体表示部のランプが暗くなるのだ。

そして4つ目の季節制御の具体的な内容。

すでに夏~秋口、冬~春先、梅雨の運転内容が室温、外気温によってどのように運転するかのプログラムがすでに入っているのだ。

季節の判定にはリモコンの日時情報と外気温によって行うとなっている。

【足もと】とは『足もと温度コントロール』という名称がついているが、足冷えまセンサーによって床の温度をみはり、足もとの温度を設定しコントロールできるというもの。

例えば人が動いて気流が変化し床の温度変化があった場合、自動で風量、温度、風向を調整してくれる。

【ヒト】とは、人がいない時に運転をゆるめてくれるなどの機能だ。ちなみにシャープSXの場合、人の有無だけを検知する。

おやすみ機能

おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。

霧ヶ峰:ねむり運転

シャープ:簡単切タイマー

霧ヶ峰の場合

冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能(ハイブリッド運転については上記『ハイブリッド運転』参照)。

最初の30分はねむり運転設定前の設定温度で運転し、約30分後にねむり運転の設定温度に切り替わるという機能。

シャープの場合

0.5・1・2・3・5時間後の切タイマーを簡単に予約できるというもの。

冬場のおやすみ時などは、15℃暖房ボタンを押すことを推奨しているようだ。

リモコン液晶のバックライト

霧ヶ峰:あり

シャープ:なし

忘れてはならないのが、2015年版の霧ヶ峰Zシリーズの場合、全メーカーで唯一のタッチパネル式のリモコンという点。

リモコン

パッと見でわかる通りボタンがかなりシンプルになった。

ボタンがなくなった分は液晶に出る絵と文字の一覧表示から直感操作が可能に。つまり指で液晶ボタンをタッチして操作できるため、以前のようにリモコンのボタンを何度も押す手間もはぶけ、わかりやすく簡単に操作できるようになったという事。

リモコン2リモコン3

生産地

霧ヶ峰:日本製(付属品の一部除く)

シャープ: 中国製

霧ヶ峰

MSZZW225 MSZZW255 MSZZW285 MSZZW365 MSZZW285S MSZZW365S MSZZW405S MSZZW565S MSZZW635S MSZZW715S MSZZW805S MSZZW905S

6畳から29畳用まである。最後の型番がSとなっているのは200Vという意味。その他は100V。

シャープ

AYE22SX AYE25SX AYE28SX AYE36SX AYE40SX2  AYE56SX2  AYE63SX2  AYE71SX2

型番の最後に2がついてるのが200Vでその他は100V。

室外機

霧ヶ峰Zシリーズ

2015三菱電機ZWシリーズ室外機

シャープSXシリーズ

2015シャープSXシリーズ室外機

※それぞれ畳数によって大きさが違う。

※例  S22STESの場合22型2.2kWタイプ=6畳

22(6畳用) 25(8畳用) 28(10畳用) 36(12畳用) 40(14畳用) 56(18畳用) 63(20畳用) 71(23畳用) 80(26畳用) 90(29畳用)