家電の徹底比較

ダイキンAN22SEBKS-Wと三菱MSZ-P225-Wの違い

両シリーズともに2015年の量販店用モデル。

ダイキンのEBKシリーズと三菱電機・霧ヶ峰のPシリーズ。

ダイキンのEBKシリーズと言うのは実はビックカメラ・コジマのオリジナルモデルだ。なのでビックカメラ・コジマでしか売られていない。オリジナル機能がついているのでしっかりチェックしておきたい。

両シリーズともに、下(値段が安い)から二番目のシリーズだ。

今回も比較サイトでは比較しきれていない細かい点を比較する。

これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。

AN22SEBKS-WとMSZ-P225-Wを鬼比較

以下、ダイキンEBKと三菱電機Pと呼ぶことにする。

センサー

ダイキンEBK:なし

三菱電機P:ムーブアイ

まず一番大きな違いがセンサーの有無だ。

三菱電機Pの場合

三菱電機・霧ヶ峰は全メーカーの中でも一番センサーの性能を特化させている。

このPシリーズの場合

霧ヶ峰のムーブアイ

具体的には人の体感温度、状態だけでなく、間取り、壁、床、天井までの距離まで感知可能。

ただ注意点はこのムーブアイの感知する範囲は広角約160度の範囲と言う点。

エアコンの真横までは感知できないのでそこも考慮した方がいい。

だが、具体的にこれで何がいいかと言うと

人の場所も感知してくれる事で

風当て・風よけも可能になるという事。

さらに『ムラなし』という設定でムーブアイが部屋の中で人がいることが多い生活エリアを学習してくれるのだ。生活エリアの温度ムラを抑える気流でも運転可能。

コーティングの有無

ダイキンのEBKの場合『クリアコート熱交換器』となっているが、除菌防カビ使用のコーティングはもっと上位機種からだ。

一方霧ヶ峰のPは『清潔コート熱交換器』+『ハイブリッドナノコーティング(ファン)』が付いている。

ファンの部分にしっかりとしたコーティングが使われているので

この点では霧ヶ峰に軍配が・・・と言いたいところだが

ダイキンには電撃ストリーマが付いている。

ダイキンの売りの一つでもある電撃ストリーマ

フィルターに捕獲したカビや花粉などにストリーマ照射することで

カビなどを抑え綺麗にと言うもの

これによってカビの増殖を抑えるなどの効果があるので

この清潔度の面では五分五分と言ったところか。

ただ、効果を持続させるには注意点もあり

ダイキンのストリーマユニット掃除必須は知られていない

ダイキンEBKシリーズのビックカメラ・コジマのオリジナル機能

お出かけ運転

夏場の冷房時は留守中の室温を32℃以下で節電運転することで、帰宅後に素早く快適に冷房できるというもの。

これによって帰宅時に暑くない、帰宅後にすぐに快適温度に出来る、留守番のペットにも優しいという利点がある。

オリジナルパワーセレクト

通常運転より約30パーセント抑えて運転することで、電力ピーク時でも安心してエアコンを使えるというもの。

エアフィルター以外のフィルター

ダイキンEBK:3年交換不要のチタンアパタイトフィルター付属

三菱電機P:帯電ミクロフィルター(2枚)

チタンアパタイトフィルターというのはエアフィルターの奥にある小さいフィルターの事。

エアフィルターのイメージ写真↓

img_airfilter

ダイキン 光触媒集塵・脱臭フィルターのイメージ↓

cats

ちなみに値段はネットで1600円ぐらいで売られている。

この有無で空気清浄能力に若干の違いがでる。

カタログを見ると霧ヶ峰PにはPM2.5への対応というのがあるが、これはエアコン内部に長方形の小さなフィルターがついていて、これがあることで対応できるとなっているが、どちらも大きさを考えれば簡易的なものであることは否めない。

帯電ミクロフィルターのイメージ写真↓

帯電ミクロフィルター

どちらのフィルターも3年間交換不要だ。

除湿

ダイキンEBK:5段階セレクトドライ

三菱電機P:選べる3モード除湿(弱・標準・強)

ダイキンの5段階セレクトドライとは標準の温度を基準に-2℃から+2℃まで5段階で調整可能。※標準というのはドライ運転開始時の室内温度の事。

一方、霧ヶ峰Pは温度設定不可だが、三段階から選べる。

自動運転

ダイキンEBK:自動運転

三菱電機P:ハイブリッド運転

ダイキンの自動運転とは?

