両シリーズとも2015年モデルのフィルター自動掃除付きエアコン(ダストボックスタイプ)。
ダイキンRシリーズ室内機
14畳(40)と26畳(80)はホワイト色のみ。それ以外はホワイトとベージュ色の2色。
三菱電機ZWシリーズ室内機
2色。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
ダイキンAN36SRSと三菱電機MSZ-ZW365の違い
両シリーズ共に最上位機種でダイキンのこのRシリーズは全メーカー含めて唯一加湿が出来る、うるるとさらら(うるさら7)の名称で有名。
加湿機能が欲しい人にはおすすめだ。
以下、ダイキン:、霧ヶ峰:と省略して呼ぶことにする。
スペック
※能力の平均は同じだが
カッコの中の最大・最小運転能力に注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
まだどのメーカーかも決まってない方には役立つページ ⇒ 詳しくはコチラ ⇒ エアコンメーカーを鬼比較!
まず両メーカーの売り
ダイキン:ストリーマと加湿
霧ヶ峰:ムーブアイ極
ストリーマとは?
ストリーマとはダイキン独自の技術で、フィルターに捕獲したダニ(フン・死骸)・カビ・花粉等を強力に分解する。部屋の空気だけでなく、機械内部にもストリーマを照射することで、カビ菌・ニオイの原因菌を分解・除去する※追記 新型コロナウイルスの抑制にダイキンのストリーマは効果があるのか?実験結果では、ストリーマを1時間照射することにより新型コロナウイルスは93.6%不活化させ、3時間照射することにより99.9%以上を不活化されたと発表された!
というもの。
ダイキン唯一の機能『加湿』
このうるる加湿という機能は無給水加湿という事を知らない人も多いかもしれない。つまり給水がいらない。水を入れなくても自動で加湿しながら暖房可能なのだ。
どうやってそれを可能にしているのかと言うと室外機の中に特別な装置が入っていて外の空気を取り込むときに湿度を取り込んで加湿するという仕組み。なので単純に加湿器の変わりになる、というわけではなく、手入れの必要もスペースもいらない、という利点もある。
霧ヶ峰のムーブアイ極とは?
ムーブアイ極は人の体感温度の体の部位ごとの表面温度を0.1℃単位まで検知可能。部屋の明るさに関係なく、人のいる、いない、床・壁・状態・間取り・日射熱・天井・距離をチェックして検知可能。
さらに人の場所を検知してくれる事で
風当て・風よけも可能、
冬場の冷えた足の温度を見て温風を立ててくれるなどの便利さもある。
2014年版までの160℃検知では死角が出来ていた。
2015年版は360°検知だ、エアコンの後ろにある窓の温度まで見張る事が可能になった。
エアコンの設置麺に窓がある割合は約7割という三菱電機のデータに基づいた新発想の機能。
夏の場合
360℃センシングにより窓の後ろの日射の温度変化を検知。
自動で日射熱をガードする風+人感センサーによる風の吹き分け(風よけ・風あて)などが可能になった。
日射熱ガード冷房という名称がついている。
さらに人が離れると自動でこの日射熱ガード運転をやめるので省エネにもなる。
これは冬場にも効果を発揮する。
窓からの冷気を検知することで、下向きの気流で冷気をカット。
なぜかと言うと冷たい空気は下からくるからだ。
同じく窓からの冷気をカットしながら、人感ムーブアイ極によるピンポイント暖房が可能なのだ。
実はダイキンにもセンサーが付いている。
ダイキンの場合
人の動きに合わせてエアコンの左・中央・右へ気流吹き分け可能。
2つの設定『エリア』『スポット』を選べる、エリア設定は人に風を直接あてないモードでスポットにすると人に風が直接当たるモード。
そして人の不在を検知して自動停止、消し忘れ防止機能もあり。
だが、センサー性能だけ見れば霧ヶ峰のムーブアイには適わない。
気流制御
ダイキン:サーキュレーション気流
霧ヶ峰:ムーブアイによる細かい気流制御可能
ダイキンの場合
大風量で部屋の隅々まで気流を循環させ温度ムラの少ない快適な環境にしてくれる機能。暖房時は天井に気流を沿わせるコアンダ構造、気流を回す下吸い込み構造、大風量を生むシャープクロスフローファンによって可能になった。
最大12メートル先まで気流を届ける事が可能(14畳以上の機種)。最大180度ワイド(左右)に気流の向きが調節可能。
