両シリーズとも2015年モデルの住宅設備向けフィルター自動掃除付き(ダストボックスタイプ)エアコン。
ダイキンAXシリーズと三菱電機の霧ヶ峰JXVシリーズ。
ダイキンAXシリーズ室内機
2色あり。
霧ヶ峰JXVシリーズ室内機
2色あるがブラウンは受注対応品。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
ダイキンS40STAXPと霧ヶ峰のMSZ-JXV405Sの違い
両シリーズともに各メーカーの上から2番目の高級シリーズ。
以下、ダイキンAXと霧ヶ峰JXVと呼ぶことにする。
スペック
※能力の平均は同じだが
カッコの中の最大・最小運転能力に注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
まず両メーカーの売り
ダイキン:ストリーマ
霧ヶ峰JXV:ムーブアイ極
ストリーマとは?
ストリーマとはダイキン独自の技術で、フィルターに捕獲したダニ(フン・死骸)・カビ・花粉等を強力に分解する。部屋の空気だけでなく、機械内部にもストリーマを照射することで、カビ菌・ニオイの原因菌を分解・除去する※追記 新型コロナウイルスの抑制にダイキンのストリーマは効果があるのか?実験結果では、ストリーマを1時間照射することにより新型コロナウイルスは93.6%不活化させ、3時間照射することにより99.9%以上を不活化されたと発表された!
というもの。
ムーブアイ極とは?↓
センサー
ダイキンAX:人感センサー
霧ヶ峰JXV:ムーブアイ極
ダイキンAXの場合
人の動きに合わせてエアコンの左・中央・右へ気流吹き分け可能。
2つの設定『エリア』『スポット』を選べる、エリア設定は人に風を直接あてないモードでスポットにすると人に風が直接当たるモード。
そして人の不在を検知して自動停止、消し忘れ防止機能もあり。
霧ヶ峰JXVの場合
霧ヶ峰JXVのムーブアイ極は人の体の部位の温度を0.1℃単位まで見分け、状態だけでなく、間取り、壁、床、天井までの距離、日射熱まで感知可能。
ただ注意点はこのムーブアイの感知する範囲は広角約160度の範囲と言う点。
しかも
風当て・風よけも可能。人のいる場所を避けて風を送る事もできるのだ。
気流制御
ダイキンAX:サーキュレーション気流
霧ヶ峰JXV:ムーブアイによる細かい気流制御可能
ダイキンAXの場合
大風量で部屋の隅々まで気流を循環させ温度ムラの少ない快適な環境にしてくれる機能。暖房時は天井に気流を沿わせるコアンダ構造、気流を回す下吸い込み構造、大風量を生むシャープクロスフローファンによって可能になった。
最大12メートル先まで気流を届ける事が可能(14畳以上の機種)。最大180度ワイド(左右)に気流の向きが調節可能。
だが、霧ヶ峰の人感センサーによる風の吹き分けには、まだ適わない。
除湿
ダイキンAX:さらら除湿
霧ヶ峰JXV:さらっと除湿冷房(再熱除湿)
ダイキンAXの場合
ダイキンのさらら除湿はハイブリッド方式という他のメーカーにない特殊な方法を取っている。必要な除湿量に応じて熱交換器の全体、または一部だけを冷やして無段階コントロールで除湿するのだ。
さらに2015年から登場したダイキンの新機能
デシクル制御によって更に湿度制御ができるようになった。具体的には2014年までのダイキンの湿度制御技術は設定温度に達すると除湿できない欠点があったのだが、それを改善して設定温度に到達した後も除湿できるようになったというもの。
霧ヶ峰JXVの場合
冷房ボタン一つで冷房と除湿を自動で切り替えてくれる便利な機能。特に梅雨時は冷房にすればいいのか除湿にすればいいのか迷う場合が多いと思うが、これだと悩む必要はない。
湿度の範囲も設定可能で10%単位で40~60まで選べる。
エアフィルター
ダイキンAX:フッ素コーティングフィルター
霧ヶ峰JXV:抗菌・金属コートフィルター
どちらも一般的なフィルターではなく、除菌、防汚、油分を含んだホコリもとれやすいタイプ。
エアフィルター以外の付属フィルター
ダイキンAX:チタンアパタイトフィルター(10年交換不要)
霧ヶ峰JXV:帯電ミクロフィルター(1個)
一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。
イメージ写真↓
これの奥につけるフィルターの事だ。
ダイキン エアコン用光触媒集塵・脱臭フィルターKAF046A41↓
チタンアパタイトで、カビ菌と悪臭の原因となる成分などを吸着。
ちなみにこのチタンアパタイトフィルターは別名『光触媒集塵・脱臭フィルター』となっている。
