両シリーズとも2015年モデルのフィルター自動掃除付きエアコン(ダストボックスタイプ)で最上位クラス。
ダイキンRシリーズ室内機
14畳(40)と26畳(80)はホワイト色のみ。それ以外はホワイトとベージュ色の2色。
日立Xシリーズ室内機
ホワイトのみ。
これらと全く同じ機種(または型番の違う同等品)はジャパネットたかた、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(楽天ビック)、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ノジマ、ジョーシンなどのネットショップでも現在は安く、お得に販売されている。
ダイキンAN80SRPと日立RAS-X80E2の違い
ダイキンのこのRシリーズは全メーカー含めて唯一加湿が出来る、うるるとさらら(うるさら7)の名称で有名。
加湿機能が欲しい人にはおすすめだ。
以下、ダイキン:、日立:と省略して呼ぶことにする。
スペック
※能力の平均は同じだが
カッコの中の最大・最小運転能力に注目。最大運転能
力は大きいほど、最小運転能力の場合は小さいほど快適性能
が良くなる。
表の数字を参考にすると電気代を調べる事も出来る⇒エアコンの年間電気代の簡単な調べ方
まだどのメーカーかも決まってない方には役立つページ ⇒ 詳しくはコチラ ⇒ エアコンメーカーを鬼比較!
まず両メーカーの売り
ダイキン:ストリーマと加湿
日立:ステンレス+くらしカメラ3D
ストリーマとは?
ストリーマとはダイキン独自の技術で、フィルターに捕獲したダニ(フン・死骸)・カビ・花粉等を強力に分解する。部屋の空気だけでなく、機械内部にもストリーマを照射することで、カビ菌・ニオイの原因菌を分解・除去する※追記 新型コロナウイルスの抑制にダイキンのストリーマは効果があるのか?実験結果では、ストリーマを1時間照射することにより新型コロナウイルスは93.6%不活化させ、3時間照射することにより99.9%以上を不活化されたと発表された!
というもの。
ダイキン唯一の機能『加湿』
このうるる加湿という機能は無給水加湿という事を知らない人も多いかもしれない。つまり給水がいらない。水を入れなくても自動で加湿しながら暖房可能なのだ。
どうやってそれを可能にしているのかと言うと室外機の中に特別な装置が入っていて外の空気を取り込むときに湿度を取り込んで加湿するという仕組み。なので単純に加湿器の変わりになる、というわけではなく、手入れの必要もスペースもいらない、という利点もある。
ステンレスとくらしカメラ3Dについては、下記参照。
センサー(カメラ)
ダイキン:あり
日立:くらしカメラ3D
ダイキンの場合
人の動きに合わせてエアコンの左・中央・右へ気流吹き分け可能。
2つの設定『エリア』『スポット』を選べる、エリア設定は人に風を直接あてないモードでスポットにすると人に風が直接当たるモード。
そして人の不在を検知して自動停止、消し忘れ防止機能もあり。
日立の場合
カメラが3つ付いている。
カメラといっても撮影する機能ではない。
画像カメラと温度カメラにより、人の位置、人数、活動量(人の動きの多い・少ない)、人の周囲の温度を検知。
さらにXになり新しくついた機能がこれ、画像カメラと近赤外線LEDと組み合わせた『ものカメラ』により、家具の位置や形状を検知、『気流の通り道』を認識するのだ。
気流の通り道?
どういうことかと言うと、この『ものカメラ』は家具の位置や形状を検知する。
それによって気流の通り道を見つけ、効率よく風を循環させることができるようになった。冬は家具に邪魔されないようにうまく足元を温めてくれるなど、自動ですべてやってくれるのだ。
暖房時のイメージ写真
冷房時のイメージ写真
Xのリモコンには気流の通り道ボタンが新しく追加されたのだが、上の写真を見て??と思った人がいるかもしれない。
真ん中だけよけて風を出せるのだろうかと。
通常のエアコンは一枚板のタイプだが
Xシリーズは新しい今までにない風向版になった。
風向版が3つに分かれ『3分割フロントフラップ』という名称になっている。これによって細かく気流を制御できるようになった。
ちなみに他メーカーに3分割はないが、2分割になっているのは三菱電機の一部シリーズで売られている。
この3分割になったことにより、リモコンのボタンにも『ハネ選択』という新しいボタンがついた。
つまりこの3つの風向版をそれぞれ調整できるわけだ。
エアフィルター
ダイキン:フッ素コーティングフィルター
日立:ステンレスフィルター
フッ素加工することで、油分を含んだホコリもとれやすい。
通常のエアフィルターのイメージ写真↓
日立にはステンレスフィルターが使用されており、除菌と汚れを寄せ付けない効果がある。
さらに
フィルターだけではなくて通風路やフラップ、にもステンレスが使用されていて、ファンには銀イオンを添加することで除菌の効果、通常の熱交換器ではなくチタン熱交換器となっており除菌・防カビの効果がある。
一方ダイキンの風向版や通風路はプラスチックのみだが、除菌などに効果がある強力なストリーマあり。
気流制御
ダイキン:サーキュレーション気流
