家電の徹底比較

日立RAS-E28Eと富士通AS-S28Eの違い

両方とも2015年モデルの日立・白くまくんEシリーズと富士通ゼネラルのSシリーズは両シリーズ共に、自動フィルター掃除つきシリーズの中でも下(安い)から2番目のシリーズ

日立Eシリーズ室内機

2015日立Eシリーズ室内機

畳数によってサイズとデザインが違う。

富士通ゼネラル(ノクリア)Sシリーズ室内機

2015富士通ゼネラルSシリーズ室内機

これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。

日立・白くまくんRAS-E28EとゼネラルAS-S28Eの違い

富士通ゼネラルはSシリーズから『nocriaノクリア』という名称をつけている。

スペック

RAS-E28Eのスペック

AS-S28Eのスペック

※冷房と暖房の項目が逆なので注意。 
カッコの中の最大・最小運転能力にも注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。

表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方

どのメーカーかも決まってない方は参考に⇒ エアコンメーカーを鬼比較!

まず両機種ともフィルター自動掃除の中でもダストボックス方式と言われるもの。自動排出方式ではない。

目安として各メーカーだいたい一年に一回を目安にこのダストボックスを取り外してほこりを捨てる事になっている(環境によりほこりのたまり方が変わるので注意)

センサー(カメラ)

白くまくんE:くらしカメラF

ノクリアS:新・不在ECO

日立Eの場合

くらしカメラが見てくれるものは『距離』『活動量』『日差し』『人数』『足の位置』『間取り』だ。

くらしカメラを組み合わせる事で(部屋の人数・人の動き・日差し・足の位置・間取り)、体感温度を維持しながら省エネ運転可能。さらに風向の自動調整(気がきく気流風よけ)と風速の自動調整もしてくれる。

さらに日射センサーで日差しを検知するので自動で省エネ運転も行う。

もっと具体的に日立のEのくらしカメラFが見てくれる範囲を調べてみよう。

これは説明書を見ないと書かれていない部分だ。

同じくエアコンの真下付近は感知できない。

範囲としてはエアコンの中心から広角150度、約7メーター先まで。

『活動量』というのは人の動きが多いか少ないか。

例えば動きが多いと冷房を強めに充ててくれるなど。

ちなみに日立のEの場合人の上半身の形状で人と判断されるとの事。

ノクリアSの場合

2014年まで使われていた不在ECOは、人がいなくなったのを感知して自動的に省エネにしてくれたり、運転を切ってくれる機能だった。具体的な名称はオートセーブとオートオフ。

新・不在ECOになって何が変わったのかというと、

さらに『オートオンオフ』が加わった。

どういうものかと言うと

消し忘れ防止として、部屋に人がいない状態が約30分以上続くと、自動でエアコンを休止、人が戻ってくると運転を再開する機能だ。

設定で変更可能。

イオン

白くまくんE:なし

ノクリアS:プラズマイオン

イオンと言えばパナソニックのナノイーや

シャープのプラズマクラスターが有名だが

そのようなイオンが出るという事だ。

ただ、これは簡易的なものであって

イオンを重視している二社にはかなわない。

気流制御

白くまくんE:くらしカメラFによる細かい気流制御可能

ノクリアS:特になし

除湿

日立E:再熱除湿方式(自動・手動・ランドリー・けつろ・パワフル)

ノクリアS:2way除湿(除湿・ひかえめ除湿)

まず除湿方式の違いがある。従来の除湿(ノクリアS)は室内が寒くなりがちだった。これを改善したのが再熱除湿方式で室内が寒くなりにくい。

日立Eの場合

日立Eの手動除湿の場合、温度設定しながら除湿も可能。

日立Eの手動というのは具体的にはリモコンのボタンで5種類の除湿方法を選択でき、再熱除湿方式も含む。

再熱除湿方式について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。

日立Eの2015年から追加された除湿について簡単に説明すると

除湿で洗濯物の乾燥を早めたい時はランドリーを選択。

除湿で冬場の窓の結露を抑えたい時はけつろを選択。

といった具合だ。

エアフィルター

白くまくんE:ステンレスフィルター

ノクリアS:一般的なエアフィルター

切り忘れ防止機能⇒こちらも参考に⇒各メーカーの切り忘れ防止機能まとめ

白くまくんE:あり

ノクリアS:あり

新冷媒R32

白くまくんE:〇

ノクリアS:◯

ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓

自動運転

自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。

白くまくんE:自動運転+くらしカメラF

ノクリアS:あり

白くまくんEは冷房・暖房・除湿の中から自動選択される両方とも日射センサーが付いているのでさらに部屋に入る日差しを感知することで省エネ運転が可能。

さらにさらに白くまくんEには『くらしカメラF』がついてるので、よりきめ細やかな自動運転が可能(カメラの説明参照)

白くまくんEの場合

具体的にはecoこれっきり自動運転ボタンを押すことで『距離』『活動量(センサーの説明参照)』『日差し』『人数』『足の位置』『間取り』に配慮した運転を可能にする。

風よけと気がきく気流もその内容に含まれており

例えば

人のいる範囲をスイングしながら冷房の場合、体感温度がもっとも高い人の位置で一時停止しながらスイング。

動きも見てくれるので作業している人をカメラが追って一時停止しながらスイング

という快適性能につながる機能だ。

これはカメラが付いてなければできない制御だ。

ノクリアSの場合

冷房・暖房・除湿の中から自動選択される。

おやすみ機能

おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。

日立E:みはっておやすみ運転

ノクリアS:(下記説明参照)

