パナソニックEXがフィルター掃除付きの中で下(安い)から2番目のシリーズ、霧ヶ峰Lは三菱電機のフィルター掃除付きの中でも最安値シリーズである。
霧ヶ峰Lシリーズ室内機
ホワイトのみ。
パナソニックEXシリーズ室内機
クリスタルホワイトとノーブルベージュの2色。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
パナソニックCS-EX365Cと霧ヶ峰のMSZ-L365の違い
スペック
※冷房と暖房の項目が逆なので注意。能力の平均は同じだが
カッコの中の最大・最小運転能力に注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
まず両メーカーの売り
パナソニック:ナノイー
霧ヶ峰:ムーブアイ
各メーカーの売りに関してはトップページ右上にある【各エアコンメーカーを鬼比較!必ず読むべし!】でわかりやすく説明しているので参考にどうぞ。
まず霧ヶ峰Lがフィルター自動掃除の中でもダストボックス方式と言われるもの。
文字どおりダストボックスがエアコン本体の内部に内蔵されているタイプで1年に一度はダストボックスを取り外して捨てるのが標準的な目安
EXが自動排出方式と言われイメージとしてエアコンの内部に小さな掃除機が付いていてホコリを外に出す。
実は自動排出方式には専用のホースが一本つく。
シャープもこのタイプの機種があるし、ダイキンも加湿タイプは
同じく専用ホースが必要になる。
この点で建物の数は少ないが隠蔽配管になってる建物などでは工事不可!
なので注意が必要だ。
標準工事の場合は普通は室内機と室外機をつなぐホースが壁を貫通してすぐ外に出ているのだが、壁の中に埋まって見えないケースがある。
これが隠蔽配管だ。
建物内部、天井裏や下を通るケースもありさまざま。
自動排出方式の利点はやはりゴミ捨てが必要ないという事に尽きるが、もしキッチンの近くに設置するなど、油汚れなどが管の中に長年付着してきた場合はどうするかなども考える必要があるかもしれない。
こちらも参考に⇒エアコン配管(化粧)カバーは掃除方式によっては必ずつけるべき
この点は買う人の判断になる。
その他の違いを詳しくみていこう。
その他の違いを詳しくみていこう。
センサー
パナEX:日射センサー・ひと、ものセンサー
霧ヶ峰L:ムーブアイ
パナEXの場合
日射センサーにより日差しの具合を感知し温度を自動調節し無駄な運転を抑える機能。
具体的にはエコナビボタンを押すことでオン・オフ可能。
冷房・除湿時:曇りの日や夜は、約1~2℃高めに、暖房時:晴れた日の昼間は、約1℃低めに。さらに外の明るさに合わせて本体ランプの明るさも自動調整。
EXのひと・ものセンサーとは具体的には
『不在省エネ運転』と『オートオフ機能』のこと。
不在省エネ運転とは人がいなくなったら自動的に運転パワーをセーブして節電してくれる機能。
オートオフ機能とは人の不在から3時間が経過すると自動的に運転をストップしてくれる機能。
霧ヶ峰Lのムーブアイの場合
霧ヶ峰のLのムーブアイは人の体感温度、状態だけでなく、間取り、壁、床、天井までの距離まで感知可能。
ただ注意点はこのムーブアイの感知する範囲は広角約160度の範囲と言う点。
具体的にこれで何がいいかと言うと人の場所を感知してくれる事で
風当て・風よけも可能になるという事。
気流制御
パナEX:天井気流・ワイド気流
霧ヶ峰L:ムーブアイによる細かい気流制御可能
パナEXの天井気流・ワイド気流とは
カタログには夏は気流を頭上へ集中させて天井からふりそそぐ涼風をつくります。となっているが具体的に言うと上下風向版が大きいからこの気流制御ができるのだ。気流制御で有名なシャープも同じく大きい。
この霧ヶ峰LとパナEXで比べてもだいぶ違う事がわかる。
ワイド気流に関しては特にカタログにも説明書にも説明がないが、風向版の作りと大きさが違うため、さらに横方向にも風を向けることが可能という事だろう。
EXの一つ下のシリーズGXの方が風向版が小さく、機能欄にワイド気流はついていないからだ。
だが、霧ヶ峰の人感センサーによる風の吹き分けには当然適わない。
除湿
パナEX:除湿2段切り替え
霧ヶ峰L:3種類(弱・標準・強)
両機種とも再熱除湿方式ではないので、部屋が若干寒くなる可能性あり。
エアフィルター
ダパナEX:銀イオンフィルター
霧ヶ峰L:高密度エアフィルター
銀イオンにすることで除菌の効果あり。
エアフィルター以外の付属フィルター
パナEX:空気清浄フィルター(1個)
霧ヶ峰L:別売り
一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。
エアフィルターイメージ写真↓
これの奥につけるフィルターの事だ。
空気清浄としては簡易的なものになる(小さいため)
空清ユニット
パナEX: × (だが、ナノイーがある)
霧ヶ峰L: 〇
三菱電機の新しい空清の仕組み
ニーズの変化ともいえるかもしれない。
2015年版空気清浄運転については
浮遊するほこり(PM2.5)や菌・花粉を素早く取り除き~となっていて、具体的なユニット(装置)が登場した。
見ていただくと、若干東芝のプラズマ空清と名称がかぶっている気がしないでもないが、新しく空清ユニットが登場。
プラズマWクリーンユニットという名称らしいが、ダイキンのストリーマと同じく、お手入れが必要なようだ。その分効果ありと見ていいだろう。
ちなみにパナソニックのナノイーはユニットの手入れ不要。
清掃のしやすさ
パナEX:標準的
霧ヶ峰L:はずせるボディ
パナEX方は通常の一枚の風向板でとりはずす事はできない。
霧ヶ峰のLには『はずせるボディ』というのがある。
風向版が半分に分かれており、
上下風向版の2枚を取り外して洗えるという事だ。