日立:くらし気流・風よけ(カメラの説明参照)
ダイキンの場合
大風量で部屋の隅々まで気流を循環させ温度ムラの少ない快適な環境にしてくれる機能。暖房時は天井に気流を沿わせるコアンダ構造、気流を回す下吸い込み構造、大風量を生むシャープクロスフローファンによって可能になった。
最大12メートル先まで気流を届ける事が可能(14畳以上の機種)。最大180度ワイド(左右)に気流の向きが調節可能。
除湿
ダイキン:さらら除湿
日立:再熱除湿方式(自動・手動・ランドリー・けつろ・パワフル・カビ見張り)
ダイキンの場合
ダイキンのさらら除湿はハイブリッド方式という他のメーカーにない特殊な方法を取っている。必要な除湿量に応じて熱交換器の全体、または一部だけを冷やして無段階コントロールで除湿するのだ。
さらに2015年から登場したダイキンの新機能
デシクル制御によって更に湿度制御ができるようになった。具体的には2014年までのダイキンの湿度制御技術は設定温度に達すると除湿できない欠点があったのだが、それを改善して設定温度に到達した後も除湿できるようになったというもの。
日立の場合
日立の手動除湿の場合、温度設定しながら除湿も可能。
日立の手動というのは具体的にはリモコンのボタンで5種類の除湿方法を選択でき、再熱除湿方式も含む。
再熱除湿方式について知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・一覧の一番下『エアコンの100V200V・仕組み・冷媒・インバーター・除湿 』を参考にしていただきたい。
除湿で洗濯物の乾燥を早めたい時はランドリー、冬場の窓の結露を抑えたい時はけつろを選択。
エアフィルター以外の付属フィルター
ダイキン:チタンアパタイトフィルター(10年交換不要)
日立:別売り
一番手前にあるエアフィルターは全メーカーついている。
エアフィルターイメージ写真↓
これの奥につけるフィルターの事だ。
ダイキン エアコン用光触媒集塵・脱臭フィルター↓
チタンアパタイトで、カビ菌と悪臭の原因となる成分などを吸着。
おやすみ機能
おやすみ切タイマーとも言われるが、それと入/切タイマーとの大きな違いは眠っている間も快眠できるように微妙な温度調節を自動でしてくれる点だ。使い方を間違うと逆に寝苦しくなる可能性があり注意が必要。
ダイキン:快眠運転
日立:みはっておやすみ運転
ダイキンの場合
冷房・暖房運転時に、快眠ボタンを押し1時間刻みで運転を切る設定可能。約3時間かけて設定温度を2℃下げていき、起床時刻の約一時間前から設定温度を1℃自動的に上げる。これにより快眠が可能になるという事だ。
日立の場合、冷房・除湿・カラッと除湿・涼快運転時におやすみに適した風速でのタイマー切運転の事。時間が経過して運転停止した後も、室温が上がると設定温度をひかえめにして自動で再運転を行う。
ということ。
寝苦しい夜にはおすすめの機能となる。
フィルター自動お掃除時間
ダイキン:約11分
日立:約11分(暖房後の場合。下記説明あり)
ダイキンの場合
積算時間に応じて約1日運転した後に停止で掃除運転を始める。
もしダイキンの自動内部クリーンを『入』にしていた場合、冷房・ドライ運転停止後に乾燥運転約100分あり。
日立の場合
暖房や冷房などを15分以上運転してから停止したときに、『前回の「フィルター掃除」運転終了から運転時間の積算が34時間を超えている』または
「1週間以上運転していない」場合に掃除運転する。
ecoこれっきり・冷房・除湿運転後の場合内部乾燥運転が約5分の後にフィルター掃除がはじまる。
これは人によって基準が違うのでよく考えるべし。
内部クリーン(乾燥)
エアコン内部が湿っているとカビが増殖しやすくなる。それを防ぐのが内部クリーンだ。機種によって基本運転時間の差がある。
ダイキン:約100分
日立:約60分
・もちろん両シリーズともに内部クリーンの解除も設定可能。
ダストボックスサイン
自動でフィルター掃除したホコリをダストボックスにためるが、エアコン本体のおそうじランプが光る事で掃除の時期をおしえてくれる。
ダイキン:あり
日立:なし
ダイキンの場合
ダストボックス内にホコリがたまるか、またはダストブラシが汚れるとランプが点滅。積算時間で測るタイプではないようだ。ちなみにダイキンのフィルター掃除と言えば10年ゴミ捨て不要をうたい文句にしている事で有名。
ダストボックスのサイン以外にストリーマのお掃除サインもある。このストリーマユニットの掃除をおこたるとストリーマ放電できなくなるので効果がなくなってしまう。
1800時間以上運転するとランプが点滅して教えてくれる。
ストリーマユニットの掃除について詳しく知りたい方はデスクトップの方は右、スマホの方は下のカテゴリー・ 一覧の
一番下から二番目『エアコン掃除・クリーニング 』を参考に
していただきたい。
ちなみにナノイーのユニット交換は必要なし。
給気換気
ダイキン:あり
日立:なし
ダイキンR独自の機能。車の排ガス処理に利用されている熱触媒技術を応用し、野外からのいやな臭いを分解。換気運転することで部屋の空気を入れ替える事が可能。
生産地
ダイキン:日本製(リモコンは除く)
日立:日本製