除湿
ダイキン:さらら除湿
霧ヶ峰:湿度を選べる除湿
ダイキンRの場合
ダイキンのさらら除湿はハイブリッド方式という他のメーカーにない特殊な方法を取っている。必要な除湿量に応じて熱交換器の全体、または一部だけを冷やして無段階コントロールで除湿するのだ。
さらに2015年から登場したダイキンの新機能
デシクル制御によって更に湿度制御ができるようになった。具体的には2014年までのダイキンの湿度制御技術は設定温度に達すると除湿できない欠点があったのだが、それを改善して設定温度に到達した後も除湿できるようになったというもの。
霧ヶ峰の場合
湿度を10%単位で40%~70%の範囲で設定できる。こちらは再熱除湿方式だ。
再熱除湿・各メーカーの除湿方式について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。
エアフィルター以外の付属フィルター
ダイキン:チタンアパタイトフィルター(10年交換不要)
霧ヶ峰:帯電ミクロフィルター(1個)
一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。
イメージ写真↓
これの奥につけるフィルターの事だ。
ダイキン エアコン用光触媒集塵・脱臭フィルターKAF046A41↓
チタンアパタイトで、カビ菌と悪臭の原因となる成分などを吸着。
帯電ミクロフィルターのイメージ写真↓
霧ヶ峰の場合一個ついている。
暖房に特化した機能
ダイキン:あり
霧ヶ峰:あり
ダイキンの場合
翌朝暖房という機能(名称)になっており、約1分で温風を吹き出させることが可能。暖房の余熱で前日霜取りをすることで翌朝のスピード暖房が可能になるというもの。
霧ヶ峰の場合
ムーブアイ極による冷えた足先への暖房はもちろんのこと、霧ヶ峰にも暖房立ち上がり時に風がすぐに高温になるような急速Wヒートという仕組みがある。
さらに室温キープシステムにより、室温低下を予測しあらかじめ室温を上げる事で室温低下を抑制させる機能もあり。
高温パトロールモード
ダイキン:あり
霧ヶ峰:なし
これは部屋が高温・多湿になると音声でお知らせしてくれて冷房運転にしてくれるというものだ。
もしそうなった場合は『室温が高くなりました、冷房運転を開始します』とエアコンから音声が流れる仕組み。
音声アドバイス機能
ダイキン:あり
霧ヶ峰:なし
ダイキンRの場合、エアコンが室内の温度や湿度、野外温度の変化、冷やしすぎなどを検知して、より快適な運転に切り替えるきっかけをつくってくれる。
例えば
部屋が乾燥ぎみの場合:『湿度が低くなっています、加湿暖房運転がおすすめです』
室内よりも室外温度が低くなった場合(冷房時のみ):『設定温度よりも室外温度が低くなりました』
エアコンの目標電気代を設定した場合:『目標電気代の約50パーセントに到達しました』など。
ちなみにリモコンを操作した場合も音声でお知らせしてくれる。
例えば
設定湿度を変更したとき:『湿度が美肌に設定されました』
フィルター自動掃除開始時:『フィルター掃除運転を開始します』など。
ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓
自動運転
自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。
ダイキン:快適エコ自動運転
霧ヶ峰:冷房時(暖房時は自動でサーキュレーター運転併用)
ダイキンの場合
室内、室外温度に応じて、除湿、冷房、暖房(加湿も併用)のいずれかを選択してくれる。同じ温度でも湿度があがる事で肌が暖かく感じられることが知られており結果的に節電にもつながる。
さらに人感センサーによる吹き分けも可能(上記センサー参照)。
霧ヶ峰の場合
三菱電機はムーブアイ極による風の吹き分け以外にハイブリッド運転という機能も売りにしている。
これは冷房と送風を自動的に切り替えてくれる便利な機能だ。
暖房運転時には部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれるのだ。
霧ヶ峰は除湿ボタンを押すことで除湿可能。
メーカーや機種の違いで自動運転の方法にも違いがるのでしっかりチェックすべし。
おやすみ機能