ノクリアSの場合、具体的には
おやすみボタンを押すごとに
0.5→1→2→3→5→7→9時間まで設定可能

白くまくんEの場合

冷房・除湿・カラッと除湿・涼快運転時におやすみに適した風速でのタイマー切運転の事。時間が経過して運転停止した後も、室温が上がると設定温度をひかえめにして自動で再運転を行う。

ということ。

寝苦しい夜にはおすすめの機能となる。

ちなみに暖房時には再運転は行なわず、設定した時間に運転を停止するとの事。

ノクリアSの場合

冷房運転の場合・30分ごとに設定温度が0.5℃づつ上がる。合計2℃上がった時点でその温度を保ち設定した時間後に自動的に運転を停止。

暖房の場合・30分ごとに設定温度が1℃づつ下がる。合計4℃下がった時点でその温度を保ち設定した時間後に自動的に運転を停止。

フィルター自動お掃除時間

白くまくんE:約9分(暖房後の場合。下記説明あり)

ノクリアS:約8分

日立のEの場合

暖房や冷房などを15分以上運転してから停止したときに、『前回の「フィルター掃除」運転終了から運転時間の積算が34時間を超えている』または
「1週間以上運転していない」場合に掃除運転する。

ecoこれっきり・冷房・除湿運転後の場合内部乾燥運転が約5分の後にフィルター掃除がはじまる。

ノクリアSの場合

リモコンでフィルター掃除の自動運転頻度の細かい設定可能。

1日8時間程度使用した場合

・標準 約5日に一回フィルター掃除

・短め 約3日に一回フィルター掃除

・長め 約8日に一回フィルター掃除

自動内部クリーンを『入』に設定していた場合、冷房・ドライ運転停止後に乾燥運転約90分あり。

・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。

内部クリーン(乾燥)

エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。

白くまくんE:約60分

ノクリアS:約90分

白くまくんEの場合

冷房・カラッと除湿・涼快運転を10分以上運転後に停止で内部クリーン。

ノクリアSで自動にしていた場合

室外ユニットの運転時間が10分以上の時に動作する。

・もちろん両機種ともに内部クリーンの解除も設定可能。

ダストボックスサイン

白くまくんE:なし

ノクリアS:お知らせランプを目安にゴミ捨て(説明書記載あり)

自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、どちらもエアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる。

白くまくんEの場合

一年に一度を目安にゴミ捨て(説明書記載あり)

ノクリアSの場合

エアコンの運転時間が約1万時間を超えると本体のサインが光る

ランドリー運転

白くまくんE:なし

ノクリアS:あり

ランドリー運転とは通常、人が部屋にいない時に使用してくださいという強力なもの。部屋干しに便利。

耐塩害仕様室外機

白くまくんE:×

ノクリアS:◯

ゼネラルの場合Sシリーズから耐塩害仕様室外機になっている。

カタログに小さく書かれているが、『サビに強い耐触熱交換器を採用し、外郭部分はすべて両面塗装。耐久性が強く、塩害に強さを発揮します。』との事。よく言われるが海沿いはさびやすいので、海沿いにエアコンを設置する場合は重要なポイント。

ちなみに島でエアコンが高いのはすべて塩害使用になってるから、という理由もある。

リモコンホルダー

白くまくんE:別売り

ノクリアS:付属あり

設定できる温度単位

白くまくんE:1℃単位

ノクリアS:0.5℃単位

据え付け位置の設定

エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定

白くまくんE:できない

ノクリアS:ある

ゼネラルには人感センサーの設定がある

部屋全体を感知できるようにセンサーの操作部を指で押して検知方向を合わせる必要がある。(最初は中央に設定されている)

もし部屋の端っこ(右端か左端)にエアコンを設置する場合忘れずにこれを指で動かして設定する事(説明書に詳しく記載あり)

白くまくんEとノクリアSの共通項目

左右風向切り替え自動・入/切タイマー併用可

生産地

白くまくんE:日本製

ノクリアS:中国製

型番

日立E

RAS-E22E RAS-E25E RAS-E28E RAS-E40E2 RAS-E56E2 RAS-E63E2 RAS-E71E2

6畳から23畳用まで。

型番の最後に2が付いてるのが200V で、その他は100V。

ノクリアS

AS-S22E AS-S25E AS-S28E AS-S40E2 AS-S56E2

6畳から18畳まで。型番の最後に2が付いてるのが200V の意味。その他は100V。

室外機

日立E

2015日立Eシリーズ室外機

ノクリアS

2015富士通ゼネラルSシリーズ室外機

それぞれ畳数によって大きさが違う。

※例  S22STESの場合22型2.2kWタイプ=6畳

22(6畳用) 25(8畳用) 28(10畳用) 36(12畳用) 40(14畳用) 56(18畳用) 63(20畳用) 71(23畳用) 80(26畳用) 90(29畳用)