左右風向版は片方のロックを外して手前に引き出すことでエアコン内部を清掃できるようになる。
今までこの部分を気にしていた人は嬉しいかも知れないが
繊細な部分なので壊さないように注意。
切り忘れ防止機能⇒こちらも参考に⇒各メーカーの切り忘れ防止機能まとめ
パナEX:あり
霧ヶ峰L:あり
新冷媒R32
パナEX:使用
霧ヶ峰L:使用
すぐでる暖房(冷房)
パナEX:あり
霧ヶ峰L:なし
EXにはすぐでる暖房とすぐでる冷房という機能あり。
従来のエアコンの場合、暖かい温風が出るまで時間がかかっていたものが大幅に時間短縮できるようになった。
朝に運転をオンにする時間をエアコンが学習する事と室外機の余熱運転の組み合わせで、これを可能にしている。
イオン
パナEX:ナノイー
霧ヶ峰L:なし
ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓
自動運転
自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。
パナEX:自動運転+日射センサー
霧ヶ峰L:冷房時(暖房時は自動でサーキュレーター運転併用)
パナEXの場合室内、室外温度に応じて、除湿、冷房、暖房のいずれかを選択してくれる。パナEXには日射センサーが付いているのでさらに部屋に入る日差しを感知することで省エネ運転が可能。
一方三菱電機はハイブリッド運転という機能を売りにしている。
これは冷房と送風を自動的に切り替えてくれる便利な機能だ。
暖房運転時には部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれるのだ。
霧ヶ峰Lは除湿ボタンを押すことで除湿可能。
メーカーや機種の違いで自動運転の方法にも違いがるのでしっかりチェックすべし。
おやすみ機能
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。
パナEX:おやすみ切タイマー
霧ヶ峰L:ねむり運転
パナの場合
パナソニックの場合、1時間後や2時間後に『切』という設定ができ
しかもおやすみ切タイマー運転中に温度を調節するとエアコンが学習して次の運転から自動調節してくれる、という優れもの。
霧ヶ峰Lの場合
冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能(ハイブリッド運転については上記『ハイブリッド運転』参照)。
設定できる温度の単位
パナEX:1℃単位
霧ヶ峰L:0.5℃単位
フィルター自動お掃除時間
パナEX:約14分~45分
霧ヶ峰のL:約2分30秒
パナEX(自動排出方式)の場合
設定によりフィルター掃除の時間も変更可能で『標準』を選んでいると最長約45分、『念入り』を選んだ場合、最長約110分。
エアフィルターにたまったホコリをノズルでかき取ってから吸い取り、室外へ排出する。基本運転条件は以下の3パターン
1、2時間以上冷房などを運転して停止した時
2、次の使用状況で汚れがたまり、冷房などを停止したとき
・冷房などを2時間未満で停止することを繰り返す。
・おやすみ切タイマーで毎回停止する。
3、冷房などの連続運転中に汚れがたまったとき。
基本的にはエアフィルターが汚れているほど掃除の時間も長くなり、状況によっては本体内部おそうじ時間も加算される。
霧ヶ峰のLの場合:
前回のフィルターおそうじメカ運転からのエアコンの運転積算時間
が24時間を超えたときは、運転停止後に自動で行う。24時間未
満のときは行わない。(内部クリーン設定をしている場合は内部クリーン時間約55分の後にフィルター掃除が始まる)
・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
パナEX:約60分~90分
霧ヶ峰L:約55分
・もちろん両機種ともに内部クリーンの解除も設定可能。
ダストボックスサイン
パナEX:ダストボックス自体なし
霧ヶ峰L:あり
自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、エアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる。
霧ヶ峰Lの場合
約1万時間運転でお手入れランプ点灯。点灯したまま約1500時間運転するとフィルター掃除の運転はしなくなる。
据え付け位置の設定
エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定
パナEX:できる
霧ヶ峰L:できる
室内機のサイズ(高さ)
パナEX:29.5㎝
霧ヶ峰L:25㎝
全メーカーで業界最小は25㎝だ。今までは25㎝の高さと言えば東芝と富士通ゼネラルだけだったが、2015年からはこの三菱電機Lも加わる事になる。
パナEXと霧ヶ峰Lの共通項目
左右風向切り替え自動・入/切タイマー併用可・バックライト付きリモコン
生産地
パナEX:中国製
霧ヶ峰L:日本製
型番
パナEX
CS-EX225C CS-EX255C CS-EX285C CS-EX365C CS-EX405C2 CS-EX565C2 CS-EX635C2 CS-EX715C2
6畳から23畳まで。型番の最後に2が付いてるのが200V の意味。その他は100V。
霧ヶ峰L
MSZ-L225 MSZ-L255 MSZ-L285 MSZ-L365 MSZ-L405S MSZ-L565S
6畳から18畳まで。型番の最後にSが付いているのが200Vタイプ。
室外機
パナEX
霧ヶ峰L
それぞれ畳数によって大きさが違う。
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