家電の徹底比較

霧ヶ峰MSZ-W224と富士通ゼネラルAS-S22Eの違い

まずはこちらも必ず参考になるだろう→各エアコンメーカーを鬼比較!

2014年三菱電気・霧ヶ峰Wシリーズと2015年富士通ゼネラルのSシリーズ。

霧ヶ峰Wは三菱電機のフィルター掃除付きのラインナップの中でも最安値のシリーズ。

ゼネラルSは自動フィルター掃除つきシリーズの中でも下(安い)から2番目のシリーズだ。ちなみに富士通ゼネラルはSシリーズから『nocriaノクリア』という名称をつけている。

これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。

MSZ-W224とAS-S22Eを鬼比較

まず両機種ともフィルター自動掃除の中でもダストボックス方式と言われるもの。自動排出方式ではない。

目安として各メーカーだいたい一年に一回を目安にこのダストボックスを取り外してほこりを捨てる事になっている(環境によりほこりのたまり方が変わるので注意)

センサー

霧ヶ峰W:ムーブアイ

ノクリアS:新・不在ECO

霧ヶ峰のWの場合

霧ヶ峰のムーブアイ

霧ヶ峰のWのムーブアイは人の体感温度、状態だけでなく、間取り、壁、床、天井までの距離まで感知可能。

ただ注意点はこのムーブアイの感知する範囲は広角約160度の範囲と言う点。

エアコンの真下付近は感知できない。

ムーブアイの利点は

風当て・風よけも可能になるという事。

さらに『ムラなし』という設定でムーブアイが部屋の中で人がいることが多い生活エリアを学習してくれるのだ。生活エリアの温度ムラを抑える気流で運転可能。

ノクリアSの場合

2014年まで使われていた不在ECOは、人がいなくなったのを感知して自動的に省エネにしてくれたり、運転を切ってくれる機能だった。具体的な名称はオートセーブとオートオフ。

新・不在ECOになって何が変わったのかというと、

さらに『オートオンオフ』が加わった。

どういうものかと言うと

消し忘れ防止として、部屋に人がいない状態が約30分以上続くと、自動でエアコンを休止、人が戻ってくると運転を再開する機能だ。

設定で変更可能。

イオン

霧ヶ峰のW:ピュアミストイオン

ノクリアS:プラズマイオン

イオンと言えばパナソニックのナノイーや

シャープのプラズマクラスターが有名だが

そのようなイオンが出るという事だ。

ただ、これはどちらも簡易的なものであって

イオンを重視している二社にはかなわない。

気流制御

霧ヶ峰W:自然風

ノクリアS:特になし

霧ヶ峰Wの場合

まずエアコンの形で大きな違いがある。

日立Eの風向版は通常の形なのに対して

霧ヶ峰Wは半分に分かれており、手前2枚奥に2枚で計4枚↓

霧ヶ峰のはずせるボディ

これによって霧ヶ峰のWの方がより自然の風に近くなる。

自然風ボタンを押すことで

風向きが自動になり、自然のリズムで風速が変化する運転になる。

しかもムーブアイが部屋の人数を感知し、複数人いる場合は左右風向フラップもスイングする。

ちなみに霧ヶ峰のWの場合ピュアミストのみの運転中に自然風も可能。

掃除のしやすさ

ノクリアSの風向版は通常のタイプで取り外し不可。

霧ヶ峰のW『はずせるボディ』というのがある。

風向版が半分に分かれており、手前2枚奥に2枚で計4枚↓

霧ヶ峰のはずせるボディ

上下風向版の4枚を取り外して洗えるという事だ。

左右風向版は片方のロックを外して手前に引き出すことでエアコン内部を清掃できるようになる。

今までこの部分を気にしていた人は嬉しいかも知れないが

繊細な部分なので壊さないように注意。

除湿

霧ヶ峰W:従来の除湿方式(弱・標準・強)

ノクリアS:2way除湿(除湿・ひかえめ除湿)

両機種とも再熱除湿方式ではないので、部屋が若干寒くなる可能性あり。

エアフィルター以外の付属フィルター

霧ヶ峰W:帯電ミクロフィルター(左1個)

ノクリアS:なし

これがあることでPM2.5も除去できるとあるが、帯電ミクロフィルター自体はエアフィルターよりだいぶ小さいので簡易的なものと見ていい。

一般的なエアフィルターのイメージ写真↓

img_airfilter

帯電ミクロフィルターのイメージ写真↓

帯電ミクロフィルター

霧ヶ峰Wの場合一個ついている。

『ファン』のコーティング

霧ヶ峰W:ハイブリッドナノコーティング

ノクリアS:特になし

このコーティングによってホコリがつくのを抑えられるのだ。何年もエアコンを使っているとファンの部分にもホコリが付いてしまったと経験している人は多いはずだ。

切り忘れ防止機能⇒こちらも参考に⇒各メーカーの切り忘れ防止機能まとめ

霧ヶ峰W:消し忘れオートOFF機能あり

ノクリアS:あり

新冷媒R32

霧ヶ峰W:旧冷媒使用

ノクリアS:◯

ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂↓

自動運転

自動運転の利点は自動ボタンを押すだけで自動的に運転モードを選択してくれる点。ただ、メーカーや機種によって運転内容や選ぶ運転モードの差がある事は知られていない。

霧ヶ峰W:冷房時(暖房時は自動でサーキュレーター運転併用)