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。
ダイキン:快眠運転
霧ヶ峰:ねむり運転
ダイキンの場合
冷房・暖房運転時に、快眠ボタンを押し1時間刻みで運転を切る設定可能。約3時間かけて設定温度を2℃下げていき、起床時刻の約一時間前から設定温度を1℃自動的に上げる。これにより快眠が可能になるという事だ。
霧ヶ峰の場合
冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能(ハイブリッド運転については上記『ハイブリッド運転』参照)。
最初の30分はねむり運転設定前の設定温度で運転し、約30分後にねむり運転の設定温度に切り替わるという機能。
設定できる温度の単位
ダイキン:0.5℃単位
霧ヶ峰:0.5℃単位
フィルター自動お掃除時間
ダイキン:約11分
霧ヶ峰:約3分
ダイキンの場合
積算時間に応じて約1日運転した後に停止で掃除運転を始める。
もしダイキンの自動内部クリーンを『入』にしていた場合、冷房・ドライ運転停止後に乾燥運転約100分あり。
霧ヶ峰の場合
前回のフィルターおそうじメカ運転からのエアコンの運転積算時間
が24時間を超えたときは、運転停止後に自動で行う。24時間未
満のときは行わない。(内部クリーン設定をしている場合は内部クリーン時間約55分の後にフィルター掃除が始まる)
・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
ダイキン:約100分
霧ヶ峰:約55分
・もちろん両シリーズともに内部クリーンの解除も設定可能。
リモコン液晶のバックライト
ダイキン:あり
霧ヶ峰:あり
リモコンの蓄光ボタン
真っ暗の場合でも、少しの間ボタンが光ってくれるもの。ボタンが見えなくて明かりをつけるという煩わしさがなくなる。
ダイキン:あり
霧ヶ峰:なし
ダストボックスサイン
自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、エアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる。
ダイキン:あり
霧ヶ峰:あり
ダイキンの場合
ダストボックス内にホコリがたまるか、またはダストブラシが汚れるとランプが点滅。積算時間で測るタイプではないようだ。ちなみにダイキンのフィルター掃除と言えば10年ゴミ捨て不要をうたい文句にしている事で有名。
ダストボックスのサイン以外にストリーマのお掃除サインもある。このストリーマユニットの掃除をおこたるとストリーマ放電できなくなるので効果がなくなってしまう。
1800時間以上運転するとランプが点滅して教えてくれる。
ストリーマユニットの掃除について詳しく知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・ 一覧の
一番下から二番目『エアコン掃除・クリーニング 』を参考に
していただきたい。
ちなみにナノイーのユニット交換は必要なし。
霧ヶ峰の場合
約1万時間運転でお手入れランプ点灯。点灯したまま約1500時間運転するとフィルター掃除の運転はしなくなる。
ダイキン独自の2015年新機能
高外気タフネス冷房という機能がダイキンのFシリーズ以上からついた(室外機)。どういうものかと言うと外気温45℃での冷房運転に対応できるようになったというもの。ベランダや住宅の隙間など、熱がこもりやすい場所でも快適な冷房運転可能。
給気換気
ダイキンR:あり
霧ヶ峰:なし
ダイキンR独自の機能。車の排ガス処理に利用されている熱触媒技術を応用し、野外からのいやな臭いを分解。換気運転することで部屋の空気を入れ替える事が可能。
リモコンにパワフルボタン
ダイキン:あり
霧ヶ峰:なし
霧ヶ峰の場合
パワフルボタンはないので風量調節で調節する。
リモコンホルダー
ダイキン:付属
霧ヶ峰:別売り
据え付け位置の設定
エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定
ダイキン:できる
霧ヶ峰:できる
ダイキンと霧ヶ峰の共通項目
新冷媒R32使用・上下左右風向切り替え自動・入/切タイマー併用可・ランドリーモードあり
生産地
ダイキン:日本製(リモコンは除く)
霧ヶ峰:日本製(付属品の一部除く)