この2シリーズの一番大事な違いがフィルター掃除方式の違いなので、ど ちらの方が適しているか、設置工事可能なのか、買う前にしっかりチェックしておくべきだろう。
共にフィルター掃除付きのシリーズの中で下(安い)から2番目の性能が良いシリーズだ。
パナソニックEXシリーズ室内機
クリスタルホワイトとノーブルベージュの2色。
日立Eシリーズ室内機
畳数によってサイズとデザインが違う。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
パナソニックCSEX565C2と日立・白くまくんRASE56E2の違い
どちらも2015年モデルのパナソニックEXシリーズと日立・白くまくんのEシリーズ。
スペック
※冷房と暖房の項目が逆なので注意。
カッコの中の最大・最小運転能力にも注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
まず両メーカーの売り
パナソニック:ナノイー
白くまくん:ステンレス+くらしカメラF
各メーカーの売りに関してはトップページ右上にある【各エアコンメーカーを鬼比較!必ず読むべし!】でわかりやすく説明しているので参考にどうぞ。
まず白くまくんEがフィルター自動掃除の中でもダストボックス方式と言われるもの。
文字どおりダストボックスがエアコン本体の内部に内蔵されているタイプで1年に一度はダストボックスを取り外して捨てるのが標準的な目安
パナEXが自動排出方式と言われイメージとしてエアコンの内部に小さな掃除機が付いていてホコリを外に出す。
実は自動排出方式には専用のホースが一本つく。
シャープもこのタイプの機種があるし、ダイキンも加湿タイプは
同じく専用ホースが必要になる。
この点で建物の数は少ないが隠蔽配管になってる建物などでは工事不可!
なので注意が必要だ。
標準工事の場合は普通は室内機と室外機をつなぐホースが壁を貫通してすぐ外に出ているのだが、壁の中に埋まって見えないケースがある。
これが隠蔽配管だ。
建物内部、天井裏や下を通るケースもありさまざま。
自動排出方式の利点はやはりゴミ捨てが必要ないという事に尽きるが、もしキッチンの近くに設置するなど、油汚れなどが管の中に長年付着してきた場合はどうするかなども考える必要があるかもしれない。
こちらも参考に⇒エアコン配管(化粧)カバーは掃除方式によっては必ずつけるべき
この点は買う人の判断になる。
その他の違いを詳しくみていこう。
センサー(カメラ)
パナEX:日射センサー・ひと、ものセンサー
白くまくんE:くらしカメラF
パナEXの場合
日射センサーにより日差しの具合を感知し温度を自動調節し無駄な運転を抑える機能。
具体的にはエコナビボタンを押すことでオン・オフ可能。
冷房・除湿時:曇りの日や夜は、約1~2℃高めに、暖房時:晴れた日の昼間は、約1℃低めに。さらに外の明るさに合わせて本体ランプの明るさも自動調整。
EXのひと・ものセンサーとは具体的には
『不在省エネ運転』と『オートオフ機能』のこと。
不在省エネ運転とは人がいなくなったら自動的に運転パワーをセーブして節電してくれる機能。
オートオフ機能とは人の不在から3時間が経過すると自動的に運転をストップしてくれる機能。
日立Eの場合
くらしカメラFが見てくれるものは『距離』『活動量』『日差し』『人数』『足の位置』『間取り』だ。
くらしカメラFを組み合わせる事で(部屋の人数・人の動き・日差し・足の位置・間取り)、体感温度を維持しながら省エネ運転可能。さらに風向の自動調整(気がきく気流、風よけ)と風速の自動調整もしてくれる。
さらに日射センサーで日差しを検知するので自動で省エネ運転も行う。
もっと具体的に日立のEのくらしカメラが見てくれる範囲を調べてみよう。
これは説明書を見ないと書かれていない部分だ。
同じくエアコンの真下付近は感知できない。
範囲としてはエアコンの中心から広角150度、約7メーター先まで。
『活動量』というのは人の動きが多いか少ないか。
例えば動きが多いと冷房を強めに充ててくれるなど。
ちなみに日立のEの場合人の上半身の形状で人と判断されるとの事。
気流制御
パナEX:天井気流・ワイド気流
白くまくんE:くらしカメラによる細かい気流制御可能
パナEXの天井気流・ワイド気流とは
カタログには夏は気流を頭上へ集中させて天井からふりそそぐ涼風をつくります。となっているが具体的に言うと上下風向版が大きいからこの気流制御ができるのだ。気流制御で有名なシャープも同じく大きい。
ワイド気流に関しては特にカタログにも説明書にも説明がないが、風向版の作りと大きさが違うため、さらに横方向にも風を向けることが可能という事だろう。
EXの一つ下のシリーズGXの方が風向版が小さく、機能欄にワイド気流はついていないからだ。
だが、白くまくんのくらしカメラFによる風の吹き分けには当然適わない。
除湿
パナEX:除湿2段切り替え
日立E:再熱除湿方式(自動・手動・ランドリー・けつろ・パワフル)
そして除湿方式の違いがある。従来の除湿(パナEX)は室内が寒くなりがちだった。これを改善したのが再熱除湿方式で室内が寒くなりにくい。
日立Eの場合
日立Eの手動除湿の場合、温度設定しながら除湿も可能。
日立Eの手動というのは具体的にはリモコンのボタンで5種類の除湿方法を選択でき、再熱除湿方式も含む。
再熱除湿方式について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。
日立Eの2015年から追加された除湿について簡単に説明すると
除湿で洗濯物の乾燥を早めたい時はランドリーを選択。
除湿で冬場の窓の結露を抑えたい時はけつろを選択。
といった具合だ。
エアフィルター
ダパナEX:銀イオンフィルター
白くまくんE:ステンレスフィルター
甲乙つけがたい。
エアフィルター以外の付属フィルター
パナEX:空気清浄フィルター(1個)
白くまくんE:なし
一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。
イメージ写真↓
これの奥につけるフィルターの事だ。
エアコン本体に対してパナの空気清浄フィルターの大きさ
カバーを開けてフィルター設置のイメージ写真↓
