どちらも2016年モデル。今回比較対象のダイキンAシリーズは暖房特化モデルではないがバランスの取れた上位クラス(上)の機種。そして日立EKシリーズは暖房特化モデルの中で安い方ではあるが、暖房シリーズは少ないので便宜上(中)中級クラスとした。
ダイキンAシリーズの室内機
ホワイトのみ。
日立EKシリーズ室内機
ホワイトのみ。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
2016年ダイキン/量販AN56TAP(上)と日立の暖房エアコンRAS-EK56F2(中)の違い
以下、ダイキン:、日立:と省略して表記。
スペック
ダイキンの低温時暖房能力は外気温2℃時の数値である。
※カッコの中の最大・最小運転能力にも注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
両方とも200V。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
速暖機能
ダイキン:翌朝暖房
日立:スピード暖房
各メーカーで名称は違うが、ダイキンの場合は【約1分で温風吹き出し】を謳っている。だが、実際にはこの翌朝暖房機能は入りタイマーと似た機能であり、設定時間の30分前からエアコンが準備運転を始める事ですぐ温風が出せるというもの。
日立のスピード暖房に関しては何分で温風が吹き出すとの表現はなく、何分で部屋がどれだけ温かくなるかとの記載だけで表現が曖昧である。
実際には速さだけでなく【温風の温かさ】も重要なので今回は他の暖房機能で比較するべきだろう↓
外気温-25℃で運転可能かどうか
ダイキン:〇
日立:〇
これは両機種とも運転可能。外気温が低いほど暖房能力が下がってしまうが、かなりの低温でも運転可能にするためには低温に耐える電気部品や室外機の凍結/霜付きを抑える仕組みが必要である。
温風機能
ダイキン:高温風モード
日立:温風プラス
高温風モード
設定温度到達後、もっとあたたまりたい時にリモコンの暖房ボタンを二度押しすると最大60℃の高温風を30分間行う。
温風プラス
もっと暖かい風が欲しいと思ったときに便利。リモコンの『温風プラス』ボタンを押すことで吹き出す風の温度が約55℃の高温風運転を30分間行う。
これはほぼ互角と見ていいだろう。
日立のその他の特徴的な暖房機能
快適暖房アシスト
温かさを長続きさせるための機能。下の図を参考に。
暖房機能以外の特徴的な機能
ダイキン:ストリーマと垂直気流
日立:くらしカメラF
ストリーマとは?
ダニ・花粉・ウイルスを代表とする、有害タンパク質・有害物質を分解する技術。
プラズマ放電の一種である「ストリーマ」放電を用い、その分解力を熱エネルギーに例えると、太陽の16個分に匹敵するという。
詳しくはダイキン公式サイト・ストリーマの技術のページへ
さらにこの2016年版Aシリーズから、ストリーマユニットの長寿命化によりお手入れが不要になった点は嬉しい改善である。
ダイキン独自の垂直気流とは?
2016年版Aシリーズから新しく追加された機能である。
上が従来の暖房の気流
下が2016年垂直気流である。
※床面が十分に温まってから垂直気流に切り替わる
簡単に言うと
体に直接風が当たりにくいので乾燥を防ぐ
垂直気流に切り替わってからは、ほぼ無風空間で足元から暖めるので風が当たらなくて快適、という点も他メーカーにない特徴になるだろう。
日立のくらしカメラFとは?
エアコン本体についている画像カメラにより、人の数や位置、距離、動き、足もとなどをチェックし、自動で温度や風向・風量をコントロールしてくれる便利なカメラ(もちろん録画機能なし)
ちなみにダイキンAシリーズの場合は人の位置と床の温度をセンサーで検知可能。
センサー性能だけみれば日立の方が上である。
ラインナップ
ダイキンAシリーズ
AN22TAS AN25TAS AN28TAS AN36TAS AN40TAP AN56TAP AN63TAP AN71TAP AN80TAP AN90TAP
6畳から29畳用まである。最後の型番がPとなっているのは200Vという意味でその他は100V。
日立EKシリーズ
RAS-EK25F2 RAS-EK28F2 RAS-EK40F2 RAS-EK56F2
8畳から18畳用まで。すべて200V 。
室外機
ダイキンA
※それぞれ畳数によって大きさが違う。
日立EKの室外機
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