注意点は水洗い禁止という点。水で洗ってしまうとその特性上、効果がなくなるのだ。
汚れが気になってきた場合は、掃除機でホコリを吸い取る程度にすること。
帯電ミクロフィルターのイメージ写真↓
霧ヶ峰JXVの場合一個ついている。
清掃のしやすさ
ダイキンAX:標準的
霧ヶ峰JXV:はずせるボディ
パナソニックの方は通常の一枚の風向板でとりはずす事はできない。
霧ヶ峰JXVには『はずせるボディ』というのがある。
風向版が半分に分かれており、手前2枚奥に2枚で計4枚↓
上下風向版の4枚を取り外して洗えるという事だ。
左右風向版は片方のロックを外して手前に引き出すことでエアコン内部を清掃できるようになる。
今までこの部分を気にしていた人は嬉しいかも知れないが
繊細な部分なので壊さないように注意。
自然風・2か所同時吹き分け
霧ヶ峰JXVの4枚風向版だから可能になる特徴の一つ。匠フラップという名前がついているが、左右のフラップを別々に絶妙に動かす事で自然な風が感じられるというもの。上下風向版が半分に分かれているからこそ2か所の別の方向へ風を送れるのだ。
暖房に特化した機能
ダイキンAX:あり
霧ヶ峰JXV:あり
ダイキンAXの場合
翌朝暖房という機能(名称)になっており、約1分で温風を吹き出させることが可能。暖房の余熱で前日霜取りをすることで翌朝のスピード暖房が可能になるというもの。
霧ヶ峰JXVの場合
ピンポイント暖房
ムーブアイ極が体の部位の温度を細かく測定。足先が冷えていればそこに温風を自動であててくれる。三菱電機Xの場合は吹き出し部の温度が最高60℃に達する事を押している。
室温キープシステム
霜取り運転前にあらかじめ室温を上昇させることで、霜取り運転時に暖房を一時的に停止することによる室温低下を抑制。つまり、暖房は一時停止するが、それを補うための機能。
高温パトロールモード
ダイキンAX:あり
霧ヶ峰JXV:なし
これは部屋が高温・多湿になると音声でお知らせしてくれて冷房運転にしてくれるというものだ。
もしそうなった場合は『室温が高くなりました、冷房運転を開始します』とエアコンから音声が流れる仕組み。
音声アドバイス機能
ダイキンAX:あり
霧ヶ峰JXV:なし
ダイキンAの場合、エアコンが室内の温度や湿度、野外温度の変化、冷やしすぎなどを検知して、より快適な運転に切り替えるきっかけをつくってくれる。
例えば
室内よりも室外温度が低くなった場合(冷房時のみ):『設定温度よりも室外温度が低くなりました』
エアコンの目標電気代を設定した場合:『目標電気代の約50パーセントに到達しました』など。
ちなみにリモコンを操作した場合も音声でお知らせしてくれる。
例えば
フィルター自動掃除開始時:『フィルター掃除運転を開始します』など。
ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓
自動運転
自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。
ダイキンAX:快適自動運転
霧ヶ峰JXV:冷房時(暖房時は自動でサーキュレーター運転併用)
ダイキンAXの場合
室内、室外温度に応じて、除湿、冷房、暖房のいずれかを選択してくれる。
さらに人感センサーによる吹き分けも可能(上記センサー参照)。
三菱電機の場合
霧ヶ峰はハイブリッド運転という機能も売りにしている。
これは冷房と送風を自動的に切り替えてくれる便利な機能だ。
暖房運転時には部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれるのだ。
霧ヶ峰JXVは除湿ボタンを押すことで除湿可能。
メーカーや機種の違いで自動運転の方法にも違いがるのでしっかりチェックすべし。
おやすみ機能
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。
ダイキンAX:快眠運転
霧ヶ峰JXV:ねむり運転
ダイキンの場合
冷房・暖房運転時に、快眠ボタンを押し1時間刻みで運転を切る設定可能。約3時間かけて設定温度を2℃下げていき、起床時刻の約一時間前から設定温度を1℃自動的に上げる。これにより快眠が可能になるという事だ。
霧ヶ峰JXVの場合
冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能(ハイブリッド運転については上記『ハイブリッド運転』参照)。
さらにムーブアイ極によって、寝返りを検知したとき自然風モードで風当てを行う事があるという徹底ぶり。これも体感温度が高いと検知された場合だ。
