日立のXシリーズとパナソニックHXシリーズは共に最上位クラスだが、本体価格は高くても長く使う事を考えれば電気代と快適さで元が取れるのでその点も良く考えるべきだろう。
フィルター自動掃除の方式が違うので要チェック。
日立(白くまくん)Xシリーズ室内機
スターホワイトのみ。
パナソニックHXシリーズ室内機
2色あり。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
日立RAS-X36E-WとパナCS-HX365C2-Wの違い
型番の最後のWはホワイトの意味。
以下、日立:、パナソニック:と省略して記載。
各メーカーの売り
日立:くらしカメラ3D(下記、センサー項目参照)
パナソニック:ナノイー
ナノイーとは
目に見えない空気の汚れを抑制。
まず大まかにイオン系かどうかで分かれる。パナソニックはナノイーを気流に乗せて部屋全体に行きわたらせ除菌というイメージ。
センサー
日立:くらしカメラ3D
パナソニック:ひと・ものセンサー
日立の場合
検知可能なものは、家具・人の位置/足もと・距離・活動量(人の動きの多い・少ない)・日差し・人数・人の周囲温度・熱源・気流の通り道(家具の位置や形状を自動検知)
パナソニックの場合
検知可能なものは、人の位置と活動量(人の動きの多い・少ない)・日差し(エコナビ)・家具の位置(手動)
性能解説
日立の特徴の一つはソファやテーブルなどの家具のや形状も検知して自動できる点。
日立Xシリーズの特徴的フラップ
※2016年版はさらに進化して6枚フラップへ!詳細は日立(白くまくん)のエアコン【-鬼比較-】一覧2022年版のXシリーズ
日立の気流の例1(気流の通り道)
くらしカメラ3Dにより、家具の位置や形状を検知、『気流の通り道』を認識。
『ものカメラ』は家具の位置や形状を検知する。
それによって気流の通り道を見つけ、効率よく風を循環させることができるようになった。冬は家具に邪魔されないようにうまく足元を温めてくれるなど、自動ですべてやってくれるのだ。
暖房時のイメージ写真
冷房時のイメージ写真
独自のフラップにより上の写真のような気流や、さらなるきめ細かな気流で快適な空調が可能。
一方、パナソニックHXシリーズの場合はエアコン室内機の据え付け位置をリモコン操作でセット後に家具の位置設定が出来る仕組み(自動ではなく手動設定)
間取りを検知
日立:新・間取りサーチ
パナソニック:なし
これは日立独自の機能といってもいいだろう。
部屋の形と大きさを検知、送風すべき範囲を自動認識してパワーとスイング幅を自動調整。
カメラ(センサー)性能の結論
日立の方が性能が良い。
それ以外の日立の特徴
日立のステンレス・クリーンシステム
他メーカーにない日立の特徴としてエアコンへのステンレスの使用がある。これによりエアコン本体の除菌・防汚の効果あり。エアコン内部を空気が通るため間接的に綺麗な空気を部屋に送れるという事。
また、今までエアコン内部の掃除で困った事がある人には嬉しいコーティングである。
パナソニックのナノイーは空中除菌なのに対して日立はステンレスによる汚れを直接寄せ付けない効果あり(汚れないわけではない)
フィルター自動掃除の方式の違い
まず日立Xシリーズがフィルター自動掃除の中でもダストボックス方式と呼ばれる一般的なもの。
文字どおりダストボックスがエアコン本体の内部に内蔵されているタイプ。これを外してホコリだけゴミ箱へ捨てる事ができる。
自動排出方式と言うのは、エアコンの内部に小さな掃除機が付いていて自動でホコリを外に出すイメージだ。
実は自動排出方式には専用のホースが一本つく。
自動排出方式の利点はやはりダストボックスのゴミ捨ての必要ないという事に尽きるが、もしキッチンの近くに設置するなど、油汚れなどが管の中に長年付着してきた場合はどうするかなども考える必要があるかもしれない。
こちらも参考に⇒エアコン配管(化粧)カバーは掃除方式によっては必ずつけるべき
この点は買う人の判断になる。
暖房時に嬉しい機能
パナソニックHXシリーズのエネチャージシステム
エネチャージとは?
室外ユニットで発生した熱を蓄えておき、その熱を有効利用する機能。
これにより運転開始時の高温風や快適な霜取り運転が可能になる。
霜取り運転とは?
室外の温度が低くて湿度が高い時に暖房運転を行うと室外機に霜が付くことがある。
その場合、暖房をずっと連続で運転させることが出来ず、霜を溶かすために暖房を止めて霜取り運転へ自動的に移る。霜取り運転後に暖房を再開。
エネチャージ搭載の場合ノンストップ暖房で霜取り運転が可能。
※今回比較している日立Xシリーズの場合はノンストップ暖房は出来ない。
暖房必須の地域にとっては嬉しい機能であるが雪の降らない地域でもエアコンの暖房で十分という家庭が増えてきている。
最近は暖房機能の向上により東北地方でもエアコンを暖房器具として使う人が増えてきており、エアコン需要が年々伸びているようだ。