2015年11月に新発売されたのはダイキンのこのDXシリーズで、2015年春に発売されたのがパナのTXである。
今回紹介の2機種は室内電源200Vだが、ダイキンの場合は最後の型番がVのタイプ【S56TTDXV】は室外電源200Vなので注意。
パナソニックTXシリーズの場合6~14畳用がダストボックス方式で18と20畳用が自動排出方式となっている。
※今回の比較はダイキンS56TTDXPがダストボックス方式でパナソニックCS-TX565C2が自動排出方式。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
ダイキンS56TTDXPとパナソニックCS-TX565C2の違い
以下、ダイキン:、パナソニック:と省略して表記する。
ダイキンDXシリーズ室内機(すべての畳数で同じ大きさ)
すべての畳数でホワイト以外にベージュ色あり
パナソニックTXシリーズ室内機(畳数によってサイズが違う)
ホワイトのみ。
※室外機のサイズは記事一番下へ
スペック
※すべての能力でダイキンが大きく上回っている。
自動掃除の方式の違い 飛ばして次の項目へ
TXの場合6~14畳用がダストボックス方式で18と20畳用が自動排出方式となっているので注意。
ダストボックス方式とは文字どおりダストボックスがエアコン本体の内部に内蔵されているタイプで数年に一度はダストボックスを取り外して捨てるのが標準的な目安だ。
自動排出方式とはエアコンの内部に小さな掃除機が付いていてホコリを外に出す。
実は自動排出方式には専用のホースが一本つく。
シャープもこのタイプの機種があるし、ダイキンも加湿タイプは
清掃用ではないが同じく専用ホースが必要になる。
この点でケースとしては少ないが隠蔽配管になってる建物などでは工事不可!
なので注意が必要だ。
標準工事の場合は普通は室内機と室外機をつなぐホースが壁を貫通してすぐ外に出ているのだが、壁の中に埋まって見えないケースがある。
これが隠蔽配管だ。
建物内部、天井裏や下を通るケースもありさまざま。
自動排出方式の利点はやはりゴミ捨てが必要ないという事に尽きるが、もしキッチンの近くに設置するなど、油汚れなどが管の中に長年付着してきた場合はどうするかなども考える必要があるかもしれない。
こちらも参考に⇒エアコン配管(化粧)カバーは掃除方式によっては必ずつけるべき
この点は買う人の判断になる。
ダイキン:ストリーマと垂直気流
パナソニック:ナノイー
※2016年版からストリーマユニットの長寿命化により、お手入れが不要になっている。
ストリーマとナノイーに関してはトップページ右上にある【各エアコンメーカーを鬼比較!必ず読むべし!】でわかりやすく説明しているので参考にどうぞ。
2016年版からの新機能・垂直気流とは? 飛ばして次の項目へ
垂直だと何がいいのか?
上が従来の暖房の気流
下が2016年垂直気流である。
※床面が十分に温まってから垂直気流に切り替わる
簡単に言うと
体に直接風が当たりにくい→乾燥を防ぐ
垂直気流に切り替わってからは、ほぼ無風空間で足元から暖めるので風が当たらなくて快適、という点も他メーカーにない特徴になるだろう。
ちなみにこの気流で運転音が50%低減されている。
ダイキン:人感センサー・床温度センサー
パナソニック:日射センサー
ダイキンの場合
人感センサーとは?
人の動きに合わせてエアコンの左・中央・右へ気流吹き分け可能。
2つの設定『エリア』『スポット』を選べる、エリア設定は人に風を直接あてないモードでスポットにすると人に風が直接当たるモード。
そして人の不在を検知して自動停止、消し忘れ防止機能もあり。
床温度センサーとは?