ノクリアS:あり

霧ヶ峰Wの場合

三菱電機はハイブリッド運転という機能も売りにしている。これは冷房と送風を自動的に切り替えてくれる便利な機能だ。

暖房運転時には部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれる。霧ヶ峰Wは除湿ボタンを押すことで除湿可能。

ノクリアSの場合

冷房・暖房・除湿の中から自動選択される。

おやすみ機能

おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。

霧ヶ峰のW:ねむり運転

ノクリアS:(下記説明参照)

ノクリアSの場合、具体的には
おやすみボタンを押すごとに
0.5→1→2→3→5→7→9時間まで設定可能

霧ヶ峰Wの場合

ねむり運転とは約30分間は、ねむりボタンを押す前の設定温度で運転を続け、30分後にねむり運転の設定温度に切り替わるというもの。

霧ヶ峰のWは冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能(ハイブリッド運転については上記『ハイブリッド運転』参照)。

ノクリアSの場合

冷房運転の場合・30分ごとに設定温度が0.5℃づつ上がる。合計2℃上がった時点でその温度を保ち設定した時間後に自動的に運転を停止。

暖房の場合・30分ごとに設定温度が1℃づつ下がる。合計4℃下がった時点でその温度を保ち設定した時間後に自動的に運転を停止。

フィルター自動お掃除時間

霧ヶ峰のW:約2分30秒

ノクリアS:約8分

霧ヶ峰のWの場合:

前回のフィルターおそうじメカ運転からのエアコンの運転積算時間
が24時間を超えたときは、運転停止後に自動で行う。24時間未
満のときは行わない。(内部クリーン設定をしている場合は内部クリーン時間約55分の後にフィルター掃除が始まる)

ノクリアSの場合

リモコンでフィルター掃除の自動運転頻度の細かい設定可能。

1日8時間程度使用した場合

・標準 約5日に一回フィルター掃除

・短め 約3日に一回フィルター掃除

・長め 約8日に一回フィルター掃除

自動内部クリーンを『入』に設定していた場合、冷房・ドライ運転停止後に乾燥運転約90分あり。

・どちらも自動で運転させるかどうかは細かくリモコンで設定可能。

内部クリーン(乾燥)

エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。

霧ヶ峰W:平均55分

ノクリアS:約90分

霧ヶ峰Wの場合

冷房は3分以上、除湿は6分以上運転後に停止すると内部クリーン。暖房運転やピュアミストだけの運転だった場合、10分のみ。

ノクリアSで自動にしていた場合

室外ユニットの運転時間が10分以上の時に動作する。

・もちろん両機種ともに内部クリーンの解除も設定可能。

ダストボックスサイン

霧ヶ峰W:あり

ノクリアS:お知らせランプを目安にゴミ捨て(説明書記載あり)

自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、どちらもエアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる。

霧ヶ峰のWの場合

約1万時間運転でお手入れランプ点灯(さらに点灯したまま1500時間運転するとフィルターお掃除自体がストップ)

ノクリアSの場合

エアコンの運転時間が約1万時間を超えると本体のサインが光る

ランドリー運転

霧ヶ峰W:なし

ノクリアS:あり

ランドリー運転とは通常、人が部屋にいない時に使用してくださいという強力なもの。部屋干しに便利。

耐塩害仕様室外機

霧ヶ峰W:×

ノクリアS:◯

ゼネラルの場合Sシリーズから耐塩害仕様室外機になっている。

カタログに小さく書かれているが、『サビに強い耐触熱交換器を採用し、外郭部分はすべて両面塗装。耐久性が強く、塩害に強さを発揮します。』との事。よく言われるが海沿いはさびやすいので、海沿いにエアコンを設置する場合は重要なポイント。

ちなみに島でエアコンが高いのはすべて塩害使用になってるから、という理由もある。

リモコンホルダー

霧ヶ峰W:別売り

ノクリアS:付属あり

据え付け位置の設定

エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定

霧ヶ峰W:できる

ノクリアS:ある

ゼネラルには人感センサーの設定がある

部屋全体を感知できるようにセンサーの操作部を指で押して検知方向を合わせる必要がある。(最初は中央に設定されている)

もし部屋の端っこ(右端か左端)にエアコンを設置する場合忘れずにこれを指で動かして設定する事(説明書に詳しく記載あり)

霧ヶ峰WとノクリアSの共通項目

左右風向切り替え自動・入/切タイマー併用可・0.5℃単位温度設定

生産地

霧ヶ峰W:日本製

ノクリアS:中国製

型番

霧ヶ峰W

MSZ-W224,MSZ-W254,MSZ-W284,MSZ-W364,MSZ-W404S,MSZ-W564S

6畳から18畳まで。型番の最後にSが付くのが200V その他は100V。

ノクリアS

AS-S22E,AS-S25E,AS-S28E,AS-S40E2,AS-S56E2

6畳から18畳まで。型番の最後に2が付いてるのが200V の意味。その他は100V。