付ける事で文字通り空気清浄の効果はあるが、大きさが小さいので簡易的なものと思っていいだろう。
切り忘れ防止機能⇒こちらも参考に⇒各メーカーの切り忘れ防止機能まとめ
パナEX:あり
白くまくんE:あり
新冷媒R32
パナEX:〇
白くまくんE:〇
すぐでる暖房(冷房)
パナEX:あり
白くまくんE:なし
EXにはすぐでる暖房とすぐでる冷房という機能あり。
従来のエアコンの場合、暖かい温風が出るまで時間がかかっていたものが大幅に時間短縮できるようになった。
朝に運転をオンにする時間をエアコンが学習する事と室外機の余熱運転の組み合わせで、これを可能にしている。
ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓
自動運転
自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。
パナEX:自動運転+日射センサー
白くまくんE:自動運転+くらしカメラF
パナEXと白くまくんEともに冷房・暖房・除湿の中から自動選択される両方とも日射センサーが付いているのでさらに部屋に入る日差しを感知することで省エネ運転が可能。
さらにさらに白くまくんEには『くらしカメラF』がついてるので、よりきめ細やかな自動運転が可能
白くまくんEの場合
具体的にはecoこれっきり自動運転ボタンを押すことで『距離』『活動量(センサーの説明参照)』『日差し』『人数』『足の位置』『間取り』に配慮した運転を可能にする。
風よけと気がきく気流もその内容に含まれており
例えば
人のいる範囲をスイングしながら冷房の場合、体感温度がもっとも高い人の位置で一時停止しながらスイング。
動きも見てくれるので作業している人をカメラが追って一時停止しながらスイング
という快適性能につながる機能だ。
これはカメラが付いてなければできない制御だ。
おやすみ機能
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。
パナEX:おやすみ切タイマー
日立E:みはっておやすみ運転
パナの場合
パナソニックの場合、1時間後や2時間後に『切』という設定ができ
しかもおやすみ切タイマー運転中に温度を調節するとエアコンが学習して次の運転から自動調節してくれる、という優れもの。
白くまくんEの場合
冷房・除湿・カラッと除湿・涼快運転時におやすみに適した風速でのタイマー切運転の事。時間が経過して運転停止した後も、室温が上がると設定温度をひかえめにして自動で再運転を行う。
ということ。
寝苦しい夜にはおすすめの機能となる。
ちなみに暖房時には再運転は行なわず、設定した時間に運転を停止するとの事。
人によって求めるものが違うのでしっかりチェックすべし
パナソニックの場合は日射センサー検知で、白くまくんの場合はおやすみ運転にすることで自動でエアコン本体のランプを暗めに調整してくれる。
フィルター自動お掃除時間
パナEX:約14分~45分
白くまくんE:約9分(暖房後の場合。下記説明あり)
パナEX(自動排出方式)の場合
設定によりフィルター掃除の時間も変更可能で『標準』を選んでいると最長約45分、『念入り』を選んだ場合、最長約110分。
エアフィルターにたまったホコリをノズルでかき取ってから吸い取り、室外へ排出する。基本運転条件は以下の3パターン
1、2時間以上冷房などを運転して停止した時
2、次の使用状況で汚れがたまり、冷房などを停止したとき
・冷房などを2時間未満で停止することを繰り返す。
・おやすみ切タイマーで毎回停止する。
3、冷房などの連続運転中に汚れがたまったとき。
基本的にはエアフィルターが汚れているほど掃除の時間も長くなり、状況によっては本体内部おそうじ時間も加算される。
日立のEの場合
暖房や冷房などを15分以上運転してから停止したときに、『前回の「フィルター掃除」運転終了から運転時間の積算が34時間を超えている』または
「1週間以上運転していない」場合に掃除運転する。
ecoこれっきり・冷房・除湿運転後の場合内部乾燥運転が約5分の後にフィルター掃除がはじまる。
・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
パナEX:約60分~90分
白くまくんE:約60分
・もちろん両機種ともに内部クリーンの解除も設定可能。
ダストボックスサイン
パナEX:ダストボックス自体なし
白くまくんE:なし
自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、エアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる。
白くまくんEの場合
一年に一度を目安にゴミ捨て(説明書記載あり)
リモコンのバックライト
パナEX:あり
白くまくんE:なし
フロントパネル(上部)
パナEX:前には開かない
日立のE:18畳、20畳、23畳だけ前に開く
これは盲点の一つだ。機種によってはフロントパネル(上部)が少し前に開くタイプもある。
RASE22E~E40E2
RASE56E2~E71E2
据え付け位置の設定
エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定
パナEX:できる
白くまくんE:できない
パナEXと白くまくんEの共通項目
左右風向切り替え自動・入/切タイマー併用可・1℃単位温度設定
生産地
パナEX:中国製
白くまくんE:日本製
型番
パナEX
CSEX225C CSEX255C CSEX285C CSEX365C CSEX405C2 CSEX565C2 CSEX635C2 CSEX715C2
6畳から23畳まですべて室内電源。型番の最後に2が付いてるのが200V の意味。その他は100V。
日立E
RASE22E RASE25E RASE28E RASE40E2 RASE56E2 RASE63E2 RASE71E2
6畳から23畳用まで。
型番の最後に2が付いてるのが200V で、その他は100V。
室外機
パナEX
日立E
それぞれ畳数によって大きさが違う。
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