床面の温度分布を細かく検知。あたためる位置をコントロールすることで、床面全体をムラなく暖める事が可能。
パナソニックの場合
日射センサーとは
日差しの具合を感知し温度を自動調節し無駄な運転を抑える機能。
具体的にはエコナビボタンを押すことでオン・オフ可能。
冷房・除湿時:曇りの日や夜は、約1~2℃高めに、暖房時:晴れた日の昼間は、約1℃低めに。さらに外の明るさに合わせて本体ランプの明るさも自動調整。
※パナソニックにも床温センサー搭載の寒冷地向けシリーズがあるがワンランク上になる。2015パナ寒冷地プレミアムCS-UX565C2
除湿
ダイキン:さらら除湿
パナソニック:選べる除湿2モード
ダイキンの場合
ダイキンのさらら除湿はハイブリッド方式という他のメーカーにない特殊な方法を取っている。必要な除湿量に応じて熱交換器の全体、または一部だけを冷やして無段階コントロールで除湿。デシクル制御により設定温度に到達した後も除湿できる。
パナソニックの場合
冷房除湿モードとマイルド除湿の2種類のみ。従来の寒くなりがちな冷房除湿となる。
エアフィルター以外の付属フィルター
ダイキン:チタンアパタイトフィルター(10年交換不要)
パナソニック:空気清浄フィルター(交換は2年に一度)
チタンアパタイトフィルターの方が空気清浄能力が高い。
暖房に特化した機能
ダイキン:翌朝暖房・高温風モード
パナソニック:すぐでる暖房・もっとモード
上のスペック表で比べると低温時暖房能力はダイキンの方が高い。
ダイキンの場合
翌朝暖房という機能(名称)になっており、約1分で温風を吹き出させることが可能。暖房の余熱で前日霜取りをすることで翌朝のスピード暖房が可能になるというもの。
高温風・最大60℃も売り。
パナソニックの場合
すぐでる暖房という機能あり。
従来のエアコンの場合、暖かい温風が出るまで時間がかかっていたものが大幅に時間短縮できるようになった。
朝に運転をオンにする時間をエアコンが学習する事と室外機の余熱運転の組み合わせで、これを可能にしている。
もっとモードとは?
今だけもっと暖めたい時に助かる。例えば「暖房」ボタンで運転中、「もっと」ボタンのひと押しで、暖房をもっと強力に。自動で元に戻る便利な機能。夏は冷房をもっと強力にすることも可能。
※カタログで確認しても温度や名称の表現でややこしくなる場合がよくある。翌朝暖房とすぐでる暖房、高温風モードともっとモードは、ほぼ同じような機能である。
室外機
ダイキンの場合
霜が付きにくい熱交換器とドレンパン&プロペラファンに凍結防止システムを使っている。
そして排水性を高めるために底板に複数の排水口がある仕様だ。
ドレンパンの凍結を無駄なく防ぐ
パナソニックの場合
室外機の底面に配線した凍結防止ヒーターという新素材を採用している。しかも室外機底面の新形状の開発で、溶けたドレン水の、よりすばやい排出が可能になった。
※どちらもヒーター搭載になり、あまり差がなくなった。
氷点下の室外機の性能
ダイキン:マイナス25℃でも暖房運転可能
パナソニック: 不明
低外気タフネス冷房
ダイキンの場合、室外機・熱交換器の暖房能力の向上により、低温暖房能力がアップ。さらに、低温に耐える電気部品や室外機の凍結/霜付きを抑える機能を採用し、外気温が-25℃でも運転が行えるようになった。
生産地
ダイキン:日本製(リモコンは除く)
パナソニック: -
型番
ダイキン
S25TTDXS-W(-C) S28TTDXP-W(-C)
S40TTDXP-W(-C) S56TTDXP-W(-C)
S63TTDXP-W(-C)
ホワイト(W)とベージュ色(C)の2色あり。
一番小さいサイズの8畳用だけが100V機種でその他はすべて200V。
パナソニック
CS-TX225C CS-TX255C CS-TX285C2 CS-TX405C2
CS-TX565C2 CS-TX635C2
(クリスタル)ホワイトのみ。
型番の最後に数字の2があるものが200Vでないのが100V
室外機
ダイキンDXシリーズ(すべての畳数で同じ大きさ)
パナソニックTXシリーズ(すべての畳数で同じ大きさ)
ダイキンの室外機の方が一回り大きい事がわかる。