ダイキン以外の比較記事はこちら パナソニック全機種と各エアコンメーカーとの鬼比較・記事一覧(2014/2015年・量販店/住宅設備用)↓
ダイキンAシリーズ(ダストボックスタイプ)とパナソニックNXシリーズ(自動排出方式)はフィルター自動掃除方式が違うのでしっかり確認するべきだろう。
ダイキンAシリーズの室内機
白のみ。
パナソニックNXシリーズの室内機
白のみ。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
ダイキンAN28SASとパナソニックCS-NX285Cの違い
以下、ダイキン:、パナソニック:と省略して表記する。
スペック
※冷房と暖房の項目が逆なので注意。能力の平均は同じだが
カッコの中の最大・最小運転能力に注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
両シリーズとも2015年モデルのフィルター自動掃除付きエアコンの中でもハイスペックモデルだが最上位クラスではない。
まずこのパナソニックNXシリーズの面白いところは、エアコン本体から音(音楽)を出せる点と、ムーディーなLEDライトで間接照明も可能という点だ。
まず両メーカーの売り
ダイキン:ストリーマ
パナソニック:ナノイー
ストリーマとは?
ストリーマとはダイキン独自の技術で、フィルターに捕獲したダニ(フン・死骸)・カビ・花粉等を強力に分解する。部屋の空気だけでなく、機械内部にもストリーマを照射することで、カビ菌・ニオイの原因菌を分解・除去する※追記 新型コロナウイルスの抑制にダイキンのストリーマは効果があるのか?実験結果では、ストリーマを1時間照射することにより新型コロナウイルスは93.6%不活化させ、3時間照射することにより99.9%以上を不活化されたと発表された!
というもの。
ナノイーとは?
水に包まれたイオンを気流に乗せて部屋中に飛ばす事で、見えない空気の汚れを抑制するというもの。
浮遊菌、付着菌、カビ菌、アレル物質(花粉)、ウィルス、脱臭、美肌、美髪に効果があるとされる。※追記 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を対象に、帯電微粒子水「ナノイーX」を曝露した場合と曝露しない場合で比較実験を行い、2時間で99.99%抑制という効果が確認された!イオン濃度が高い方が細菌やウイルスの抑制や不活化に有効なので、最近発売されたパナソニックのエオリアシリーズから搭載されはじめたナノイーX搭載の機種がおすすめ。
ちなみにどちらのシリーズも単独運転可能だ。
自動掃除の方式の違い
まずダイキンがフィルター自動掃除の中でもダストボックス方式と言われるもの。
文字どおりダストボックスがエアコン本体の内部に内蔵されているタイプで数年に一度はダストボックスを取り外して捨てるのが標準的な目安だ。(ダイキンの場合10年間ゴミ捨て不要と記載あり、下記説明参照)
パナソニック【NX】が自動排出方式と言われイメージとしてエアコンの内部に小さな掃除機が付いていてホコリを外に出す。
実は自動排出方式には専用のホースが一本つく。
シャープもこのタイプの機種があるし、タイプは違うがダイキンも加湿タイプは同じく専用ホースが必要になる。
この点でケースとしては少ないが隠蔽配管になってる建物などでは工事不可!なので注意が必要だ。
標準工事の場合は普通は室内機と室外機をつなぐホースが壁を貫通してすぐ外に出ているのだが、壁の中に埋まって見えないケースがある。
これが隠蔽配管だ。
建物内部、天井裏や下を通るケースもありさまざま。
自動排出方式の利点はやはりゴミ捨てが必要ないという事に尽きるが、もしキッチンの近くに設置するなど、油汚れなどが管の中に長年付着してきた場合はどうするかなども考える必要があるかもしれない。
こちらも参考に⇒エアコン配管(化粧)カバーは掃除方式によっては必ずつけるべき
この点は買う人の判断になる。
パナソニックNXシリーズだけの特徴
一番の違いがNXだけの特徴。
NXシリーズはエアコン本体から音(音楽)を出せる点と、ムーディーなLEDライトで間接照明も可能。
光
光は2つの色調から選べて雰囲気が変えられる。
これによってくつろぎ感を演出できるのだ。
寝る前はオレンジの暖かい色が最適だろう。
音・曲を楽しむ
エアコンに内蔵された音楽(3曲)や、Bluetooth機器(スマートフォンなど)の音源をエアコンで聴く事ができる。
センサー
ダイキン:人感センサー
パナソニック:ひと・ものセンサー
ダイキンの場合
人の動きに合わせてエアコンの左・中央・右へ気流吹き分け可能。
2つの設定『エリア』『スポット』を選べる、エリア設定は人に風を直接あてないモードでスポットにすると人に風が直接当たるモード。
そして人の不在を検知して自動停止、消し忘れ防止機能もあり。
パナソニックの場合
ひと・ものセンサーとは?
