両シリーズとも2015年モデルのフィルター自動掃除付き(ボックスタイプ)中級クラスシリーズ。
ダイキンFシリーズ室内機
霧ヶ峰Lシリーズ室内機
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
ダイキンAN36SFSと霧ヶ峰のMSZ-L365の違い
三菱電機のエアコンは霧ヶ峰の名前で有名だ。
ダイキンのFシリーズと三菱電機のLシリーズなので
以下、ダイキンFと霧ヶ峰Lと呼ぶことにする。
スペック
カッコの中の最大・最小運転能力にも注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
両メーカーの売り
センサー
ダイキンF:なし
霧ヶ峰L:ムーブアイ
霧ヶ峰Lのムーブアイの場合
霧ヶ峰のLのムーブアイは人の体感温度、状態だけでなく、間取り、壁、床、天井までの距離まで感知可能。
ただ注意点はこのムーブアイの感知する範囲は広角約160度の範囲と言う点。
具体的にこれで何がいいかと言うと人の場所を感知してくれる事で
風当て・風よけも可能になるという事。
気流制御
ダイキンF:風ないス運転
霧ヶ峰L:ムーブアイによる細かい気流制御可能
ダイキンの『風ないス運転』とは
ボタンを押すだけで風向と風量を自動調節、体に風を直接当たりにくくさせるものだ。具体的には冷房、ドライの場合フラップ(風向版)の向きが上に、暖房の場合下向きになるという簡易的な機能。
だが、霧ヶ峰の人感センサーによる風の吹き分けには当然適わない。
除湿
ダイキンF:さらら除湿
霧ヶ峰L:3種類(弱・標準・強)
ダイキンFの場合
ダイキンのさらら除湿はハイブリッド方式という他のメーカーにない特殊な方法を取っている。必要な除湿量に応じて熱交換器の全体、または一部だけを冷やして無段階コントロールで除湿するのだ。
さらに2015年から登場したダイキンの新機能
デシクル制御によって更に湿度制御ができるようになった。具体的には2014年までのダイキンの湿度制御技術は設定温度に達すると除湿できない欠点があったのだが、それを改善して設定温度に到達した後も除湿できるようになったというもの。
霧ヶ峰Lの場合は従来の除湿方式なので、部屋が若干寒くなる可能性あり。
エアフィルター
ダイキンF:フッ素コーティングフィルター
霧ヶ峰L:高密度エアフィルター
フッ素加工することで、油分を含んだホコリもとれやすい。
エアフィルター以外の付属フィルター
ダイキンF:チタンアパタイトフィルター(10年交換不要)
霧ヶ峰L:なし
一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。
イメージ写真↓
これの奥につけるフィルターの事だ。
ダイキン エアコン用光触媒集塵・脱臭フィルターのイメージ(写真は2014年Cシリーズのもの)↓
少し大き目
エアフィルターをつける前にエアコンの半面にこれを設置してから
エアフィルターを取り付ける。
ちなみにこのチタンアパタイトフィルターは別名『光触媒集塵・脱臭フィルター』となっている。
注意点は水洗い禁止という点。水で洗ってしまうとその特性上、効果がなくなるのだ。
汚れが気になってきた場合は、掃除機でホコリを吸い取る程度にすること。エアコンの内部を風が通るので当然大きい方が効果がある。
空清ユニット
ダイキンF: × (だが、ストリーマがある)
霧ヶ峰L: 〇
三菱電機の新しい空清の仕組み
ニーズの変化ともいえるかもしれない。
2015年版空気清浄運転については
浮遊するほこり(PM2.5)や菌・花粉を素早く取り除き~となっていて、具体的なユニット(装置)が登場した。
見ていただくと、若干東芝のプラズマ空清と名称がかぶっている気がしないでもないが、新しく空清ユニットが登場。
プラズマWクリーンユニットという名称らしいが、ダイキンと同じく、お手入れが必要なようだ。その分効果ありと見ていいだろう。
清掃のしやすさ
ダイキンF:標準的
霧ヶ峰L:はずせるボディ
ダイキンの方は通常の一枚の風向板でとりはずす事はできない。
霧ヶ峰のLには『はずせるボディ』というのがある。
風向版が半分に分かれており
上下風向版の2枚を取り外して洗えるという事だ。
左右風向版は片方のロックを外して手前に引き出すことでエアコン内部を清掃できるようになる。
今までこの部分を気にしていた人は嬉しいかも知れないが
繊細な部分なので壊さないように注意。
切り忘れ防止機能⇒こちらも参考に⇒各メーカーの切り忘れ防止機能まとめ
ダイキンF:なし
霧ヶ峰L:あり
新冷媒R32
ダイキンF:使用
霧ヶ峰L:使用
ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓
自動運転
自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。
ダイキンF:快適自動運転
霧ヶ峰L:冷房時(暖房時は自動でサーキュレーター運転併用)
ダイキンの場合、室内・室外温度に応じて、除湿、冷房、暖房のいずれかを選択してくれる。(送風を選ぶ場合は送風ボタンを押す)
ダイキンFに『快適』自動運転とパンフレットにも書かれてあるのは、Fシリーズから除湿性能がアップして快適さがアップしたため付けたものと思われる。
一方三菱電機はハイブリッド運転という機能も売りにしている。
これは冷房と送風を自動的に切り替えてくれる便利な機能だ。
暖房運転時には部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれるのだ。
霧ヶ峰Lは除湿ボタンを押すことで除湿可能。
メーカーや機種の違いで自動運転の方法にも違いがるのでしっかりチェックすべし。
おやすみ機能
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。
ダイキンF:おやすみ運転
霧ヶ峰L:ねむり運転
ダイキンの場合
冷房・暖房運転時に、快眠ボタンを押し1時間刻みで運転を切る設定可能。約3時間かけて設定温度を2℃下げていき、起床時刻の約一時間前から設定温度を1℃自動的に上げる。これにより快眠が可能になるという事だ。
霧ヶ峰Lの場合
冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能(ハイブリッド運転については上記『ハイブリッド運転』参照)。
フィルター自動お掃除時間
ダイキンF:最長約8分
霧ヶ峰のL:約2分30秒
ダイキンの場合
積算時間に応じて約1日運転した後に停止で掃除運転を始める。
もしダイキンの自動内部クリーンを『入』にしていた場合、冷房・ドライ運転停止後に乾燥運転約120分あり。
霧ヶ峰Lの場合
前回のフィルターおそうじメカ運転からのエアコンの運転積算時間
が24時間を超えたときは、運転停止後に自動で行う。24時間未
満のときは行わない。(内部クリーン設定をしている場合は内部クリーン時間約55分の後にフィルター掃除が始まる)
・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
ダイキンF:約120分
霧ヶ峰L:約55分
・もちろん両機種ともに内部クリーンの解除も設定可能。
据え付け位置の設定
エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定
ダイキンF:できない
霧ヶ峰L:できる
室内機のサイズ(高さ)
ダイキンF:29.5㎝
霧ヶ峰L:25㎝
全メーカーで業界最小は25㎝だ。今までは25㎝の高さと言えば東芝と富士通ゼネラルだけだったが、2015年からはこの三菱電機Lも加わる事になる。
ダストボックスサイン
ダイキンF:あり
霧ヶ峰L:あり
自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、どちらもエアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる。
ダイキンFの場合
ダストボックス内にホコリがたまるか、またはダストブラシが汚れると緑色の内部クリーンお掃除ランプが点滅。ちなみにダイキンのフィルター掃除と言えば10年ゴミ捨て不要をうたい文句にしている事で有名。
霧ヶ峰Lの場合
約1万時間運転でお手入れランプ点灯。点灯したまま約1500時間運転するとフィルター掃除の運転はしなくなる。
ダイキンFと霧ヶ峰Lの共通項目
上下左右風向切り替え自動・入/切タイマー併用可・0.5℃単位温度設定可・
生産地
ダイキンF:日本製(リモコンは除く)
霧ヶ峰L:日本製
型番
ダイキンF
AN22SFS AN25SFS AN28SFS AN36SFS AN40SFP AN56SFP
6畳から18畳用まである。最後の型番がPとなっているのは200Vという意味で、その他は100V。
霧ヶ峰L
MSZ-L225 MSZ-L255 MSZ-L285 MSZ-L365 MSZ-L405S MSZ-L565S
6畳から18畳まで。型番の最後にSが付いているのが200Vタイプ。
室外機
ダイキンF
霧ヶ峰L
それぞれ畳数によって大きさが違う。
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