2016年版の新商品でダイキンR(RX)シリーズは最上位クラス、パナソニックX(CX)シリーズは上から二番目の高級クラスである。
このダイキンのRシリーズ(うるさら7)は全メーカーで唯一加湿可能なタイプである。
ダイキンRシリーズ室内機
ホワイトとベージュの2色。
パナソニックXシリーズ室内機
クリスタルホワイトとノーブルベージュの2色。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
ダイキンS71TTRXPとパナソニックCS-716CX2の違い
以下、パナソニック:、ダイキン:と省略して記載。
スペック
※冷房と暖房の項目が逆なので注意。能力の平均は同じだが
カッコの中の最大・最小運転能力に注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
各メーカーの売り このシリーズの特徴項目へ飛ぶ
ダイキン:ストリーマ
パナソニック:ナノイー
ストリーマとは
ダニ・花粉・ウイルスを代表とする、有害タンパク質・有害物質を分解する技術。
プラズマ放電の一種である「ストリーマ」放電を用い、その分解力を熱エネルギーに例えると、太陽の16個分に匹敵するという。
詳しくはダイキン公式サイト・ストリーマの技術のページへ
※ストリーマユニットの長寿命化により、お手入れが不要になっている。
ナノイーとは
目に見えない空気の汚れを抑制。
この2メーカーの大きな違いは空気清浄する方法である。ダイキンの場合は汚れをエアコン内部に取り込んでから強力ストリーマ照射、パナソニックはナノイーを気流に乗せて部屋全体に行きわたらせ除菌というイメージ。
ダイキン:加湿と垂直気流
パナソニック:温冷感センサー
全メーカーで唯一このダイキンの最上級Rシリーズだけ加湿可能。加湿器と違い外の空気を部屋の中に取り込むときに(室外機の中を通り)水分だけを部屋へ取り込む仕組み【無給水加湿】
冬場には非常に嬉しい機能だが、いんぺい配管の場合は工事不可なので事前確認が必要である。
※パナソニックXシリーズのお掃除方式(自動排出方式)もいんぺい配管の場合は工事不可
2016年版からの新しい機能・垂直気流
垂直だと何がいいのか?
上が従来の暖房の気流
下が2016年垂直気流である。
※床面が十分に温まってから垂直気流に切り替わる
簡単に言うと
体に直接風が当たりにくい→乾燥を防ぐ
※さらに【うるさら7】には加湿機能もあり
垂直気流に切り替わってからは、ほぼ無風空間で足元から暖めるので風が当たらなくて快適、という点も他メーカーにない特徴になるだろう。
ちなみにこの気流で運転音が50%低減された。
センサー
ダイキン:人感センサーと床センサー
パナソニック:ひと・ものセンサーと温冷感センサー
ダイキンの場合
人の位置と床
ダイキンの人感センサーは人の体温までは検知できない。
ダイキンRシリーズの2016年版では床センサーが追加された。
人・床温度センサーで床面の温度分布を細かく検知。あたためる位置をコントロールすることで、床面全体をムラなくあたため、さらに垂直気流との組み合わせで快適度UP。
パナソニックの場合
温冷感センサー
2016年版Xシリーズから新たに採用された。このセンサーにより人が「暑い」と感じているのか「寒い」のかを見分ける事が出来るようになった。その方法はセンサーにより人の体の表面と周囲の温度を測定しその温度差から放熱量を計算して判断するとの事。
これによって、さらに細かい気流制御が可能になり、一人ひとりの快適性向上。
2015年版に搭載されていた床温センサーよりもさらに人に直接配慮された作りになっている。
※パナソニックもダイキンも風をあてる、あてないモードは選べる(人の位置を自動検知)
センサーについてまとめると、ダイキンのセンサーは人の体温までは検知できないが、加湿+垂直気流の快適さ。パナソニックは加湿ナシだが体感温度を検知可能。例えば暖房の場合は、人が掃除機をかけていて動いてる人に対しては控えめ暖房、動きの少ない人の元へはしっかり暖房というような事が可能になる。
ダイキンRシリーズ独自の機能
給気換気
車の排ガス処理に利用されている熱触媒技術を応用し、屋外からの
いやなニオイを分解。換気「強」運転はパワフルに部屋の空気
を入れ変えたい場合に便利。
リモコンボタンの違い
ダイキン: 蓄光ボタンあり
パナソニック: 蓄光ボタンなし
蓄光ボタンは特に就寝時(電気を消して暗い時)のエアコン操作に便利。
どちらもバックライト液晶付き。
フィルター自動掃除の方式の違い
まずダイキンRシリーズがフィルター自動掃除の中でもダストボックス方式と言われるもの(ダイキンの場合は10年ゴミ捨て不要の記載あり)
文字どおりダストボックスがエアコン本体の内部に内蔵されているタイプ。これを外してホコリだけゴミ箱へ捨てる事ができるもの。
自動排出方式と言うのは、エアコンの内部に小さな掃除機が付いていて自動でホコリを外に出すイメージだ。
実は自動排出方式には専用のホースが一本つく。
シャープもこのタイプの機種があるし、ダイキンも加湿タイプは同じく専用ホースが必要になる。
ケースとしては少ないが隠蔽配管になってる建物などでは工事不可!
なので注意が必要だ。
標準工事の場合は普通は室内機と室外機をつなぐホースが壁を貫通してすぐ外に出ているのだが、壁の中に埋まって見えないケースがある。
これが隠蔽配管だ。
建物内部、天井裏や下を通るケースもありさまざま。
自動排出方式の利点はやはりゴミ捨てが必要ないという事に尽きるが、もしキッチンの近くに設置するなど、油汚れなどが管の中に長年付着してきた場合はどうするかなども考える必要があるかもしれない。
こちらも参考に⇒エアコン配管(化粧)カバーは掃除方式によっては必ずつけるべき
この点は買う人の判断になる。
その他の機能名はいろいろあるが、ほぼ似たり寄ったりである。一番違いがでているのが、上記の機能。