熱の動きから人とものを見分け、人がいるエリアに絞って冷暖房を行い、高い節電効果も期待できる。
除湿
ダイキン:さらら除湿
パナソニック:選べる除湿
ダイキンAの場合
ダイキンのさらら除湿はハイブリッド方式という他のメーカーにない特殊な方法を取っている。必要な除湿量に応じて熱交換器の全体、または一部だけを冷やして無段階コントロールで除湿するのだ。
さらに2015年から登場したダイキンの新機能
デシクル制御によって更に湿度制御ができるようになった。具体的には2014年までのダイキンの湿度制御技術は設定温度に達すると除湿できない欠点があったのだが、それを改善して設定温度に到達した後も除湿できるようになったというもの。
パナソニックの場合
冷房除湿モードと衣類乾燥モード、除湿モードの3種類だが再熱除湿方式ではない独自の方法をとっている。室温と湿度のバランスを考えるという新しい除湿だ。
エアコンが不快指数を考えて室温と湿度の両方をチェックしながら室温をあまり下げずに湿気カットするというもの。
エアフィルター
ダイキン:フッ素コーティングフィルター
パナソニック:銀イオンフィルター
フッ素加工することで、油分を含んだホコリもとれやすい。
銀イオンにすることで除菌の効果あり。
さらにパナソニック【NX】の場合ほこりをかき取るときに照射するUV(紫外線)によって、菌の繁殖が抑制される。(パナ独自)
エアフィルター以外の付属フィルター
ダイキン:チタンアパタイトフィルター(10年交換不要)
パナソニック:空気清浄フィルター(交換は2年に一度)
一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。
エアフィルターイメージ写真↓
これの奥につけるフィルターの事だ。
エアコン本体に対してパナの空気清浄フィルター
カバーを開けてフィルター設置のイメージ写真↓
ダイキン エアコン用光触媒集塵・脱臭フィルター↓
チタンアパタイトで、カビ菌と悪臭の原因となる成分などを吸着。
暖房に特化した機能
ダイキン:あり
パナソニック:あり
ダイキンの場合
翌朝暖房という機能(名称)になっており、約1分で温風を吹き出させることが可能。暖房の余熱で前日霜取りをすることで翌朝のスピード暖房が可能になるというもの。
パナソニックの場合
すぐでる暖房とすぐでる冷房という機能あり。
従来のエアコンの場合、暖かい温風が出るまで時間がかかっていたものが大幅に時間短縮できるようになった。
朝に運転をオンにする時間をエアコンが学習する事と室外機の余熱運転の組み合わせで、これを可能にしている。
約35℃足元暖房とあったかチャージという機能もあり文字通り、パワフルな足元暖房を実現したというものと、あったかチャージとは、室温が低下する霜取り運転時、あらかじめ部屋を暖めておくことで、体感温度や室温の低下を抑えてくれるというもの。
高温パトロールモード
ダイキン:あり
パナソニック:なし
これは部屋が高温・多湿になると音声でお知らせしてくれて冷房運転にしてくれるというものだ。
もしそうなった場合は『室温が高くなりました、冷房運転を開始します』とエアコンから音声が流れる仕組み。
音声アドバイス機能
ダイキン:あり
パナソニック:なし
ダイキンAの場合、エアコンが室内の温度や湿度、野外温度の変化、冷やしすぎなどを検知して、より快適な運転に切り替えるきっかけをつくってくれる。
例えば
室内よりも室外温度が低くなった場合(冷房時のみ):『設定温度よりも室外温度が低くなりました』
エアコンの目標電気代を設定した場合:『目標電気代の約50パーセントに到達しました』など。
ちなみにリモコンを操作した場合も音声でお知らせしてくれる。
例えば
フィルター自動掃除開始時:『フィルター掃除運転を開始します』など。
ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓
自動運転
自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。
ダイキン:快適自動運転+人感センサー
パナソニック:自動運転+ひと・ものセンサー
ダイキンの場合
室内、室外温度に応じて、除湿、冷房、暖房のいずれかを選択してくれる。
