パナソニックのXシリーズと三菱電機Zシリーズ、共に上から二番目の上位クラス。
パナソニックXシリーズ室内機
ホワイトとベージュの2色。
三菱電機Zシリーズ室内機
ウェーブホワイトとウェーブブラウンの2色だが、ブラウンの方は受注対応品である。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
パナソニックCS-256CX(上)と三菱電機・霧ヶ峰MSZ-ZXV2516(上)の違い
以下、パナソニック:、霧ヶ峰:と省略して記載。
スペック
※冷房と暖房の項目が逆なので注意。カッコの中の最大・最小運転能力にも注目。最大運転能 力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能 が良くなる。
どのメーカーかも決まってない方は参考に⇒ エアコンメーカーを鬼比較!
各メーカーの売り
パナソニック:ナノイー
霧ヶ峰:ムーブアイ極(下記、センサーの項目参照)
※今回紹介の霧ヶ峰Zシリーズにもピュアミストを発生させる機能はあるが、ナノイーと比べると簡易的なものと考えていいだろう。
ナノイーとは
目に見えない空気の汚れを抑制。
まず大まかにイオン系かどうかで分かれる。パナソニックはナノイーを気流に乗せて部屋全体に行きわたらせ除菌というイメージ。
センサー
パナソニック:ひと・ものセンサーと温冷感センサー
霧ヶ峰:ムーブアイ極
パナソニックの場合
検知可能なものは、人の位置と活動量(人の動きの多い・少ない)・人の周囲温度(温冷感)・日差し(エコナビ)・家具の位置(手動)
霧ヶ峰の場合
検知可能なものは、温冷感・360°・体の部位の温度・床・壁・人の位置・状態(活動量)・間取り・日射熱・天井・距離
性能解説
パナソニックは2016年版に新しく温冷感を検知できるようになったが、やはり三菱電機が全メーカーの中でセンサー性能NO1と言う点は2016年も変わらず。
特に体の部位ごとの温度まで検知し自動で快適さを調整してくれる点は三菱電機だけである。
暖房の場合
手足の先まで細かく温度を測定し、寒いと感じている時には足に風あて、温かいと感じ始めたら風よけと自動切り替えしてくれる。
ちなみにパナソニックにも風当てと風よけの設定は出来る。
何が三菱電機と大きく違うかと言うとパナソニックの場合は【人の周り】の温度を検知することで冷暖房の自動調整をしてくれるという点。
人が二人(複数)の場合
パナソニック: 同時吹き分け不可
霧ヶ峰: 同時吹き分け可能
エアコンのフラップ(風向版)の枚数がパナソニックは1枚なのに対して霧ヶ峰は4枚ある。本体の写真でも真ん中から半分の所でフラップの分け目が付いている事が確認できる。
霧ヶ峰の場合は一人ひとりの快適に合わせて二人同時に『風あて』と『風よけ』自動切り替えしてくれる。
もちろん、人が寒いと感じているのか暑いと感じているのかを検知しながらである。
※パナソニックの場合は、複数の人がいる場合には、それぞれの居場所、活動量と人が感じている温度に合わせて調節しますとの事。
家具の位置設定
パナソニック: 可能
霧ヶ峰: ×
パナソニックXシリーズの場合はエアコン室内機の据え付け位置をリモコン操作でセット後に家具の位置設定が出来る仕組み
これにより効率的にエアコンの風を送る事が可能となる。霧ヶ峰はこの設定がないので、家具などの障害物が多い部屋には向かない可能性がある。
間取りを検知
パナソニック:なし
霧ヶ峰: ◯
これは注意が必要。
霧ヶ峰がカタログで表現している間取りとは【人の行動パターンを学習する】事である。人がいる事の多いエリアを学習し、『ムラなし』運転を選ぶと、そのエリアの温度ムラを抑えるというもの。
実は学習機能であればパナXシリーズにも付いており、こちらは人のよくいる場所を学習・記憶することで、そこを中心に空調を行うというもの。
つまり他メーカーの日立の間取り機能とは全く違う。
リモコンの違い
パナソニック: 液晶バックライトあり・蓄光ボタンなし
霧ヶ峰: 液晶バックライトあり
バックライトありの場合は、就寝時(電気を消して暗い時)のエアコン操作に便利。
霧ヶ峰Zシリーズのリモコンは液晶タッチパネル式で特徴がある(全メーカーで霧ヶ峰だけ)
フィルター自動掃除の方式の違い
パナソニック: 自動排出方式
霧ヶ峰: ダストボックス式
まず霧ヶ峰Zシリーズがフィルター自動掃除の中でもダストボックス方式と呼ばれる一般的なもの。
文字どおりダストボックスがエアコン本体の内部に内蔵されているタイプ。これを外してホコリだけゴミ箱へ捨てる事ができる。
自動排出方式と言うのは、エアコンの内部に小さな掃除機が付いていて自動でホコリを外に出すイメージだ。
実は自動排出方式には専用のホースが一本つく。
シャープもこのタイプの機種があるし、ダイキンも加湿タイプは同じく専用ホースが必要になる。
ケースとしては少ないが隠蔽配管になってる建物などでは工事不可なので注意が必要である。
標準工事の場合は普通は室内機と室外機をつなぐホースが壁を貫通してすぐ外に出ているのだが、壁の中に埋まって見えないケースがある。
これが隠蔽配管だ。
建物内部、天井裏や下を通るケースもありさまざま。
自動排出方式の利点はやはりダストボックスのゴミ捨ての必要ないという事に尽きるが、もしキッチンの近くに設置するなど、油汚れなどが管の中に長年付着してきた場合はどうするかなども考える必要があるかもしれない。
こちらも参考に⇒エアコン配管(化粧)カバーは掃除方式によっては必ずつけるべき
この点は買う人の判断になる。