ダイキンの場合は室内温度や屋外温度に応じて自動で設定温度と3つの運転モード(冷房・除湿・暖房)を選んでくれる。

霧ヶ峰のハイブリッド運転とは?

ムーブアイによって体感温度をチェックしながらの、2 つの運転(「冷房」と「爽風」)を自動切替え機能。

暖房運転時は部屋の上下の温度ムラを検知すると自動でサーキュレーター運転に切り替えてくれるのだ。

除湿を使いたい場合除湿ボタンを押す必要がある。

切り忘れ防止機能⇒こちらも参考に⇒各メーカーの切り忘れ防止機能まとめ

ダイキンEBK:なし

三菱電機P:あり

左右風向切り替え

ダイキンEBK:手動

三菱電機P:自動

ここからがどのサイトでも比較していない鬼比較の真骨頂

気流制御

ダイキンEBK:風ないス運転

三菱電機P:自然風とムーブアイとハイブリッド運転

ダイキンの場合

ダイキンの場合は『風ないス運転』というものがあるが、

これは風向と風量を調節することで、体に風を直接当たりにくくさせるという簡易的なものだ。

ボタンを押すことで冷房、ドライの場合フラップの向きが上に、暖房の場合下向きになるという簡易的な機能。

三菱電機Pの場合

リモコンの自然風ボタンを押すことで風向が自動になり、自然のリズムで風速も変化させる運転になる。

しかもムーブアイが部屋の人数を感知し、複数人いる場合は左右風向フラップもスイングするという徹底ぶり。

ムーブアイによる人の場所感知で風当て・風よけも可能。さらにムーブアイによる体感温度をチェックしながらの、ハイブリッド運転も可能。

入・切タイマー

ダイキンEBK:併用可(1時間単位)

三菱電機P:併用可(入タイマー10分単位・切タイマー0.5時間単位)

おやすみ機能

おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。

ダイキンEBK:おやすみ運転

三菱電機P:ねむり運転

ダイキンのEBKの場合

ダイキンの場合冷房・暖房運転時に、快眠ボタンを押し1時間刻みで運転を切る設定可能。約3時間かけて設定温度を2℃下げていき、起床時刻の約一時間前から設定温度を1℃自動的に上げる。これにより快眠が可能になるという事だ。

三菱電機Pの場合

三菱電機ねむり運転とは約30分間は、ねむりボタンを押す前の設定温度で運転を続け、30分後にねむり運転の設定温度に切り替わるというもの。

Pシリーズ:冷房・除湿・暖房・ハイブリッド冷房・ハイブリッド暖房中に設定可能。ハイブリッド運転に関しては上記説明参照。

内部クリーン(乾燥)

エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。

ダイキンEBK:平均120分

三菱電機P:平均40分

ダイキンの場合先ほど紹介したストリーマと併用させて乾燥させるのでさらにカビの増殖防止に効果がある。

据え付け位置の設定

エアコン本体が部屋の中央なのか、左端なのか右端なのか。きちんと設定することでより効率のいい運転が可能になる。特にセンサー(カメラ)つきエアコンでは大事な設定

ダイキンEBK:できない

三菱電機P:できる

ダイキンEBKと霧ヶ峰Pの共通項目

新冷媒R32使用・0.5℃単位で温度設定可能

生産国

ダイキンEBKは14畳用と18畳用のみ日本製(リモコン除く)その他のEは中国製。

三菱電機P:日本製

型番

ダイキンEBK

AN22SEBKS,AN25SEBKS,AN28SEBKS,AN36SEBKS,

AN40SEBKP,AN56SEBKP

6畳用~18畳用まで

最後の型番がPとなっているのは200Vという意味でその他は100V。

三菱電機P

MSZ-P225,MSZ-P255,MSZ-P285,MSZ-P365,MSZ-P405S,MSZ-P565S

同じく6畳から18畳まで。型番の最後にSが付くのが200V 、その他は100V