さらに人感センサーによる吹き分けも可能(上記センサー参照)。
パナソニックの場合
室内、室外温度に応じて、除湿、冷房、暖房のいずれかを選択してくれる。
さらに、ひと・ものセンサーによって快適に自動で吹き分けしてくれる。(センサーの項目参照)
おやすみ機能
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。
ダイキン:快眠運転
パナソニック:おやすみ切タイマー
ダイキンの場合
冷房・暖房運転時に、快眠ボタンを押し1時間刻みで運転を切る設定可能。約3時間かけて設定温度を2℃下げていき、起床時刻の約一時間前から設定温度を1℃自動的に上げる。これにより快眠が可能になるという事だ。
パナソニックの場合
パナソニックの場合、1時間後や2時間後に『切』という設定ができ
しかもおやすみ切タイマー運転中に温度を調節するとエアコンが学習して次の運転から自動調節してくれる、という優れもの。
設定できる温度の単位
ダイキン:0.5℃単位
パナソニック:1℃単位
フィルター自動お掃除時間
ダイキン:約11分
パナソニック:約16分~60分
ダイキンの場合
積算時間に応じて約1日運転した後に停止で掃除運転を始める。
もしダイキンの自動内部クリーンを『入』にしていた場合、冷房・ドライ運転停止後に乾燥運転約100分あり。
パナソニックの場合
運転条件によりフィルター掃除の時間、本体内部お掃除運転(内部クリーン)の時間が変わる。フィルター掃除を『念入り』に設定も可能。その場合は最長150分になる。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
ダイキン:約100分
パナソニック:約40分~85分
・もちろん両シリーズともに内部クリーンの解除も設定可能。
カビみはり
パナソニック特徴的な機能。部屋の温度・湿度を検知してエアコン内部にカビが成長しやすい状態かどうかをみはるというもの。
ダイキン:なし
パナソニック:あり
カビが成長しやすい状態が累積で12時間を超え、ひと・ものセンサーで人がいないと判断した時に約40分間の内部乾燥運転する。
リモコン液晶のバックライト
ダイキン:あり
パナソニック:あり
ダストボックスサイン
自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、エアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる。
ダイキン:あり
パナソニック:ダストボックス自体なし
ダイキンの場合
ダストボックス内にホコリがたまるか、またはダストブラシが汚れるとランプが点滅。積算時間で測るタイプではないようだ。ちなみにダイキンのフィルター掃除と言えば10年ゴミ捨て不要をうたい文句にしている事で有名。
ダストボックスのサイン以外にストリーマのお掃除サインもある。このストリーマユニットの掃除をおこたるとストリーマ放電できなくなるので効果がなくなってしまう。
1800時間以上運転するとランプが点滅して教えてくれる。
ストリーマユニットの掃除について詳しく知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・ 一覧の一番下から二番目『エアコン掃除・クリーニング 』を参考に
していただきたい。
ちなみにナノイーのユニット交換は必要なし。
家具の位置の設定
ダイキン:できない
パナソニック:できる
リモコンで家具の有無・位置を細かく設定可能。家具のあるエリアを避けて人に風が届く風向を自動で選んでくれる。
生産地
ダイキン:日本製(リモコンは除く)
パナソニック:日本製(付属品の一部に海外製品)
型番
ダイキンA
AN22SAS AN25SAS AN28SAS AN36SAS AN40SAP AN56SAP AN63SAP AN71SAP AN80SAP
6畳から26畳用まで。最後の型番がPとなっているのは200V 。その他は100V。
パナソニックNX
CS-NX285C CS-NX405C2
10畳用100Vと14畳用200Vのみ。
室外機
ダイキンA
※畳数によって大きさが違う。
パナNX
各専門サイト参照
※例 S22STESの場合22型や2.2kWタイプ=6畳