このパナソニックのJシリーズはパナの売りであるナノイー搭載機種の中でも最安値モデルで人気がある。
そして2015年のシャープのDXは全4シリーズの中で下(安い)から二番目のお手頃シリーズだ。
パナソニックJシリーズの室内機
シャープDXシリーズの室内機
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
CS-J255CとAY-E25DXを鬼比較
スペック
※冷房と暖房の項目が逆なので注意。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
まずこの二つのメーカーは似たもの同士でもある。
パナソニックはナノイーでシャープはプラズマクラスター、どちらもイオン系だ。
ナノイーもプラズマクラスターも色んな家電に搭載されている。ナノイーは除菌や美肌にも効果があると宣伝されているが、効果が目に見えてわかるものではないので迷う人もたくさんいるだろう。
プラズマクラスターも同じく除菌効果が高いとよく宣伝されている。
目に見えないものなので賛否両論はあるが、これは買う人が判断すればいい事。厳密には効果はある。
エアコンの場合、カビ抑制や臭いの除去などにも効果があるとされる。
プラズマクラスター
まずシャープのプラズマクラスターには濃度の違いがある。
イオン濃度が違うという事は空気清浄能力に違いが出るという事だ。
一番安い機種はイオン濃度が7000のタイプ。今回のDXは25000。
4倍近く違うことがわかる。
除湿
パナJ:冷房除湿・弱除湿(2段階)
シャープSD:除湿(1段階)
両機種とも再熱除湿方式ではないので、部屋が若干寒くなる可能性あり。
気流制御
パナJ:なし
シャープDX:コアンダ気流
シャープのコアンダ気流とは?
シャープは気流制御にもこだわった会社だ。
天井や床面を沿うように流れる気流を作ることで、体に直接あたりにくい風を実現させたもの。
・冷房の時に天井方向へ風を送り冷風感を防ぐ(すこやかシャワー気流)
・暖房の時は下方向への吹き出しによって足元を温める気流
リモコンで選択する事ができる。他メーカーの風向版より大きく、少し違う構造なのでこの気流が生まれるようだ。
左右風向切り替え
パナJ:自動
シャープDX:手動
新冷媒R32
パナJ:使用
シャープDX:旧冷媒使用
新冷媒について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。
エアフィルター
パナJ:通常のエアフィルター
シャープDX:ミクロンメッシュフィルター
エアフィルターの網目が細かいという事。
これによってホコリが内部に侵入するのを防ぐ。
長期的にみれば内部にホコリが侵入しないという事は
寿命だけでなく、清潔度、電気代にも影響してくる。
DXには『プラズマクラスターパトロール』という機能あり
エアコンの停止中にカビの発生しやすい環境になると、エアコン内部の空気を動かすことで高濃度のイオンで満たし、
カビの発生を防ぐ。
具体的にはエアコンの停止中に、温度20℃、湿度70%を上回るとオンになりファンを逆回転させるとの事。
シャープはプラズマクラスターが一番の売りだ。
ただ、効果を持続させるためには注意点もある
ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓
自動運転
自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。
パナJ:あり
シャープDX:エコ自動運転
パナJの場合
自動ボタンを押すだけで、室内・室外温度に応じて、除湿、冷房、暖房のいずれかを選択してくれる。
シャープDXの場合
エコ自動ボタンを押すだけで、エアコンが温度を感知して運転の種類を決定だけでなく、さらにで日射センサーが日差しの強さを感知して室内の暖めすぎや冷やしすぎを抑えることが可能。
そしてDXは日射センサーだけではない、湿度制御も可能。
具体的には
湿度により、体感温度が変化することを考慮した温度管理、となっている。
冷房時:室内湿度が低くなれば設定温度を自動的に上げ省エネ運転へ
暖房時:室内湿度が高くなれば、設定温度を自動的に下げて省エネ運転へ
湿度が低いと体感温度が低くなるからだ。
加湿空気清浄機連動運転とみはり機能など
パナJ:なし
シャープSD:あり
みはり機能
シャープの公式サイトには
温度と湿度をエアコンが自動でみはり、夏は高温・高湿状態に、冬はウイルスの生存しやすい環境になると、音と光でお知らせします。状況に応じて、自動で扇風機モード、冷房を開始する設定を選ぶこともできます
となっている。
ちなみに冬乾燥して教えてくれたとしてもエアコン自体に加湿の機能はない。
だが、ここで役に立つのが加湿空気清浄機連動運転だ↓
下記リンクの中盤参照
もう少し冬場について詳しく調べてみると
低温、低湿ではない場合は緑
低温、低湿になるとピピピピッという音と共に赤く光るようだ。
連動するとは、ずいぶん気配りが出来た機能である。
入・切タイマー
パナJ:併用可(両方10分単位)
シャープDX:併用不可
シャープDXの入タイマーの場合、9.5時間後までは0.5時間単位。10~12時間後は1時間単位の設定可能
切タイマー(おやすみ切タイマー)の場合、押すごとに0.5→1→2→3→5時間まで設定可能。
おやすみ機能
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。
パナJ:あり
シャープDX:おやすみ切タイマー(上記説明参照)
パナJの場合
パナソニックの場合、1時間後や2時間後に『切』という設定ができ
しかもおやすみ切タイマー運転中に温度を調節するとエアコンが学習して次の運転から自動調節してくれる、という優れもの。
シャープDXの場合
おやすみ切タイマー設定から1時間後に、設定温度を徐々にゆるめ、冷房・除湿時は約1℃高くし、暖房時は約3℃低くし、冷やしすぎや暖め過ぎを抑えるというもの。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
パナJ:最長90分(におい除去の場合約20分。下記説明参照)
シャープDX:約20分~90分
パナJの場合
通常の内部クリーン(乾燥)を機能させるためにはパナJの場合、設定で乾燥有にする必要がある。
冷房または除湿運転を30分以上続けた後、停止させると運転がはじまる。ただパナJにはもっと時間が短くて良い機能におい除去がある
リモコンににおい除去ボタンが付いていて、それを押すことで約20分間におい除去運転(送風→暖房→送風)をした後自動停止。
実はパナソニックの場合さらにさらに簡易的な『においカット運転』というのもついている(設定でなしにする事も可)。
これは本体内部についた生活臭(化粧品やペット臭など)が風とともに出るのを防ぐため、約1分間は風がでない。
もちろん両機種ともに内部クリーンの解除も設定可能。
シャープの場合
暖房時に約20分。冷房・除湿時に約70分~90分との事(自動か手動設定可能)
据え付け位置の設定
エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定
パナJ:出来る
シャープDX:できない
パナJとシャープDX共通項目
1℃単位の温度設定
生産地
パナJ:中国製
シャープDX:中国製
型番
パナJ
CS-J225C CS-J255C CS-J285C CS-J365C2 CS-J405C2 CS-J565C2
6畳から18畳用まで。型番の最後に2が付いてるのが200V の意味。その他は100V。
パナJシリーズは色が2色ある。
型番の最後に-wがつくとホワイト色
-c だとノーブルベージュ色。
シャープDX
AY-E22DX AY-E25DX AY-E28DX AY-E40DX AY-E56DX2
6畳から18畳まで。AY-E56DX2だけ200V。
室外機
パナJ
それぞれ畳数によって大きさが違う。
シャープDX
上のシャープの型番は室外機の型番である
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