両機種とも2016年版の住宅設備向けに販売されている最上級(最上)クラスで、省エネ性が高いタイプ。格安エアコンと比べると年数を重ねるたびに格段に電気代で差がついてくる。
三菱電機は世界初のエアコンの仕組みを開発。それがこのFZシリーズである。
ダイキンRXシリーズ室内機
住宅設備向けに出ているRXシリーズはすべての畳数でホワイト以外にベージュ色もある。
三菱電機FZシリーズ室内機
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
ダイキンS90TTRXPと三菱MSZ-FZV9016S(最上)の違い
以下、ダイキンRX、三菱電機FZ:と省略して表記。
スペック
※カッコの中の最大・最小運転能力にも注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
エアコン室内機・室外機セットの値段をチェックする
世界初。左右独立駆動の『パーソナルツインフロー』
三菱電機FZシリーズのみ
写真の3の部分にプロペラを新搭載。
今回比較の2機種の違い↓(2015年モデルZシリーズ=他のすべてのメーカーの機種である)
これにより異なる温度の気流を作れるようになった。これが一番大きな違いである。
二人の体感温度の差まで0.1℃単位で検知し、暖房時の床温度差が最大約3℃の異なる気流を実現。
これはさまざまな家庭のどんな状況にも対応してくれる事だろう。
他にも大事なポイントあり。霧ヶ峰に搭載のセンサー/ムーブアイによって暑い・寒いといった温度感覚が現れやすい手先・足先など細部までの温度変化を測ることも可能なので
風当て・風よけも自動ですべておまかせ、しかも快適。
夏の場合、人の部位を検知し寒いと感じている時には自動で風よけ、暑いと感じている人には風当て。風に当たりたくない場合は設定で変更も可能。
ちょっとわかりにくいかもしれないので補足すると、他のメーカーでよくあるただの風あて・風よけではなく『風あてよけ』というのがポイント。風を当てるのかよけるのかさえ自動でエアコンが体感温度をみて判断してくれる点が違う。
二人同時吹き分け可能。しかも体感温度を検知しながらである。
※ちなみに今回比較しているダイキンのRXシリーズは人感センサーが搭載されているので人の場所を自動検知による『風あて』と『風よけ』は可能。
加湿機能の有無
ダイキンRX: 〇
三菱電機FZ: ×
全メーカーの中でダイキンの最上機種だけが加湿可能。ダイキンは量販店向けにもRシリーズがあり、型番が少し違う。
加湿器と違い外の空気を部屋の中に取り込むときに(室外機の中を通り)水分だけを部屋へ取り込む仕組み【無給水加湿】
加湿器を持っていない家庭には冬場に重宝しそうな機能。
ダイキンと言えば、ストリーマも忘れてはならない。
ストリーマとは?
ストリーマとはダイキン独自の技術で、フィルターに捕獲したダニ(フン・死骸)・カビ・花粉等を強力に分解する。部屋の空気だけでなく、機械内部にもストリーマを照射することで、カビ菌・ニオイの原因菌を分解・除去する※追記 新型コロナウイルスの抑制にダイキンのストリーマは効果があるのか?実験結果では、ストリーマを1時間照射することにより新型コロナウイルスは93.6%不活化させ、3時間照射することにより99.9%以上を不活化されたと発表された!。
ダイキンの空気清浄機にもストリーマ機能は搭載されている。
今回の比較の一番のポイントはこのストリーマと三菱電機・霧ヶ峰のムーブアイである。
夏場のエアコンに空気清浄能力も求めるのであればダイキン、エアコンのきめ細やかな空調を重視するのであれば霧ヶ峰で良いだろう。
給気換気機能の有無
ダイキンRX: 〇
三菱電機FZ: ×
車の排ガス処理に利用されている熱触媒技術を応用し、屋外からの
いやなニオイを分解。換気「強」運転はパワフルに部屋の空気
を入れ変えたい場合に便利。
全メーカーの中でダイキンのみに付いている独自機能。勘違いされやすい点としては給気して換気する点。
部屋の中の空気を外に押し出すイメージ。
つまり外の空気をエアコン本体を通して入れて換気する。エアコンの室内機の内部には『給気フィルター』が付いていて汚れが気になった時に掃除機かつけおきでお手入れする。
ダイキンのRXシリーズの2016年版は風を当てない垂直気流を採用
垂直だと何がいいのか?
上が従来の暖房の気流
下が2016年垂直気流である。
※床面が十分に温まってから垂直気流に切り替わる
簡単に言うと
体に直接風が当たりにくいので乾燥を防ぐ
垂直気流に切り替わってからは、ほぼ無風空間で足元から暖めるので風が当たらなくて快適、という点も他メーカーにない特徴になるだろう。
これは2016年から新搭載された床温度センサーにも関連してくる↓
床温度センサー
人・床温度センサーで床面の温度分布を細かく
検知。あたためる位置をコントロールすることで、
床面全体をムラなくあたためます。
これは部屋の構造にもよるので、考慮すべし。
生産地
ダイキン:日本製 (リモコンは除く)
霧ヶ峰:日本製 (付属品の一部除く)