フィルター自動お掃除時間
ダイキンAX:約11分
霧ヶ峰のJXV:約2分30秒
ダイキンの場合
積算時間に応じて約1日運転した後に停止で掃除運転を始める。
もしダイキンの自動内部クリーンを『入』にしていた場合、冷房・ドライ運転停止後に乾燥運転約120分あり。
霧ヶ峰JXVの場合:
前回のフィルターおそうじメカ運転からのエアコンの運転積算時間
が24時間を超えたときは、運転停止後に自動で行う。24時間未
満のときは行わない。(内部クリーン設定をしている場合は内部クリーン時間約55分の後にフィルター掃除が始まる)
・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
ダイキンAX:約100分
霧ヶ峰JXV:約55分
・もちろん両シリーズともに内部クリーンの解除も設定可能。
リモコン液晶のバックライト
ダイキンAX:あり
霧ヶ峰JXV:あり
リモコンの蓄光ボタン
ダイキンAX:あり
霧ヶ峰JXV:あり
ダストボックスサイン
自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、エアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる。
ダイキンAX:あり
霧ヶ峰JXV:あり
ダイキンAXの場合
ダストボックス内にホコリがたまるか、またはダストブラシが汚れるとランプが点滅。積算時間で測るタイプではないようだ。ちなみにダイキンのフィルター掃除と言えば10年ゴミ捨て不要をうたい文句にしている事で有名。
ダストボックスのサイン以外にストリーマのお掃除サインもある。このストリーマユニットの掃除をおこたるとストリーマ放電できなくなるので効果がなくなってしまう。
1800時間以上運転するとランプが点滅して教えてくれる。
ストリーマユニットの掃除について詳しく知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・ 一覧の
一番下から二番目『エアコン掃除・クリーニング 』を参考に
していただきたい。
霧ヶ峰JXVの場合
約1万時間運転でお手入れランプ点灯。点灯したまま約1500時間運転するとフィルター掃除の運転はしなくなる。
ダイキン独自の2015年新機能
高外気タフネス冷房という機能がダイキンのFシリーズ以上からついた(室外機)。どういうものかと言うと外気温45℃での冷房運転に対応できるようになったというもの。ベランダや住宅の隙間など、熱がこもりやすい場所でも快適な冷房運転可能。
パワフルモード
ダイキンAX:あり
霧ヶ峰JXV:あり
リモコンホルダー
ダイキンAX:付属
霧ヶ峰JXV:別売り
ランドリーモード
ダイキンAX:あり
霧ヶ峰JXV:なし
その他のポイント
霧ヶ峰JXVシリーズは三菱HEMS対応となっており、今年のJXVシリーズからグリーン購入法に適合した商品(全容量帯)なので公官庁物件にぜひご提案ください、となっている。
据え付け位置の設定
エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定
ダイキンAX:できる
霧ヶ峰JXV:できる
ダイキンAXと霧ヶ峰JXVの共通項目
新冷媒R32使用・0.5℃単位温度設定・上下左右風向切り替え自動・入/切タイマー併用可
生産地
ダイキンAX:日本製(リモコンは除く)
霧ヶ峰JXV:日本製(付属品の一部は除く)
ダイキンAX
S22STAXS S25STAXS S28STAXS S36STAXS S40STAXS S40STAXP S56STAXP S63STAXP S71STAXP S80STAXP S40STAXV S56STAXV S63STAXV S71STAXV S80STAXV
6畳から26畳用まで。最後の型番Sが室内電源100V。Pとなっているのは室内電源200Vという意味。そしてVが室外電源200V。
霧ヶ峰JXV
MSZ-JXV225 MSZ-JXV255 MSZ-JXV285 MSZ-JXV365 MSZ-JXV285S MSZ-JXV365S MSZ-JXV405S MSZ-JXV565S
6畳から18畳まで。型番の最後にSが付いてるのが200V の意味。その他は100V。
室外機
ダイキンAXの室外機
※それぞれ畳数によって大きさが違う。
霧ヶ峰JXVの室外機
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