家電の徹底比較

三菱電機MSZP285と東芝RAS285SPの違い

2015年モデルの三菱電機の霧ヶ峰のPシリーズと東芝のSPシリーズ。

両シリーズ共に下(安い)から二番目のシリーズになる。

これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。

三菱電機MSZP285と東芝RAS285SPの違い

スペック

MSZ-P285のスペック

RAS-285SPのスペック

まず大まかな違いが東芝が売りとするPM2.5除去のプラズマ空清と三菱電機が売りとしているセンサー(ムーブアイ)だ。

東芝の場合

東芝の売りはPM2.5の除去。

電気集塵方式のプラズマ空清

東芝エアコンのプラズマ

静電気のプラズマによってウィルス、カビ、細菌、ほこり、PM2.5、花粉にも効く。

東芝はこのプラズマの能力の差もつけている。

東芝の最上位シリーズから、さらに空気清浄能力がアップする。

ちなみに写真はフィルター自動お掃除付きだが、SPはついていない。

センサー

三菱電機P:ムーブアイ

東芝SP:日射センサー

三菱電機Pの場合

三菱電機・霧ヶ峰は全メーカーの中でも一番センサーの性能を特化させている。

このPシリーズの場合

霧ヶ峰のムーブアイ

具体的には人の体感温度、状態だけでなく、間取り、壁、床、天井までの距離まで感知可能。

ただ注意点はこのムーブアイの感知する範囲は広角約160度の範囲と言う点。

エアコンの真横までは感知できないのでそこも考慮した方がいい。

だが、具体的にこれで何がいいかと言うと

人の場所も感知してくれる事で

風当て・風よけも可能になるという事。

さらに『ムラなし』という設定でムーブアイが部屋の中で人がいることが多い生活エリアを学習してくれるのだ。生活エリアの温度ムラを抑える気流でも運転可能。

東芝SPの場合

エアコンが日差しを検知することで、自動で省エネ運転などにしてくれる便利な機能。

今回比較している三菱電機Pに比べると簡易的な機能だ。

ユニット部分の清掃

三菱電機P:ユニット自体なし

東芝SP:手入れの必要なし

東芝にはプラズマイオンチャージャーというユニットがエアコンの内部の見える部分についているが、特に手入れの必要はない。

ちなみに似たようなタイプで装置の手入れ(交換)が必要なのはダイキンとシャープだ。機種によって違うので要確認。

気流制御

三菱電機P:自然風とムーブアイとハイブリッド運転

東芝SP:クルッとルーバー

三菱電機Pの場合

リモコンの自然風ボタンを押すことで風向が自動になり、自然のリズムで風速も変化させる運転になる。

しかもムーブアイが部屋の人数を感知し、複数人いる場合は左右風向フラップもスイングするという徹底ぶり。

ムーブアイによる人の場所感知で風当て・風よけも可能。さらにムーブアイによる体感温度をチェックしながらの、ハイブリッド運転(下記説明参照)も可能。

東芝SPの場合

これはわかりにくい違いの一つだった。このクルッとルーバーとはどこの部分の事なのか。

東芝エアコンのクルッとルーバー

風向版である。

要するに、これがあるとどうなるのか↓

東芝冷暖房

より的確な部分に冷風、温風を届けられるようになったという事。

今回比較している三菱電機Pと比べると簡易的な機能になる。

除湿

三菱電機P:選べる3モード除湿

東芝SP:やわらかドライ(1種類)

三菱電機Pの場合3段階の強さから選べる。

両機種とも再熱除湿方式ではないので、部屋が若干寒くなる可能性あり。

サイズ

三菱電機P:高さ29.5㎝

東芝SP:高さ25㎝

三菱電機Pは6畳~18畳用まであるが、内機はすべて同じ大きさ(説明書確認済み)室外機は12畳用からサイズアップする。

東芝SPは全メーカーと比較しても高さが一番最少の25㎝だ。

設定できる温度単位

三菱電機P:0.5℃単位

東芝SP:1℃単位

切り忘れ防止機能⇒こちらも参考に⇒各メーカーの切り忘れ防止機能まとめ

三菱電機P:あり

東芝SP:なし

熱交換器

三菱電機P:清潔コート熱交換器

東芝SP:マジック洗浄熱交換器

三菱電機のコーティングは何種類かあって上位シリーズから熱交換器にも『ハイブリッドナノコーティング』を採用しているが、このPは清潔コート熱交換器という簡易的なコーティング。『ファン』にだけハイブリッドナノコーティングがされている。

東芝のマジック洗浄熱交換器というのは東芝の一番上位シリーズでも採用されており、水で汚れを洗い流すもの。

どういうことかと言うとコーティングがしっかりしているので水滴で熱交換器についた汚れをドレン水と一緒に外に出すという事だ。

ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓

自動運転

自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。

三菱電機P:ハイブリッド運転

東芝SP:自動運転

三菱電機・霧ヶ峰のハイブリッド運転とは?

ムーブアイによって体感温度をチェックしながらの、2 つの運転(「冷房」と「爽風」)を自動切替え機能。

暖房運転時は部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれるのだ。除湿を使いたい場合除湿ボタンを押す必要がある。

東芝SPの場合

冷房・暖房から選択されるので送風が含まれていない。

おやすみ機能

おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。

三菱電機P:ねむり運転

東芝SP:快眠運転(下記説明参照)

三菱電機のPの場合

三菱電機のねむり運転は約30分間はねむりボタンを押す前の設定温度で運転を続け、30分後にねむり運転の設定温度に切り替わるというもの。

Pシリーズ:冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能。ハイブリッド運転に関しては上記説明参照。

東芝SPの場合

具体的に言うと東芝の快眠運転(おやすみ切タイマー)は設定温度に近づけたあと、少し温度を下げて、その後温度を徐々に上げていくというもの。

注意点は、おやすみ切タイマーで設定できる次の時間

(1,2,3,4,5,7,9時間)のうち

5,7,9時間を選んだ時に快眠運転と連動するのだ。

自動・冷房・暖房運転中か停止中におやすみボタンで設定する事が可能。

内部クリーン(乾燥)

エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。

三菱電機P:平均40分

東芝SP:約200分

三菱電機Pの場合

冷房(3分以上)または除湿(6分以上)運転続けた後、停止させると運転がはじまる。

東芝SPの場合

冷房か除湿を約10分以上運転した後に停止するとクリーニングが始まる

・もちろん両機種ともに内部クリーンの解除も設定可能。

据え付け位置の設定

エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定

三菱電機P:できる

東芝SP:できない

三菱電機Pと東芝SPの共通項目

新冷媒R32採用・入/切タイマー併用可

生産地

三菱電機P:日本製(付属品の一部のぞく)

東芝SP:タイ製